注意
こちらの記事は2017年1月に掲載した記事をリライトして再掲載しています。古い作品ですが、この作品気になる!という方がいればぜひ☆
『5時にはおワンナイト!』も読んだことはあるのですが、こちらはあまり印象に残らず。(だけど5時にはおワンナイト!の方が周りは高評価なので好みの問題なのかな!と(●´∀`●))
キャラセレクションで連載している作品がすごく好みで、すごく気になってた作家さんです。キャラセレの方は、義兄弟のストーリーなのですがなんていうんでしょ・・・クズキャラの使い方がものすごくお上手な作家さんだなぁと思います(#^.^#)
あとコメディ系がとても素敵なのでコメディ要素入ったBLが好みという人は手にしてみて欲しい作家さんです。
コミックス情報&評価
加藤スス/BABYコミックス・2016/2/24
評価項目 | 評価・★ |
---|---|
絵柄 | ★★★★☆ |
ストーリー | ★★★★☆ |
エロ | ★★☆☆☆ |
独自性 | ★★★★★ |
内容紹介
“スケベなオジサン受けは好きですか?”
植草マキオ。38歳、独身、自他共に認めるロクデナシ。かつて初恋を弄ばれた純情童貞エリート・曽根田が復讐のためにマキオを襲う!――マキオはかつては男女問わずもてはやされたプレイボーイだったが、その日暮らしを続けて今や38歳。昔のパトロンから貰ったバーを経営しつつダラけた生活を送っている。ある日バーを訪れたイケメンエリート・曾根田から誘惑されたマキオは――?
注意ポイント
ろくでもグッドナイト・Contents
- ろくでもグッドナイト
- ひとでなしランデヴー
- この星は恋のなわばり
- お花畑に連れてって
- セブンティーンキラキラ爆弾
- 純愛バベル
- この沼には恋のワナ
短編集のような感じです。【全165ページ】でちょっと短め。Renta!では7チケ675Pなのでややお高めです。
【ネタバレ注意】ろくでもグッドナイトの感想/見どころ・面白かったところ
この作品は、4カプ+1カプ微妙な感じのストーリーが収録されていて、どれも個性があって面白かったです!表題作の【ろくでもグッドナイト】は、ひとでなしランデヴーの2話で中年クズ男と純情童貞エリートとのストーリー。これがね・・・ほんとろくでもない中年男なのに、なぜかキュンとくるところもあって面白かったです。
2カプ目はヤンキーBL。(この星はこいのなわばり&お花畑に連れてっての2話)敵対しているかと思いきや、思いっきり愛し合ってる2人でちょこっと変態気味(笑)これもすごくテンポよくって楽しめました。
3カプ目は元教師×生徒のストーリー。(セブンティーンキラキラ爆弾)これも、ハチャメチャな感じはあるもののすごくキュンキュンできるストーリーでした。
コメディよりのストーリーの中にとっても甘い雰囲気を残す作品たちではないかしら。クスっと笑うところもあるけどふわふわするような気持ちになれるそんな感じです。
最後の4カプ目にいじめっ子×生徒会長(純愛バベル)。です。こちらも変態というよりは・・・不思議ちゃん路線のストーリー。。。
そして描き下ろしの「この沼には恋のワナ」は幼馴染くんたちの話がちょこっとあるのですが・・・(トータル的にには作品の登場人物がみな出てきているけど主は幼馴染2人)。カップルなの?単なる幼馴染なの?という微妙な感じが残ります。
どれも短編としてすごくクオリティは高く、これがデビューコミックスであると考えるとやはり期待大な作家さんではないでしょうか(o^―^o)
ではでは、カップルごとの感想を書いていきたいと思います。Renta!ではやや評価低めですが、個人的にはかなり高評価の作家さんです。デビューコミックスがこのクオリティならこれから出る作品にワクワクしてしまいます。
ろくでもグッドナイト&ひとでなしランデヴーの感想
どこにそんな接点があったかといえば・・・何ていうかクズ男らしい出会いでした。実は純情DTくんのお母さんの彼氏だったんですよね。その時の出来事があって、女性には勃たず今までDTで拗らせてきてしまった純。これが復讐なのか何なのか・・・途中までハラハラしながら読みました。
それにしてもマキオはほんとあちこち遊んでいたのね~と思う描写がいっぱいあってそれが面白かったですね。セリフ一つ一つとっても「おじさんソッチ(お尻)使うの久々だから」とか・・・これは両方オッケーといことですよね(笑)
女でも男でも全然イケる人なのですよ。そんな人に恋してしまった純がちょっと不憫にさえ思えた展開でした(;´・ω・)
マキオは笑ってしまうくらい、とことん最低なの。それなのにちょっとしたことでキュンとなってる純を見たらもう・・・応援したくなってしまうの。近くにいたら絶対やめとけ!って思うようなマキオみたいな男でも。
どうしてそう思うかは、純ってどうしてもマキオにしか惹かれないと思うので(T^T)でもデートひとつとっても行くとこ行くところクズさを認識させられることばかりでやっぱりかわいそうでした。
クズには変わりないけれど、最後にはクズ男なりの守り方で純を守ってたというところはポイント高し!個人的にはクズ男ってもうそういう性質だからすぐに治ったりはしないと思っているんですよね。わざとクズを装っている人ならば根は一途というのはあると思うんですけど。
マキオの場合はまぁ本質的にクズは否めず。
だからこそ、そういう男(マキオ)が純は守りたいとちょっとでも思ってたところがストーリーの中で一番好きでした。
そして最後のね・・・マキオの心情がねぇ~ウマイ!
マキオに振り回されていた純だけど、最後はきっと立場逆転するんだろうなぁ~という終わり方もよかったです。
面白かったです。できればもっともっとクズ男のマキオが純のことを好きなのかな?と感じられる場面が欲しかったなぁ・・・。
そういうBL的な要素ではこの作品は萌えは少な目。ただ、最後の挿絵のマキオには萌えました(笑)
【この星は恋のなわばり&お花畑に連れてって】感想
これもなんとも不思議なお話(n*´ω`*n)ヤンキー×ヤンキーで敵対しているため、皆には隠れて付き合っている2人のストーリーです。半田の変態ぶりが際立っていましたヨ。
相手の小荒井くんは、可愛いキャラ。グループのみんなに見せる顔と半田に見せる顔が全然違うのがすごく好み。
小荒井くんがとっても乙女でかわいいのですが、最初に好きになったのは半田のほうなのね?と意外なところもあってそこも面白かったです。
でも気になりました・・・最後の指輪の渡し方。
指輪が入るT子ってあなた・・・・・Σ( ̄□ ̄|||)ドンダケチイサイノ!?先っぽに入るにしてもちょっと笑いました。せめてフニャTの時だとわかるけど・・・・・・・・。とどうでもいいところが気になりました(笑)
※むっつりアルアルの変なところに目が行く。。。
【セブンディーンキラキラ爆弾】感想
ちょっと変な先生なんですけど、れおん愛に溢れていました(n*´ω`*n)
実は元先生って強かったんですよね。ストーリー的にもすごくまとまってて、れおんが何だかんだ言って十日町のこと好きなんだなぁ、大切にしたいと思ってるんだなというのが伝わってきて面白かったです。
「ほほえみのジョーズ」があと何だったのかだけ知りたかったです(笑)笑った時の歯がギザギザだからジョーズなのかしら?
【純愛バベル】感想
これは・・・作品に収録されているストーリーの中では個人的にはイマイチだったかなぁ。ちょっとよくわからない不思議なストーリーでした。ちょっとストーリーが荒いかな・・・・そのほかの作品に比べてですが。
どうして急に恋愛モードに入ったのかがよくわかりませんでした。もっと長いストーリーだとよかったかもしれません。
描き下ろし&ろくでもグッドナイトのまとめ
描き下ろしは、「この星は恋のなわばり」で出てきた子分らしき子の視点でした。半田・小荒井はもちろん、純愛バベルの2人、セブンティーンキラキラ爆弾の2人が出てきてました。よく見たら・・・表題作の2人はいませんでしたね。
ギャグ路線的な感じではあるのですが、バンバン殴る描写が出てきています。流血とかそういうのが苦手な人はご注意を。
コメディタッチな感じが嫌いな人にはちょっとどう受け取られるかわからない作品かな・・・と思います。
個人的には1作品、1作品とても読みやすく面白いなと感じました。(純愛バベルだけは???ですが)
加藤ススさんのデビューコミックスですので気になる人はぜひ読んでみてください。
電子書籍
ろくでもグッドナイト