ヤクザの息子と彼と一緒にいることを選んだ男の子とのストーリー 不思議なストーリーでした


ちょっと題名と絵柄に惹かれ読んでみた作品。
ちょっと前に読んでてこれは感想に書こう!と思ってたのですがなかなか書く機会がなかったです。。。

ヤクザの息子とその子に心奪われた男の子の15年もの長~い間のストーリーです(^^)
初見では理解できないな~という個所が何個かあったのですが何度か読むと味がある~この作品!

もともとヤクザものは割と好きなんです。ヤクザの人の一途愛が結構好きなのですが
今回はヤクザの息子を一途に思う男の子が主。

ですがそんな素振りを作中では見せないというか・・・1話では惹かれた感じなのですが
その後最後の方まで同志のような感じで進んでいくのも面白い。

麗人で2013年スタートの作品。番外編の陽炎編が2015年ということで2年間の連載が収録されてる1冊です。
そして1本の短編も同時収録されてます。こちらは麗人2012年11月号に掲載された作品です。


傘を持て【Renta!限定特典付き】

<作品内容>
ヤクザの組長の家に生まれたことに悩み、荒れていた高校時代。そんな城田を救ったのは同じクラスの優等生・畑中のひと言だった。その後、一流大学に進学した畑中と組に入った城田だったが、なぜか畑中は城田との関係を切ろうとはせず、キスを交換条件に仕事を手伝うように。輝かしい未来が約束された男が、なぜ自分のような人間に固執するのか……。しかも、大学を卒業した畑中は、城田を追って組に入り──……。



収録作品
傘を持て【♯1~♯4、逃避行編、陽炎編】
真面目長屋

【Renta!限定特典付き】Renta!限定で描き下ろしの特典ペーパーが収録されています。


絵柄 ★★★☆☆
ストーリー ★★★★~★★★★★
エロ ★★☆☆☆

わりと純愛!?たぶん・・・かなり純愛。

ではではいつものようにネタバレ含む感想になりますのでご注意を!


はじまりはいつも雨・・・

なんだろう?このストーリーを読んだ後はなんていうかこの歌を思い出しました。
ちょっと前に話題になったあの人の歌ですが。。。これだけいい詩を書いて歌っていたのに・・・
と余談ですが。
ストーリー自体が淡々と進み、なんていうかポエムっぽい箇所もあるのでそう思ったのかな?

ですがストーリーの重要なキーは「雨」で間違いない。(n*´ω`*n)

物語の主人公は2人。ヤクザの息子である城田と、クラスの優等生畑中。
このストーリーが面白いのは、優等生である畑中が城田に心奪われ、
どこまでも一緒にいることを誓い、その誓いに城田も救われ2人でそれを支えに生き抜いていくところ。
↑長くて申し訳ない(;'∀')

最後までなんとなく城田の気持ちは見えにくいのですが、それがかえって面白いと思います。
そして性格的には明らかにヤクザ向きな畑中と、ヤクザの息子であるけれどヤクザには向いていない城田。

城田が弱さをさらけ出せるのが城田だけだというのもなんか胸が熱くなりますね。
城田はヤクザの息子に生まれただけで本当はヤクザには向いていない子なんですよね。
彼自身、ヤクザの息子を必死に演じてきたわけです。それを畑中は理解しています。

そして、がんばって、がんばってがんばって・・・それでも皆が求めるような人になれなくて
限界が来た時にはどうすればいいか?という城田の言葉に

そのときは・・・そうだな 2人で逃げようか どこか遠くへ

この言葉が張り詰めていた彼の心を軽くするんですよね。
そしてこの約束がこのストーリーの重要な2つ目のカギ。

畑中自身もこの言葉を発することで、城田にいつも一緒にいるよと伝えたかったのかな~なんて考えたり。
雨にうたれながら泣いていた城田を見て惹かれたのは畑中の方。

畑中はものすごく一途で、義理堅くて、そしてアツイ男なんです。表面的にはものすごく冷静ですが。。。
このギャップがまたこのストーリーを面白くさせているような気がします。

主導権は畑中・・・!?

仕事にしろ、2人の仲にしろ、表面的に見てみると主導権は畑中です。
畑中は頭がよくそしてキレるので、仕事面でもものすごく城田の力になります。

城田自身はそれを畑中との「取引」と言っていますが・・・。
城田が任せられるシマの経理関係を見る代わりに、1件につき3分自分の好きにさせろという取引らしい。

城田自身は、なんでも自分の思い通りにできそうな畑中がなぜ自分に固執するのか意味が解らないと感じます。
そんな時にひとつの厄介な出来事が・・・。

大平組の若頭・金本という男

このストーリーを面白くさせているもう一人の人物。それがこの金本ですね。

その金本ですが難くせつけて、城田から1億2千万円でカタを付けようと持ち掛けてきます。
自分自身でカタをつけなくてはと考える城田。
そんな城田の支えはやはり、高校生の時に言われた畑中の「2人で逃げよう」の言葉。

一緒に逃げてくれる人がいると思うだけで頑張れるのかもしれませんね。
城田は今用意できるだけのお金を持って金本のところに行くのですが、足りない分は
城田のシマをよこせと言ってきます。

このピンチを救いに来たのはやはり畑中でした。畑中のこのセリフ好きなんですよね。。。

この件はお金で解決する問題ですか?

と。おおむね解決するという答えを聞いて、ポンと1億5千万円出すんです(笑)
きちんと答えを聞いてから、要求額以上の金額を出し、これでこの件はなかったことにしろと強くでる
畑中・・・かっこいいです。しかも感情的ではなく、淡々と話すところがまたいい。

まだ食い下がる金本に、指を切ればいいんですか?と自分の指を切ろうとする畑中。
ちょっとこれも淡々としすぎて逆に怖いですが・・・

包丁を持ち、指を落とそうとする畑中を止めに入る城田。すると包丁が宙を舞い、城田の目に当たります。
瞼を傷つけてしまった畑中は手当をしながら傷とレロレロ・・・。←ヤクザ関連のストーリーでよくある(;'∀')

そして、組の傘下の企業に入ってきた畑中・・・。とうとうヤクザの道に足を入れてしまったようです。

結託

畑中が傍にいることで、経営が順調な城田。ここで大きいけれどヤバそうな仕事があるのですが
その補佐を自分にまかせてほしいと父親である組長にお願いします。

ここで面白くないのは若頭である川田。
面白くないので、大平組の金本にある提案をします。(畑中を陥れようとする計画のようです)

その話にのった金本。
金本の目的は、城田・畑中が本当は何がしたいのか興味があるという事でした。

まぁ・・・金本は前の件で大学生の時の畑中も知ってますからね。そんな畑中が城田を補佐し
一緒にいることに興味がわいたのかな???

気づけばもう10年たってたようですね(;´∀`)畑中が極道の道に入ってから・・・。

戻るべきなんだ まっとうな所へ

メキメキと極道の道で力を発揮する畑中ですが・・・城田はこれをあまりよく思ってないようでした。
城田が危ない仕事の補佐を一人で引き受け畑中に黙っていたのは、
畑中がまだカタギに戻れると思ってたから。戻ってほしいと願っているからのようです。

こんな所に落ちてこないでくれ 本当のヤクザになるな

城田自身、畑中の存在自体が今ではもう支えだったのですよね。ですが・・・私の想像になるのですが
ヤクザのいろいろな内情を知るに連れて、やはりヤクザになり切れない城田は
こんな道に畑中をこれ以上連れ込みたくないと考えるようになったのかもしれません。

畑中が言ってくれた「2人で逃げよう」という言葉だけを支えにしていればよかった、
一緒にいるべきではなかった、そんな後悔が読み取れました。

で。。。それを聞いた畑中ですが今まで表情ひとつ変えなかったのに激怒するんです。

僕の世界は お前が居る場所だけだ 俺が決めた

文句は言わせないとすごい形相。
城田はうれしくないはずないですよね。。。一緒にいてはいけないと思うのに、この言葉で
また2人で一緒にいけるところまで行こうという望みを持ってしまう。城田自身はいろいろ葛藤しているようです。

あの時にとうに堕ちてるんだよ 僕は

川田と金本の策略により、窮地に追い込まれる畑中。
そして城田はおそらく初めてではないでしょうか、畑中をはめたヤツを探して潰して来いと下に命令します。

そんな城田を追いかけていくと・・・外は雨。
昔のように雨に打たれながら考え事をしている城田が。

懐かしいね こうして話すのは やっぱり雨が降ってて・・・

ボロボロになってはこんな風に隠れて泣いて・・・あの時にとうに堕ちてるんだよという畑中。
あの時から城田に恋をしていると・・・。

この言葉をどう城田は受け取ったのでしょうね。あまり城田の気持ちが描かれていないので
本当に終盤まで城田がどう思っているとか、想像でしかわかりません。
心の支えにしているのは当然のこと、それが同志としてなのか、恋なのか・・・。

小指の先 爪の先まで俺のモノなんだよ

そんな城田の気持ちがバ~ッと出たところがありました。
結局は畑中の失態は大事になり、破門状が出されてしまいました。
破門状を出しながら川田は「指を詰めていけ」と言い放ちます。これはインテリくんの畑中が破門されてからも
普通に仕事ができなくさせるためでしょうね。

畑中よ 堕ちたもんだな

このセリフに激怒する城田。

ここの城田のセリフも好きなんです私!

「堕ちた」だと? 堕とせるわけねぇだろ お前なんかに
こいつは一七の時からよ 小指の先 爪の先まで


俺の物なんだよ

そして城田は言うんです。わり もう「ヤクザ役」限界と。

この言葉が何を意味するか・・・「その時は2人で逃げよう」に繋がっていくんです。
城田の言葉にメガネを持ち上げながら「15年も待った」という畑中(´;ω;`)ウッ…

不肖、畑中 今、このためだけに
若のお側におりました


泣けるここのシーン・・・普段は笑ったりしない畑中がちょっと嬉しそうに話しているのも
胸がギュ~ってなります。
畑中にとってはヤクザの道がどうとかそんなことはどうでもよかったんですよね。
ただただ、城田のためだけに15年も身をささげてきたかと思うと・・・。

そしてその場を逃げ出そうとする2人を待ち構える人物が。
金本でした。破門されたと聞いて、たいていはこうなることを予想してたのでしょうかね。
空港まで送ってくれるというのですが・・・

2人で逃げるためだけに15年も待ったというセリフを聞いて驚く金本。
そしてマジウケ。

空港での畑中と金本のやり取りはなんか意味深でしたよね。本当に惚れてたのかな???
一応、これは畑中がある仕掛けをするために、金本の耳に近づいたのだというは後でわかるけど。。。
惚れてたのか、興味があったのか・・・でも金本の中でも畑中は心に残る人物だったのには違いないですけどね。

そして・・・空港での城田・畑中とのやり取り、キスはなんか素敵でしたね(n*´ω`*n)
逃避行編


逃避行編、ここでやっと2人のエロが拝めます。ふふ。畑中~15年も待ったのねと思いましたけど
(だって取引の時の3分じゃたぶん何もできないでしょ・・・)と。

この2人はきっと畑中がいれば安泰だね。畑中も城田の前でしか表情がゆがまないのが
素敵だわ☆いいコンビ・・・。

陽炎編

これは金本のストーリー。またまた川田が絡んできます。←いっつもだれかに頼んでるわこのおっさんおじさま。

このストーリーを読んでたら、やっぱり金本は畑中にちょっと恋心があったのかな(^^)
でそんな金本を切な~い目で見ている鈴がね・・・。

いやぁ陽炎編面白かったですよ。金本まさかの受とな!いいわぁ~。まぁ攻でもよかったけどね。
鈴くんの、内に秘めた気持ちがすごく読んでて面白かったです。

あと、短編が1本。短いけどこれすごくよかったです!これもヤクザものなんだけれど
まとまってるし、読んだあとに、あ~もう少し読みたいなという気持ちにもなりました。

という事で、長い感想でしたが、面白いなと思ったのでヤクザものがお好きな人は読んでみてください(^^)
痛々しい場面はあんまりないので読みやすいと思いますよ。

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