友達から恋人へじわじわ進展していくのがいい!カラフルラインのボーイズラブ
じんわりと市川けいさんの作風に引き込まれます。やっぱり画の見せ方がうまいというか・・・
今回も「無言コマ」をうまくつかっているなぁという感じです。
カラフルライン1話の空を見上げてため息をつく翔のコマとかめっちゃ雰囲気でてるしうまいわぁ。
これ言葉が入ってたら嘘っぽいし、本当に悩んでる時ってこんな感じだなと思う。
友達だった好きな子が急に気持ちを受け入れてくれそうになった時の反応がね
わかるなぁという。揺れ動く気持ちがすごくよくわかって面白かったです。
ではではカラフルラインのネタバレ含む感想に行きます。
ネタバレ嫌いな人はスルーしてやってください★
カラフルライン(電子書籍)
翔祐は親友である恋多き男・知生の失恋の慰め役。いつものように酒に付き合って失恋の愚痴を聞いていたある日、思わず出てしまった嫉妬の言葉から我慢できず、勢いでキスをしてしまった翔祐!! 親友から恋人への揺れるステップ、もだもだラブ★
カラフルライン(電子書籍)
絵柄 ★★★☆☆
ストーリー ★★★~★★★★☆
エロ ☆☆☆☆☆(笑)
エロ要素はほぼないから(ちゅーはあるけど)BL初心者向きのコミックです♫
言わなきゃよかった やらなきゃよかった・・・
後悔ってこんな感じですよね。でも何かしないと現状は変わらない。でも・・・
現状が変わったら変わったでそれを受け入れられるかどうかというところですよね。
翔はずっと好きだった知生が彼女に振られるたびに慰めてたんだけれど、ちょっとしたきっかけでキスしちゃいます。
そのキスがきっかけで2人の関係に変化が。
知生はそのキスがきっかけで翔に対して好きだという気持ちが芽生え(!???)
翔はずっと隠してきた気持ちがバレそうになりキスしたことをなかったことにしようとするというなんとも正反対な2人。
とにかくチグハグです。
好きだったはずの翔の方がこの関係の変化に対応しきれずに後退していくというか・・・
その反面、知生はグイグイです。
それがまたこのコミックの面白さというか。知生の恋愛体質がね・・・。
でも翔がけっこううじうじ君だから話がなかなか進展しない!!!
イライラする人はするかもしれませんね。私は恋ってこんなかんじだよねと思って読みましたが。
だってずっと好きな人が急に好きだよたぶんなんて言ってきたってね・・・。
信じられないという気持ちの方が先行する。それに同性なら尚更。
そして急にグイグイ来ちゃったら戸惑うし。
気持ちを確かめて付き合ってると思ってた知生と思ってない翔との温度差も面白い。
でもね~内なるこころはほんと情熱的何ですよ翔は。
あいつがどんな女と付き合おうが どうでもいい
それがダメになった時に 最終的に泣きつく先が俺であれば
そう思っているのにね~。でもこの時点で泣かせているのは翔本人なんですけどね。
なっかなか知生のこと信じきれなくてね~読んでいるこっちも「はぁ。。。」って思うくらいです。
知生もねとうとうこう思うわけですよ。
そもそも翔ちゃんは何故俺のことを好きだと言いながら
何故俺のことを拒否るんでしょうね
そしてついに知生のほうが怒っちゃうんです。
覚悟が足りないのは翔ちゃんのほうだと、、、。
もうね~翔ちゃん・・・悩みすぎだろ~必ず各話の最初は翔ちゃんのお悩みタイムですよ・・・。
でもそんな状況を変えてくれたのは知生の「元カノ」でしたね。
この子いいキャラだったわ。
この子と話すことで翔ちゃんも本音言えたしね。
そこから色々と考えるわけです。翔の場合、知生とどうこうなろうなんて本当は思ってなかったんだと思う。
ただ永く友達で入れるように、近くに入れるようにそう願ってただけだったのかもしれない。
それが急に好きだと言われ戸惑い、信じられなくて大事な知生を怒らせて。
そして覚悟が足りないのは自分の方だったんだとわかるんです。
好きの先を考えずに表面上の好意だけで過ごしてきたんだと。好きとはもっと深い意味を持つものなんだということに気がつくんですね。
そして最終話。
翔はいつもいかなかった知生のお茶会を見に行きます。
いつもは知生の着物姿を見たら余計に惚れて抑えが効かなくなるなんて考えていたり
いつも彼女がいたのでその彼女とイチャイチャしているところを見たくなかったからだと
敬遠してたんだけれど、今回はこっそり見に行きます。
知生は相変わらず翔ともことに落ち込んでたのですがその2人に助け舟を出したのが
「元カノ」でした。翔が来てたことを知生に教えてあげます。
知生はお茶会が終わったあとに翔の家に向かうのですが、翔はいません。
ふといつもの公園だと思い、公園に行くとそこに翔がいました。
お茶会のことどうだった?と聞く知生にちゃんと「かっこよかったよ」と伝える翔。
そして
やっぱりお前が好きだって思ったよと。
なぜ知生のことを「拒否」してたのか理由を話し始めます。
そしてちゃんと誤解もとけ、自分たちの気持ちを再確認して付き合うことになりました。
ちゃんと助け舟を出してくれた「元カノ」に報告する翔。
案外お互い嫌い、嫌いといいながらいいコンビですよねこの2人。
それにしても書き下ろし・・・・ほんわかして面白かったです。翔がどうしてわがままを言えないのか・・・
自分の気持ちを押し殺しちゃうのか。
でもね、ちゃんと知生には言えるようになってきているようで。。。最後の家に電話するところ
良かったですね。。。3人兄弟の真ん中って一番わがままっぽいのに
翔は大人しかったのね~。
ということでした。ちょっとうじうじで爽やかではないけど、やっぱり市川さんですね。
でも青春!というならやっぱりスロースターターのほうが好きかな。高校生の初々しさがたまらんです。
基本的に市川さんあまりエッチはないですよね。それが逆にいいんですよね~
きゅんときちゃいます。
絵柄は好みあると思いますが私は市川さんの作品はコミック出ている分は全て読んでいるし
おすすめです。どれもわたし的にはハズレなし。
作風も、市川さん独特な世界があってそれがいい。BLコミックって似たりよったりのものって多いのだけれど
市川さんは市川さんの作品の良さがすごくあるからいいんですよね。
それにエッチなしの作品が多くあって、初々しさが伝わって来るのがまたいいですよね。
そういえば読んだ中でがっつりエッチがあったのはこっち向いて笑ってかな?スロースターターの大学生編のスロウデイズはちょこっとだけ進展があるんだけど・・・スロウデイズのコミックの中に入っている話の中には
エッチがあるものもあるけどね。基本的にエッチ要素はあまり多くない作家さんです。
あっスロウデイズの中にこっち向いて笑っての番外編掲載されています。かわいくないは正義という話です♫
よかったら読んでみてくださいね。