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コミックスの感想

泣いた!BL漫画【花椿秘恋唄~100年先まで】感想-梨花チマキ/めちゃくちゃ面白かった!

2019年12月27日

入れ墨彫師と男花魁の悲しくもあり、とても素敵なBLストーリー。

※こちらは2016年3月29日に書いた記事をリライトして再更新しています。

なんとなく読んでみた作品が思いがけずHIT。本当に面白くて悲しくて。夜中に読むもんじゃないな、と。ボロボロ涙があふれて止まらなかった。

しばらく放心状態だった作品はいつぶりだろうか。切なくて悲しくて・・・でもそれで終わりじゃない。しっかりとハピエンでよかったし、最後最後までじわりとさせる演出にしばらく心もってかれてました。

まだ読んでいない人はぜひ!ということで今日はこの感想を書きたいと思います。

【花椿秘恋唄~100年先まで】作品紹介

内容紹介

時は江戸時代、入れ墨彫り師・桐生(きりゅう)の夢は、みんなに喜ばれる美しい浮世絵を描くこと。そんな桐生に、ある日、一晩百両の超売れっ子男花魁・白鷺(しらさぎ)に刺青を彫る仕事が舞い込む。白鷺の夢は愛する人と添い遂げること。同じ時を過ごすうちに、次第に深い仲になっていく二人だったが、ただ生きることさえ難しい時代の中、二人の想いはままならず……。 夢を追う若者たちの運命の出逢いを描いたラブストーリー。
絵柄
ストーリー
エロ あまりエロくない
満足度

注意ポイント

感想は以下より。ネタバレ含みます

 

【花椿秘恋唄~100年先まで】感想レビュー

私はコミックス版で読みましたが、1チケ~2チケで読める花椿秘恋唄~男花魁と刺青師 現在7巻もあります。(同じ作品です。でも描き下ろしがあるので私はコミックス版の方をおすすめします)

作品のみどころ

まずはこの作品で私が気に入ったところを。

花魁と入れ墨彫師とのBLですが、最初から相思相愛だったわけではないのです。

まず彫師の桐生は罪人に入れ墨(しかもおでこ)を入れるのが仕事なのですが、やりたくてしていた仕事ではありませんでした。この仕事のせいで彫った罪人から恨まれて襲われることも。

本当は人に恨まれるような仕事ではなく喜ばれるような仕事がしたいと願う桐生。

そんな時に出会ったのが男花魁の白鷺。

白鷺は売れっ子花魁。なぜこの2人が出会ったかというと、お客の名前を彫るために桐生が呼ばれたのです。

白鷺は彫りたくて体に入れ墨を入れたわけではないのですね。

この出会いが2人を変えていきます。どうしようもならない運命と、だけれどいつかは叶ってほしいと願う将来の夢などを話すうちに次第にひかれあっていく2人がすごく素敵でした。

そして男花魁の白鷺に訪れる厳しい現実・・・。

病気を患いながらも必死にお世話になったおかみさんのため、そして大好きな桐生のために気丈に振る舞いながら頑張る姿にすごく胸を締め付けられました。

それにね~仕事では受の白鷺ですが、この2人に関しては攻が白鷺・受が桐生です。

そして最後の最後にリバでした。(リバ地雷の人はご注意を)

本当に読みながらなんとか病気が治ってくれないかなと願っていたけれど、現実は厳しかったです。そして白鷺の最後も悲しすぎました(´;ω;`) 本当にこれは夜に読んで号泣・・・。

桐生の気持ちを思ったら悲しくて悲しくて。

白鷺に会える・会えると必死に仕事をしていたのに、お土産まで買って行ってみればすでに・・・。その後の桐生がまた悲しくて・・・。

ですが悲しいだけでは終わらないのがこのストーリーが好きだと思ったところ

ちゃんと未来での2人のストーリーがちょこっとありました。

そしてそして・・・最後の2ページがすごくじ~んときて・・・読んだ後も涙が止まりませんでした。おまけの描き下ろしも素敵でした。おかみさんが病気の白鷺のためにくれた猫ちゃんのストーリー。

白鷺の最後を看取った猫ちゃんです。この黒猫ちゃんのエピもすんごく好きで、じ~んと・・・。本当にこのストーリーは好きです。

生まれ変わっても、また白鷺に会えたんだね~って・・・。すごく胸が熱くなりました。

重要な人物のおかみさん

このストーリーで忘れてはならないのが白鷺のいる娼館のおかみさん。最初は桐生の事をあまりよく思ってなかったようですけどね、白鷺の事はすごくかわいがってたようです。

そんな白鷺の病気を知り、白鷺の願いを聞き入れあれこれと手助けをしてくれるの。

本当に本当に優しいおかみさんだったと思います。

白鷺が病気だったということがばれて突っ返された時も、みんなは白鷺の病気を知り近づかないのにおかみさんは抱きかかえ「大丈夫だよ、私がちゃんと面倒みるんだから・・・」って。

桐生が自分がしたかったきれいな絵を描くという仕事につけたのもこのおかみさんがいたから。

このストーリーにはおかみさんはいなくてはならない人物でした。

最初の登場では口うるさい人かな~?なんて思ってたけれど最後は好きになれます(笑)

正反対な2人

そして、私がこのストーリーで面白い構成だなぁと思ったことがあります。名の知れた男花魁の白鷺、そして名も知られずただ罪人に入れ墨を彫る桐生。
この2人が出会ってひかれあい、白鷺は発病し悲惨な最後を迎えました・・・・。

亡くなり方は悲惨でしたけれど、気持ち的には悲惨ではなかったというのが救いです。白鷺の夢である「恋人と添い遂げる」というのは叶ったのかどうだったのかな、添い遂げることは出来なかったのかなと私は思います。

結局は一人で亡くなっちゃったし・・・でも大好きな人の力にはものすごくなりましたよね。

だからある意味添い遂げることはできたのかな~とも思ったり。すごく白鷺に関しては複雑です。

そして、反対に桐生・・・。

桐生は白鷺と出会ったことで、有名な絵師にも紹介してもらい弟子入り。白鷺の死後はめきめきとその頭角を現し誰もが知る人物となりました。

でもね・・・最後に桐生の絵が出てたけれどこれは白鷺ですよね(´;ω;`)

白鷺を想いながら一枚一枚絵を描いていたのかもしれません・・・。

何年経とうが、白鷺のお墓参りをしている桐生にも涙・・・。有名になってもそばに白鷺がいないと、桐生の心は満たされないのかもしれませんね。

正反対になった2人だけれど、結局はそばにお互いがいないと自分の望んだ夢がかなわないということがまた面白かったです。

お墓の前で白鷺を想いながら男泣きする場面はもうね・・・ただただ苦しかったです。
病気のことを知っても白鷺にチューしまくる桐生も好きでしたけど、本当にこの2人は固い絆で結ばれていたのでしょうね・・・。

未来の2人の出会いとか色々、もう少し詳しく見たかったですが・・・

胸を締め付けられたあとは、ホンワカと温かくなるようなストーリーで締めくくられています(^^)

ということでかなりおすすめな1冊となっていますのでぜひ読んでみてください!

これ連載してたなんて・・・あ~でもでも1巻1巻読んでたら辛すぎたかもしれません。

でも読んだ後には切なさや辛さよりも良かった~という安堵感と幸福感があってとても不思議な作品でした。

男花魁のストーリーに関しては、私は羽柴みずさんの椿楼カンタレラも好きですが、今回の作品もかなり好きです。

またこの作者さんの作品を読んでみようと思います(^^)

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スノウ

スノウ

漫画全般好きですが、BL漫画にハマり今ではほぼこのジャンルしか読んでいません。一途もの、年の差、スパダリ攻、ワンコ受、ツンデレ受大好きです。最近はオメガバースもお気に入り。

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