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【BL漫画】これはやばい!と衝撃を受けたBL作品/覚悟して読んでね!

今回は読み終わって本を閉じる時。。。やべぇもの読んだわぁぁぁぁ・・・と思ったBL作品です。

  

さすがにこれは実写化できまい。

  

ちょっと苦手な人は苦手かもしれませんが・・・読めば読むほど奥が深いと言うか、結末に関しては色々な見方ができるなと思った作品です。

 

ひと味違ったBL漫画が読みたいという人は。。。心して読んでみて★

※ただし、、、幼児への性的虐待のようなものも出て来ますのでご注意くださいね!(ここまで書けばドの作品か解っちゃうかな!?)

 

ヤバすぎなBL漫画

きっと読んだ人は衝撃を受けると思う・・・そんな作品です。

 

最後まで読むと本当に微妙な気持ちになるのですよね。 

ある人はあの結末はハピエンだと思うでしょう。 

 

でも私は違う。

 

あの結末はとてもじゃないけどハピエンには思えなかったのですよね。

 

でもあの絶妙な感じ。。。すごいなぁ、、、って思わざるを得ないと言いますか。

 

ということで!早速その作品を紹介していきますよ~。

 

ヤバいBL漫画【にいちゃん】

うすうす勘付いている人はいたと思う。。。

 

未だかつてこの作品以上にやばば・・・って思ったBL作品はないかもしれない。

 

そのくらい異色。

 

でも読後はこんな作品を描くはらだ先生・・・すごいって思うしかなかったです。

 

最初はとにかく苦手分野でう~ん・・・って思ってました。

 

にいちゃん(1巻完結)

あらすじ

ふつうってなに
まともってなに
これはいけないこと…?

《BL界の鬼才・はらだが描く
衝撃の禁断愛、ついに解禁――》

かつて、近所のにいちゃんに手を出され、
現場を母親に見られてしまったゆい。
それを境に、いつも遊び相手に
なってくれていたにいちゃんは姿を消し、
親からは過保護なまでの監視を
受けるようになってしまった。
あれから時が経ち、
にいちゃんを忘れられないゆいは、
ある日もあてもなく街を徘徊し、
そして、ついに再会の日がくる――。
しかし、久しぶりに会ったにいちゃんは、
昔のような優しいにいちゃんでは
なくなっていて……。

どこがヤバイ?①みんな病んでる

表紙からちょっとんん?って感じですよね。

 

読んでみると・・その印象間違ってない!ってわかると思います。登場人物ほぼ病んでる。

 

ちなみに幼児への性的虐待を含むような内容になっているので、苦手な人はご注意くださいね。

 

そういうのがあっても【作品】として読める人に推奨します。

 

登場する主な人物は取りあえずは3人おさえておけばおっけー。

  

けい(にいちゃん)

ゆいにいたずらをしようとした人物。

自身も幼少期に大人と関係を持っており、それが歪むきっかけにもなっている。

母親に怯えているところがある。

ゆい

この作品の主人公。にいちゃんからの性的ないたずらが忘れられずにずっと探していた。

親や周りにはいい子を演じているが、自己中てきな部分もある。

まいこ

ゆいと一時期つきあっていた。

にいちゃんと性的な関係を持っていた男の娘。

読んでいくと・・・最初はにいちゃんが歪んでる~と思うのですが、読み進めていくと違和感を感じるように。 

え?ゆいも歪んでるよね・・・ってなっていくのがおもしろい。

 

何かしらそれぞれにきっかけがあり、連鎖しているのですよね。

 

にいちゃんもゆいも・・・そして後に出て来るまいこもそれぞれに少し歪みがあるのですが、実は・・・「親」が一つのキーワードとして上がってきます。

 

「毒親」「過干渉」などなど・・・カタチは違えど親や大人からの影響というのはすごく大きいのだな、と思わされた作品でした。

依存や執着心

ゆいは、にいちゃんから幼い頃にいたずらされ、怖くて逃げてしまいます。

 

その後、にいちゃんは引っ越してしまい会えなくなってしまうの。そこからゆいのにいちゃん探しが始まります。

 

どこへいってもにいちゃんを探すゆい。

 

見つけてからもにいちゃんの玩具のような感じになるのですが、それは自ら受け入れています。

 

にいちゃんから「もう逃げない?」「俺のものになる?」と確認されたゆいは、「もう絶対に逃げたりしない」と誓います。

 

この言葉はけっこう重要になってくるので、頭の隅に置いて読んでいくと面白いかもしれません。

 

もう依存と執着とが入り交じった関係に・・・途中はゾワゾワ。

 

普通ってなんだろう?

ゆいにまいこちゃんという彼女ができるのですが、それは親を納得させるためのもの。

 

ゆいの中には、2通りのゆいがいるのではないかと思うのですよね。

  

  • 親を心配させないように親が望む高校生として過ごす
  • 自分の思う通りに過ごしたい

けっこうこの揺れがわかるので読んで面白いなって思います。

 

まいこちゃん自身は、ゆいと馬が合うというか。。。悪い子ではないのですよね。でもゆいとは・・・なんていうか同志に近いのかな?って読みながら思いました。

 

でも彼女もちょこっと何かしら抱えています。

 

だからなのか・・・ゆいの悩みというかそういうのを理解してあげれるの。

 

恋人枠から相談相手になっていくのはスゴイ展開だな~って読んだ当時思いましたヨ。

 

親の望む「普通」と自分の「普通」・・・「普通」ってなんだろうな~って本当に考えさせられる作品。

 

力関係が変わっていく

読んでてさらにヤバって思ったのが・・・立場が逆転していくところ。

にいちゃんにやられっぱなしではなく、反撃???に出るゆい。

 

ゆいのターン・・・すごかった。

 

ここはね、にいちゃんの「過去」を知ったゆいがにいちゃんを理解し、そして彼は以前に彼がされてたように本当は愛されたいのではないか?と思うように。(まいこちゃんの言葉がきっかけかな)

 

にいちゃん・・・まいこ父と幼少期に関係を持っていたのですが・・・実はゆいに行ってきた行為は全部自分が幼い頃にされていた事。

 

闇ですよね・・・ほんと。

 

にいちゃんに愛されたいと思うゆいは・・・にいちゃんに自分がされたのと同じような事をするの。

 

リバ展開になるので、地雷の人は気をつけて!

  

でも読んでてこのリバは。。。私は納得。

 

ちなみに「にいちゃん」は、まいこ父に無理矢理ではなくて彼に愛されたいと思っていたくらい好きだったようです。

 

自分が愛されたいと思う人には逃げられ、母親には責められ周りからは全否定され・・・追い詰められていくのですよね。

 

そんなにいちゃんを救ったのはゆいなのかもしれない。 

 

だからラストのにいちゃんがゆいに依存していくのが手に取るようにわかるの。

  

そしてゆいは・・・にいちゃんが望むように「愛してあげる」というのが彼なりの愛。

 

読む前と後では登場人物に対する気持ちが変わる

これがね、最初はにいちゃんに嫌悪感を抱くものの、読み進めていくとあ~まわりの「大人」の犠牲者なんだなよねぇって思いはじめ、同情しかなくなっていきました。

 

逆にゆいは・・・なんだかんだズルイ面を持ち合わせているなぁと。

 

にいちゃんは・・・後半に愛してくれるというゆいから逃げてしまうのですよね。

 

にいちゃん自身も母親が求める「普通」の人になろうと努力はするの。ここがなんか・・・すっごく切なくて。

 

これがまたスゴイ!やべぇ・・・って思ったのは、ゆいとにいちゃんの立場が・・・過去と今とリンクしていくところ。

 

にいちゃんはおじさんに捨てられ、ゆいは・・・にいちゃんに捨てられようとしている。

 

でも!にいちゃんの時と違うのは、ゆいがある程度成長しているという点。

 

おじさんと同じことをしないで欲しい、自分は逃げないで待っているから全部捨てて自分の所に来て欲しいというゆい。

 

にいちゃんの事を許して理解できるのは世界中で自分しかいないとまで言うの。

 

にいちゃん(1巻完結)

「責任をとる」という覚悟

にいちゃんは、自分と関係を持っていたまいこ父に会いにいきます。

 

それがね・・・まいこ父はにいちゃんに会っても気付かないの。成長しているというのもあるのですけど・・・

 

まぁ・・・した方が忘れてされは方はいつまでも覚えているという典型的なものもあるでしょうか( ̄。 ̄;)

 

にいちゃんは、、、自分が今までしてきたことは何だったのだろうか?と振り返ります。ゆいにしてきたことも全部。

 

ゆと自分を重ね、にいちゃんはゆいに「責任をとる」と言います。

 

これは、ゆいに自分と同じ気持ちを味わわせたくないというにいちゃんなりのケジメなのかなと思いました。

 

ここで兄ちゃんは「もう絶対に逃げたりしない」とゆいに誓います。

 

このセリフ、見覚えありませんか?

 

これは前半でゆいがにいちゃんに言ってた言葉なんですよね。それを後半ではにいちゃんがゆいに言ってるの。

 

このまわりまわって立場が変わっていく展開・・・やべぇな・・・としか言いようがない。

 

読めば読むほどスゴイ構成だなって思ってしまいます。

 

果たしてにいちゃんは幸せなのだろうか?

ゆいから逃げないと誓い、一緒にいることを選んだにいちゃん。

 

彼は何もかもを捨ててゆいの所へいくんですよね。

 

でもゆいは・・・・実は何一つ捨てていないの。

 

家族も友人もそして欲しかったにいちゃんも。

 

にいちゃんは全部捨てたのに、ですよ?

 

描き下ろしを読んでてゆいのズルさが目立ちました。この対比も読んでてゾワゾワってしたのですよね。

 

皆さんはこれはハピエンだと思いました?

 

私自身はえぇぇぇ~~~~~~~~ゆい・・それはないわぁってモヤモヤが残りました笑

 

とにかくにいちゃんが不憫。。。て思ってしまって。

 

でもこのモヤモヤがこの作品の醍醐味なのかもしれない。

 

最後までえ????これはどういう事?これで終わりなの?ともっと読ませてくれぇ~と。

 

にいちゃん・・・幸せになって欲しいよ。。。

 

最後までとにかく衝撃を受けた作品はこれがナンバーワン。

 

良い意味でも不気味さでも。ほんとスゴイ作品です・・・

まとめ

 とにかく話題になるのは納得の作品ですし、苦手だなぁ~と思いながらもむちゃくちゃ考えさせられた作品でもありました。

 

はらだ先生ってほんとスゴイ。

 

鬼才って描かれていたけど・・・確かに幼児への性的虐待とか過激な描写とかあってそこだけ見たらとんでもないなとは思うのですよね。

 

でも人の心理とかを紐解いていくと納得することが多くて、最初はなんだこのにいちゃん。。。って思っていたのに最後は幸せになってほしいよとさえ思ってしまうこの変化。

 

自分にびっくりしました。

 

そして最初はかわいそうだなと思ってたゆいに、最後はズルイ奴めと思ってしまったのがなんとも(笑)

 

これは読み手によってハピエンかどうか分れるのかな~って思いました。

あなたはどっち??

未読で気になる人は是非是非~。

 

地雷もけっこうあって読むのは覚悟いるかもですが、大丈夫って人は挑戦してみて!

 

にいちゃん(1巻完結)

 

これもヤバい!はらだ作品

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スノウ

スノウ

漫画全般好きですが、BL漫画にハマり今ではほぼこのジャンルしか読んでいません。一途もの、年の差、スパダリ攻、ワンコ受、ツンデレ受大好きです。最近はオメガバースもお気に入り。

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