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コミックスの感想

森世『ロマンティック上等』オメガバースBL漫画感想。システムに抗う純愛。

2016年11月22日

αとΩが番になったのにΩとβが結婚!?一途な気持ちがズシリときた1冊

オメガバースプロジェクト。αとΩに焦点があたる中、Ωとβに着目した点ではすごく新鮮に感じた1冊。

表紙からは想像できないような純愛がこの1冊にあったように思う。Ωとβという宿命を背負っていても彼らなりの幸せを見つけたことはすごく素敵だし、胸に響くものがありました。

β×Ωの幼なじみな二人の切ない純愛♪

コミックス情報&評価

ロマンティック上等 
森世/ふゅーじょんぷろだくと (2015/9/24)

評価項目 評価・★
絵柄 ★★★☆☆
ストーリー ★★★★☆
エロ ★★★☆☆
独自性 ★★★★★
4.5 満足度

内容紹介

派遣社員の計は、まだ見ぬハイスペックな恋人を求めて自分磨きに余念がない。残業はせず仕事もテキトーにこなして、定時過ぎたら料理教室に直行。たかぶる熱を収めたい時は、幼なじみでセフレの次継の優しさに甘えて、Hに没頭する日々。ある日、合コンで理想通りの超絶イケメンエリート・駅人に出会うも、彼は複数の恋人を囲ってハーレムを作るような奴で!?

地位か? それとも愛か? 先の読めないトライアングル・ラブ!!

幼なじみ β×Ω 結婚 表題作のみ

切ない 一途 幸せな結婚とは

ロマンティック上等の感想は以下より。ネタバレ含みます。

ロマンティック上等・Contents

  • ロマンティック上等1話~6話
  • 楽しい2年後
  • 芽生えの11年後

※【全172ページ】Renta!

作品のハイライト・感想

こちらは・・・『オメガバース苦手なんです・・・』と言ったワタクシに皆さんが薦めてくださった作品。この作品は本当にたくさんの方がおススメしてくださったので表紙は好みではないものの・・・読みましたよ~。

読みまして、朝からちょこっと涙がほろり。ほろりどころじゃないかも。。。

号泣とまではいかないけれど本当に泣けた。。。

このコミックスで注目する点としたら、オメガバースという特殊な設定上でΩとβの純愛が描かれている点

α、Ωの番システムにフォーカスする作品が多い中、私の疑問であったβくんがしっかりと活躍していたというところに拍手を送りたい、そんな作品でもあります。

途中、これはもう少しこうしたほうが良かったんじゃないかな・・・と思うような箇所はあるものの、本当にストーリー構成、見せ方がお上手だなぁと。

1冊もう目が充血するまで見開いて(スイマセン、涙して目が充血しただけです (〃´∪`〃)ゞ)集中して読みました。

面白かったし、切ない中にほっとした安心感、そしてほっこりとするような温かさのあるそんなストーリーだったと思う。

これは、おススメしていただかなかったら読まなかっただろう作品なのですが、本当に読めて良かったです。皆さま・・・ワタクシの好みをご存じで(*ノωノ)ありがとうございます。

ではでは、ハイライトとともに感想を書いていきたいと思います。

あざといようで実は純粋

ふと思いました。この作品、表紙で損しているんじゃなかろうか?と。

作品を知らない人は表紙を見て判断したりするところってありませんか?どう考えてもこの表紙・・・ドエロ路線じゃないのかい?と思ってしかもこの内容紹介・・・う~ん。

トライアングルラブ!とは書いてあるけどもっとβくん活躍するかもよ?のアオリください(。-`ω-)

でも表紙からは想像できないようなとても素敵なストーリーだったように思う。

ちょっと主人公のΩくんが自分がΩという事を利用というか逆手にとって幸せを手に入れてやろう!と思っているところはあざといなぁと思ったりもしましたが。

それでもΩだからというのを悲観するような主人公ではなかったのでそこはとても楽しく読めたと思う。

この作品の構成として面白かったなぁと思ったのは、一流のαと番になって幸せになるんだとα探しをしているのですが、本当はβの子が好きだったというところですね。

ずっとずっと近くで自分の辛い発情期も支えてくれたβくん。

それでもΩはαと番になるというシステムがあるから葛藤するわけです。

どれが本当に幸せなのか、そういうのが組み込まれてて面白かったです。

ハイスペックな彼、遊び人α VS 普通のβ、でも好きな人・・・・。どちらを取るのかなとハラハラしてしまいました。

βくんが活躍する

もうこれだけでこの作品が大好きになりました。

βくんってオメガバースでいらないんじゃないの?な~んて言ってしまった過去記事・・・ゴメンナサイ。

この作品に関しては、βくんは必要不可欠な存在です。

これがトライアングルでα二人とΩでもダメなんですよ・・・。

このα、Ω、βの関係性から最後どの子がくっつくのか!というのが重要で、そして彼らが幸せを感じているというところがとても大切な作品なのだと思う。

だからこの作品を読んで、βは必要なのね・・・・と思わされました。

この特殊な設定上でふっつ~のβが活躍する作品こそに萌えを感じてしまいます。もっとこういうの読みたい。

α、Ωの特殊な番システムもここに強い愛が絡んでくるのも面白いのですが、どうにもならない運命を背負いながらそれでもやはり好きな人と一緒にいるという事を探っていく姿は素敵。

何より…βくんがこっそり寝ているΩくんにチューをする場面は良かった。

セフレなのだと割り切っていたとしても、ずっと好意を寄せていたのだろうなと思えるようなワンカットでしたね。

番になってしまった・・・

ここはもうね。。えぇ~~~~~Σ( ̄□ ̄|||)な展開でした。

どう考えてもここは発情期で本能で惹かれあうα、Ωでもこの場面で番になったらいかんぜよ・・・・。

辛い・・・辛すぎる。

Ωくんにとってはハイスペックな彼と番になることはずっと望んできたこと。

それなのに、番になった事に「ごめんね」とβくんに心の中で謝っている場面は泣けてきました。

抗えない運命というものもここで描かれていた点に関しては評価はしたい。したいけれど・・・・ガ~ンな展開で-0.5。

それでもこの作品の救いは、とことんなまでにαくんが番の扱いに関してはクズだったという事でしょうか(笑)

これで少しでもΩくんを大事にしたり好きになってきている描写があったらもっともっとモヤモヤしてしまったかもしれません。

最後の結末がとても温かいものに感じられたのはこの一環したキャラ設定もあったように思います。

心に残る結末

番になってしまったαとΩ。これでどうなっていくの・・・・?と半泣き状態で読み進めました。

読みながらどうしてもβくんに感情移入してしまってね。。。βくんが可哀そうじゃないかぁ~となってたわけです。

なのですが、きちんと収まるところに収まりましたね。

βくんの愛情が優った!といったところでしょうか。

番って精神的な結びつきではなくって本当にフェロモンというか身体の結びつきのほうが強いんですねぇ・・・。

ちょこっとオメガバースの設定を調べていたら、Ωの発情期のフェロモンはフリーのαを誘うと書いてあったのですが・・・今回のαくんはたくさん番がいるんですよね(;'∀')フリーじゃないじゃん!とまた混乱。

そんな事できたんだ・・・・・・・・・・・・・(知らなかったヨ。番ってαは複数なれるものなのね。勉強になりました。)

オメガバースのいい点は作者でその設定がアレンジ可能ということなのですが、やはりそのアレンジで混乱してしまったりするんですよね。特にワタクシのようなオメガバースをあまりよくわからないといった人には。

奥は深いけれど、内容を理解して把握するまでにちょっと細かい説明も読まないといけないかもしれませんね。(掲載はされているんだけれど最近パパっと読み飛ばしてしまうのでそれが多分ダメ(笑))

αと番になってしまったΩがちょっとかわいそうな場面もありましたが、やはりここはβくん頑張りました。最初に言っていた「αと番になって幸せになる」「Ωの特権」みたいなセリフとは全く別な状況になった彼が、幸せに過ごしているのも評価高いのではないでしょうか。

地位か、愛か・・・・どこに重きを置くかなのですが、地位が幸せなのだと思っていたΩくんが、βくんの側で愛で幸せを感じているのはとても良かったと思います。

感想・まとめ

面白かった!オメガバースでもこういうストーリーがあるのね(`・ω・´)bと本当に思わされた作品でした。

また教えてもらったα、Ωカップル以外の作品も読んでみようと思います。

だんだんとオメガバース作品を読む機会が増えている気がしますね(n*´ω`*n)今回はオメガバースということで、名前ではなくて簡単にわかるようにα、Ω、βという表記にしています。

興味のある方はどれがどの子だろう?と確認してみてくださいね(o^―^o)絵柄は、かわいらしい感じです。表紙は・・・シンデレラのガラスの靴なのかな?

王子様はαでなくてβだった・・・・いい設定だったと思います!

教えてくださった皆様、大変楽しく読むことができました。またこういうのあれば・・・教えてください。

電子書籍

α×Ω×βのトライアングル

森世 その他オメガバース

コミックス

 

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スノウ

スノウ

漫画全般好きですが、BL漫画にハマり今ではほぼこのジャンルしか読んでいません。一途もの、年の差、スパダリ攻、ワンコ受、ツンデレ受大好きです。最近はオメガバースもお気に入り。

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