嫌な奴なのにどうしてかわかってしまう。俺とお前は同じだから・・・・。

湖水きよさんの作品の感想を♪とっても素敵な表紙で内容紹介読まずにポチってしまいました。絵柄がとても色っぽくて素敵です(`・ω・´)b今回は借金の取り立てやさんと本屋の店主とのBL。確かに雨のような冷たさを感じるストーリーだった気がします。シリアスな展開ですね。その中で二人が惹かれ合っていく姿が描かれていて印象的な作品になっています。



耳鳴りとめまいと悪寒について/コミックス情報&評価

耳鳴りとめまいと悪寒について【SS付き電子限定版】
徳間書店/(Chara) (2016/11/10)
評価項目評価・★
絵柄★★★★☆
ストーリー★★★★☆
エロ★★☆☆☆
独自性★★★★☆

4 満足度

 

内容紹介

【電子限定版】描き下ろし番外編「その後のお仕事について」収録。 ●人に触れば、失くした物の在り処がわかる──。そんなサイコメトリーの能力を持つ神代真名(かみしろまな)は、借金持ちの古書店店主。けれど、その能力を、取り立て屋の赤羽根(あかばね)に知られてしまった!! ヤクザと繋がり、強引な追い込みをかける厄介な男に秘密を握られるなんて……。 ところが、頭を抱える真名に、赤羽根は「俺の依頼を受ければ、借金をチャラにしてやる」と言い出して!? (Renta!紹介より)

設定・テイスト

取り立てや×本屋の店主 サイコメトリー 反発→理解

個性的なストーリー シリアス展開 心の傷 ツンデレ?
サイコメトリー能力を持っているという設定なのでストーリーも少し独特。


耳鳴りとめまいと悪寒について・Contents

  • 耳鳴りとめまいと悪寒について1話~5話
  • 番外編「その後もそこそこ」(描き下ろし)

※【全185ページ】


みどころ・気に入ったところ

借金の取り立て屋と取り立てられてる本屋の店主という設定なので最初はあまりいい印象のない2人。特に店主の方は人間嫌いなのです。というのも、過去に両親が離婚してどちらにも引き取られなくて施設で育ったという経緯が。どんなに求めても必要としてくれないなら、自分も求めなければいい、そう思って人と接するのを極力避けてきたというわけです。


一方、取り立てやの赤羽もまたお母さんに捨てられて施設で育ったと言う過去が。立場は逆の2人が同じような傷を負って惹かれあっていく様子がとてもイイ。誰も求めない一人でいいと思いながら一緒にいられる人を本当は誰よりも思っていた2人なのかもしれませんね。「名前を呼ばれると抗えない」と真名が作中でよく思っているのですが、それは抗いたいのに求められるのはうれしいという事なのだと思います。



サイコメトリーという能力

作中にはその設定は十分に生かされていると思います。というのもね、正反対な立場の2人ですが傷は同じなのですヨ。その傷を知る上で真名のこの能力は必要になってきます。そのところでは十分に役割は果たしているのですが・・・・事件というか謎解きでのサイコメトリー能力を使う場面はいまひとつだったかな・・・・と。


どうしても気になったのが、2番目やつ。組のお金を横領した子のお金を取り戻すという話だったのですが・・・・駅のロッカーと指定するのはちょっとヒントが大ざっぱすぎる。うまく誘導はしているけど、もう少しメールにヒントは残すべきだったんじゃないかなと思いました。


確か駅のロッカーってそんなに長く保管できなかった気がするのですが?(違ったかしら?)


それなら早く出してもらわないといけないでしょ?早くだしてほしいなら(ろくでなしでゴメン)って気づくわけないでしょ・・・・・と突っ込んでしまいました(笑)


現に彼女全く気付いてなかったし。。。どうするつもりだったんだろう?とすごく不思議でした。

ここら辺はもう少しだったかな。そして「ごくでなしでゴメン」から結局何番を探しあてたの?知りたかったけどどこにも番号出てない(;´・ω・)ちょっと大ざっぱすぎかなと思ってこの件はあまりおぉ~って思えませんでした。


そして何より・・・幼なじみの女の子の態度や反応が・・・受け付けなかった。自分の借金の為に横領して悲惨な目にあった彼に対してなんだか普通すぎる!泣いている姿みても全然感情移入できない・・・。通帳が見つかったときの目のキラキラとかきゃ~💛とか・・・( =_=) 彼の心配シロ!!!となってしまいました。



赤羽根のキャラがイイ

赤羽根の絵柄も好きですが、キャラが好きだなぁと思いました。ちょっと非道な感じはするのですが本当は愛されたがりの愛したがりな人なのかな?と。何も必要としないと思っていたのに、真名をすごく欲しがる姿にはキュンとなります。もしかしたらお母さん以外で初めて自分でほしいと思ったモノかもしれませんね。「真名、真名」と呼ぶのがなんだか可愛らしくて好きです。


そしてお母さんの居場所を突き止め、同じ地域で暮らしているとか・・・(蒸発したと言ってたお母さんが実は近くで過ごしてたってオチもあるかも)⇦ここはちょっと想像でしかないし、恐らくですが矛盾が生じてますよね。なんでこんなに近くにいるの!?と。


赤羽根に関してはもう一つ知りたかったなという問題があるのですが。


赤羽根の母親がどうして彼をおいて蒸発したのかという理由・・・。これが作中では語られていないんですよね。息子の塾のために借金しようとする母親であるのに、どうして赤羽根はすんなり捨てる事ができたんでしょう?ここを知りたかったのにこの部分が語られていないのはちょっともやっとしました。


思い出しもしない子供なの!?と。。。もう少しだけこの母親との事はじっくり読みたかったなぁ。



本当は求められたい

この2人って似たもの同士なのですよね。だからこそ理解し合える部分もある。なのですが・・・・欲しいと思ったらわりと素直な赤羽根に対して、真名はツンデレさんなのですヨ。離れようとするのに本当は求められたい、そんな気持ちがすっごく伝わってきます。今まできっと感じた事のないような感情に真名も困惑していたのかなと思える描写がちらほらあるのですが、今回はツンデレ真名よりは赤羽根にキュンが多かったです(n*´ω`*n)


それでも真名のツンデレもしっかりと発揮されていましたよね。早く手離せばいいと言いながら赤羽根が刺されそうになったらかばってしまう真名。


冒頭で『暗闇に溶けてしまいたい』と言ってた真名だったけれどいざそんな状態になったらやはり『生』を意識するんですね。これも真名の中に赤羽根がしっかりいるからこそなのですが。


『目が覚めたら笑ってやろう』


目が覚めたら・・・「生きる」という事への執着も生まれています(o^―^o)こういうのは読んでてすごくいいなぁと思いました。



終わり方が駆け足

これは好きなところ~じゃなくてもったいないなぁと思ったところ。終わりはね、赤羽根の名前を呼ぶという終わり方でした。すごくいい場面だったのですが、ちょっとだけセリフがうまくくみ取れなくて。


「亮」


そう呼んだとき、赤羽根は「誰もその名前を呼ばないから忘れてた」と言うんです。なのに2回目に「亮」と呼ぶと「クッソ やっと呼びやがった馬鹿野郎」って。。。( ,,`・ω・´)ンンン?ドイウコト?もっと早く呼んでくれよ~~ってことでいいのかしら?


ここら辺は最後なのでもう少しセリフ回しを工夫してほしかったなぁと思った箇所です。「お前に呼ばれて俺はようやく生まれた気がする」という最後のセリフも難しいなぁ・・・・と。深く考えすぎなのかな。


「やっとよびやがった馬鹿野郎」は無くてもいい気がするんですよね。「名前呼ばれるってなんかいいな」とかここは真名の気持ちとリンクさせても良かったかも。「名前呼ばれて生まれ変わった気がする」とかのほうがしっくりくるかなぁ?とか色々と考えながら最後は読みました。


だけれども!読後感は良かったです。やっぱり傷を負った人達が2人で共感し合いながら寄り添っていくのって素敵。



感想・まとめ

ところで・・・『耳鳴りとめまいと悪寒について』というタイトルの意味は回収されたのでしょうか?これは単にサイコメトリー能力の事についてという意味でのタイトルだったのかな?悪寒がした場面ってあったかしら?とか色々と探してしまいましたヨ。タイトルがすごく印象的なので結局何だったのかな?と・・・また変なクセですね。


読み終わってみるとシリアス展開だったのですが、深いところまでは掘り下げはされていないのでさらっと読める作品になっていると思います。心残りは・・・・真名サイドの掘り下げをもう少ししてほしかったなぁと思います。共感していく部分はすごくうまく描かれていたのですがちょこっと感情移入しにくいところもありました。


登場人物が多かったのもあって1冊でまとめるにはなかなか大変だったかもしれませんね。それでも限られたページ数で見事にストーリーは展開していっているのでさすがです☆

また次回作を楽しみにしたいと思います(o^―^o)







 

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