同級生の2人が繰り広げる別れ・再開・再構築・・・読み応えある1冊!
これ本当に待ってました~という1冊。本当に面白かった。1冊通して読むと本当に引き込まれ方が違う~。
毎月楽しみにして読んでたけど、やっぱりコミックで読むのはいいなぁ。
じつは昨日書店に行くのが遅かったので、待ちきれず同時配信だった電子書籍の方を先に読みました。
エスケープジャーニー【電子限定かきおろし付】。電子は電子で書き下ろし付きということで。。。2ページありました。
しっかしいつも思う・・・おげれつたなかさんは本当に絵がお上手。丁寧!スバラシイ。これに尽きると思います。
ストーリーもしっかりしててグサリと心に突き刺さるセリフがある。
「何度離れても また君を好きになる」
このキャッチコピーが本当に好きです。はぁ~おげれつたなかさんの作品・・・本当に大好きだぁ~。
特に今回のエスケープジャーニーは名作ですわ。エロいしストーリーもしっかりしてるし(T T)さてと・・・感想にいきます!
この記事は2015年10月11日の記事をリライトして再更新しています。
【エスケープジャーニー】作品紹介
コミックス版
作家 | おげれつたなか |
出版社/レーベル | リブレ/ビーボーイコミックス |
発売日 | 2015/10/10 |
満足度・オススメ度 |
内容紹介
内容
何度離れてもまた君を好きになる。「性欲処理」呼ばわりされて別れた元カレ太一と、大学でまさかの再会を果たした直人! ガッツリ過去の怒りを引きずっていた直人だったけど、高校時代に比べ成長した太一に少しずつ心を許し始める…。そんな中、友達のふみちゃんが太一に恋しているらしく…?
全体評価
ストーリー | |
胸キュン | |
切なさ | |
エロ |
注意ポイント
【ネタバレ注意】【エスケープジャーニー】感想
今回ね、書き下ろしが・・・エロッツエロです。ちなみに先生もご丁寧に書いてくださってますが・・・
「おもらし」です★ちなみに・・・この裏表紙の2人も好き。
さりげなく指を絡めてる2人・・・最高♥
再会する二人
高校生の時、喧嘩別れした2人。大学生になり思わぬところで再会します。なんと2人とも同じ大学に。
直人はメガネをかけた方で超チャラい。すぐに誰とでも友達になってるし結構密着度高い(笑)
エスケープジャーニーは直人と太一二人の話ですが、直人のモノローグのほうが多いし結構直人目線のストーリー構成になっていると思います。
そんな直人の前に太一が現れます。
喧嘩別れしてから直人にとっては会いたくない人物だったようですね。
冒頭の再会は直人目線の感情が書かれていますが、最後には太一の心情がが描かれています。紙書籍の人はカバーめくってみてくださいね(^^)
おげれつたなかさんの絵柄って本当に魅力的ですよね。
目尻がきゅっと上がっている直人に対して、目尻が下がっている太一・・・。今回はメガネくんですがメガネ新鮮。
関係に名前をつけるなら
太一に再会してからぐるぐると色々な考えが回る直人だけれど、ふと友達の太一は一緒にいて楽しいやつだったと思い出します。
そう、恋人になって喧嘩ばかりして最悪な別れ方したけれど友達だった頃の2人はとても仲良かったんですね。
(要は好きにならなければいいだけ 簡単な話じゃん)
もうこういうの考えている時点で堕ちてますよねぇ・・・だって気になって気になって仕方ないものね直人。
太一のクシャっとして笑う顔にも目が釘付けになってるし。
そして回想で出てくる太一が、高校生の時に本気で笑った時の顔に見とれている直人の描写が素敵です。
今回は一貫して太一との関係につく名前で悩む直人がいます。
友達・恋人・家族・・・
この辺の心の葛藤もとても見所がある部分です。
関係を持ったけれど・・・
結局・・・惹かれあってしまう二人は酔った勢いもあり関係を持ってしまます。
朝起きると・・・やっちまった~と思っている直人。
家に帰り浴槽に浸かりながらもうあんな惨めな思いはしたくないとちょっと後悔している様子。
それでも大学へ行くといつものように接してきた太一を見て、今までどおり友達ってことだよなぁと感じます。
なんかね、進みたいような、進みたくないような微妙な感じがたまらんです。
肉体的に既成事実ができたんだけれど、やっぱり高校の時のトラウマがあるから進めない。
なんとなく太一もそれを汲んでいるのか無理には侵入してこない。。。
こういった微妙な距離が歯がゆくもあり面白いです。
結局は気持ちは止められなくてまた恋人関係になるのですが。
だけど、二人はまた同じことを繰り返してしまいます。
「友達」なら仲良くいられるのに「恋人」になるとうまくいかない。
相手を好きすぎるからなのでしょうが。こういったところがまた切ない。
大事にしたいのに、色々な感情が沸き起こってきてうまくいかないの。
結局・・・またうまくいかなくなって友達に戻ります。
ふみちゃんと太一と直人
友達に戻った二人。
それでいいはずなのに、友達だろと太一から言われると固まってしまうんですね直人。
そして太一とふみちゃんが急接近。ふみちゃんと太一がくっついたら・・・家族になれる・・・ふとそう思ったときに直人ははっきりわかるんですね。
自分たちは男同士だから、友達以上にはなれても恋人になったらその先はないと。
自分たちの終着点は恋人が限界。
だからこそ自分たちには恋人としての終着点にたどり着いたとき、戻る道しかない。
この表現すごくすごく切なくて、でも現実はそうなのかもと思いました。
その先がないからこそ不安で見失うのですよね。直人はとにかく一貫して関係の名前を望んでいる
友達・恋人・家族・・・・
もう戻る道しかないのだとわかったから友達でいられると思う直人なんだけれど、それでもやっぱり急接近するふみちゃんと太一を見るのは切なくなるの。
でもねぇ・・・ふみちゃんいい子なんですよね。
太一が直人しか見てないこと知ってるんです実は。
それでも素直ないい子だから太一には告白するんですが、ちゃんと太一の背中も押してあげれる。
直人はふみちゃんと太一の関係を誤解しちゃってもう切なさ全開です。
太一を支えるのは自分じゃなくてふみちゃんなんだと思った時の直人の顔に・・・本当に感情移入しちゃうくらい。
ふみちゃんが太一に告白したことで、太一の本音が聞けた直人。そういえば今まで2人が自分たちの気持ちを言い合うことってなかったなぁと。だから直人も太一の気持ちを聞くのは初めてだったようです。
太一がずっと高校生の時から直人が好きだったこと、一回は自分のせいでダメにしてずっと後悔してたこと。
変わろう、変わったと思ってたのに全然変われてなくてまたダメにしたことなどなど・・・
このことを聞いて直人自身、太一のことを何も知ろうとしていなかったと考えるの。
そして変われてなかったのは自分の方だったんだと気がつきます。
もうこっからは涙涙ですね。そして自転車にのる直人の後ろからのアングル・・・すごい~。
顔が見えない分、めっちゃ必死な感じが読み取れる不思議。絵の見せ方がうまいんだよぉ!!!あたしなら顔描いちゃう多分・・・必死な顔(笑)
でもそれよりもこの「顔」が見えない後ろ姿で自転車にまたがっている描写の方が本当に伝わってくる。
ふみちゃんに触発されて太一に言わなきゃいけないこと、聞きたいことがたくさんあると感じた直人。
そうなのよね、いままで言えてなかったよね。高校生の時だって、性欲処理かと思ったって太一に言われた時にもっと言いたいこと言ったらよかった、喧嘩するたびになぜ怒っているのか聞けばまた違った道があっただろうに。
ドラマティックな後半
後半はみどころいっぱい。
セリフやモノローグはもちろん・・・表情にも注目。
ほんとすごい。
一番好きな箇所は、
太一の事好きになったら楽しくないことばっか その度に好きになんなきゃよかった~って思うんだよ
なのに ムカつく 近くにいると絶対すきになっちまう なんで俺なんだよ・・・
俺太一の友達と恋人にはなれても 家族にはなってやれないのに
直人はなんでもいいから名前がつかないと不安だというのだけれど、そう話す直人に、太一は名前が無いと一緒にいたらだめなのか?といいます。
家族って名前がついたところでなにもならいよと。これは太一だからこそ説得力のある話なんですね。
両親の離婚のエピがここで生きてくるわけです・・・すごいなぁ作家さんて毎回そう思っちゃう。
だって家族だったのに結局は家族じゃなくなってるわけで・・・直人は家族とか名前が欲しいというけど太一には無意味なことなんですもんね。
ふみちゃんに報告しにいく二人もよかったですし、ふみちゃんの対応にもなんだかキュン。
ほんといい子・・・。読後がとにかくよかったです。
感想まとめ
書き下ろしは・・・おもらしです★あつ~いあつ~い2人が読めます。これ、大学で再開して、初めて寝てしまった時のシーンとリンクしてて面白いです。
電子で読んだ方には書下ろしがありました。1ページです。直人の回答をまっている太一かわいいですね(^^)
切ない!エロい!胸キュン!いろんな感情が味わえる1冊でした。
とにかくハピエンでよかった・・・。
何があっても何度も好きになるってことは、きっと離れられないってことなのでしょうね。
すごく面白かった作品でした!
今回はかなりページ数があって読み応えばっちりな1冊です。気になった方はぜひ!
電子書籍
コミックス版
2巻
3巻『完結巻』