幼馴染のBL。紙書籍同時配信。せつないストーリー展開
表紙が素敵なので読んでみました。志々藤からり さん・・・2冊目です。
今回初めての作者さんかなぁ~なんて思ってたのですがワンカレというのを読んだことありました!
今回は。。。切なかったですねぇ。終わり方も好きではないです(T T)
もっともっと希望が持てるような抜け道がほしかったなぁ。
鼓動よりつよく、呼吸よりふかく
(今回はRenta!さんではまだ配信されていないようです。
イーブックジャパンで紙書籍同時配信なので読みました!)
<作品内容>
何よりも大切な人である郁弥を亡くした日、葉月は森で不可思議な体験をする。不気味な人形が郁弥を生き返らせてやると話しかけてきたのだ。ただし、それは葉月の命と引き換えで10日間の猶予をくれると言うが…?
絵柄 ★★★~★★★★☆
ストーリー ★★★☆☆
エロ ★★☆☆☆
せつない系です。。。
今回のストーリーは、幼馴染である郁が海で亡くなってしまったところから始まります。
主人公は葉月。郁に密かに思いを寄せていたのですが、郁が死んでしまい、身寄りのない自分の方が死ねば良かったと
口にしたことから物語が動いていきます。
今回のストーリーは神様?が出てくるので少し異次元的な感じの物語。
だけれど、普段当たり前だと思っていることが一瞬で変わること、だからこそ大事に大事にしていかないといけない
というようなストーリー展開だったと思います。
ただ漠然と一緒に大人になると思っていたけれど、結局はどちらかが死ぬことで状況が変わるわけですよね。
思いを伝えれられなかった後悔や、どうしてあの時行かせてしまったのかという思い、
そんな風に後悔しないように相手に対してもぶつかって行かないといけないな~と思った作品です。
俺が代わりに死ねば良かった。その言葉を口にしたら話しかけてきた子がいる。←子と言っていいのか。。。なんか見た目幼そうだから子にしてみました。
その神様らしき子はお前の命と引き換えに郁弥を戻してやると言ってきます。
すぐにでも引換にするところだが、心残りもあるだろうから10日間待ってやると言い、
10日後にお前は死ぬと言ってきます。だからこそよく考えろと。
俺には家族もいないし夢や目標もない
大事な物って言ったら郁だけで・・・
けど郁にはたくさんあったんだ
-大事なもの やりたいこと いきたい所 かけがえのない人たちも-
あいつを家族の所へ返してやってくれ
交渉成立。神様らしき子は古部の家で待ってろと言います。←古部は葉月の苗字。
家で待っていると、郁弥がやってきました。海へ行った時の格好です。
海に沈んだ記憶はあるようですがそれ以降の記憶はないみたい。
郁弥を抱きしめ温もりを確認し、涙する葉月。そんな葉月を見て・・・
沈んで行く時、もしかしてこのまま死ぬのかなって思ったら葉月にすごく会いたくなったという郁弥。
言い忘れたことがいっぱいあるような気がしたと。
くだらねぇ話は毎日飽きるほどしてるのに
伝えなきゃならねぇことはちっとも言えてなかった
お前の顔をみたらムラムラするっていう郁弥。バカじゃないのと笑う葉月に思わずキスをします。
かすかに「好きだ」と動く唇・・・。
寝ている郁弥の姿を見ている葉月。今にも消えてしまうのではないかと不安なんですよね。
そして明日には郁弥の家に帰るようにいいます。
そんな心配をよそに、郁弥は俺はお前に好きだっていったよなといいます。
返事を聞くまで帰らないという郁弥に対し、10日間しか時間のない葉月はそのことはちゃんと考えてから返事をすると伝えます。
郁弥は葉月と高校3年生の最後の夏休みを2人で過ごしたいと言い、葉月も「最後」という言葉をきいて
受け入れたようです。
それでも今まではしなかっただろう郁弥の反応に何かと違和感を感じる葉月。
神様らしき子のところへ向かいます。
あれは本当に郁弥なのか?と神様に問う葉月。
あれは正真正銘の郁弥で言動もすべて郁弥の意思だといいます。
そしてこの神様の能力は、死人を蘇生させる能力ではなく、時間の移動。
つまり郁弥が死ぬ直前を昨日まで飛ばしたと。
う~ん、、、沈むところは残してその後の時間を葉月の前に現れた昨日まで飛ばしてきたということですよね。
だから神様はいいます。
時間を飛ばしてきただけだから郁弥の死は回避されはしたが帳消しにはなっていないと。
だから死んだという事実は消えないと言います。
難しいですよね。つまり、時間が移動したのは郁弥だけであって、死んだという事実は周りでは進行形であるということ。
それなら郁弥が家に帰ったらみんなびっくりしちゃうじゃん!!!って思っちゃいました。
そして葉月は言います。
お前は人のこころは操れない だから記憶は消せないってことか
神様は葉月のことは最初から買っていますよね。慎重になるのはいいことだとか、
賢いとか冷静とか。これはけっこうポイントなんですよね。とにかく葉月は賢いんです。
どんな時でも冷静に判断できます。だからこそ、そんな葉月が自分の命を投げてでも生き返らせるとことは
愚かだという神様。でも自分は人の心や記憶は操れないからこそ人の心は面白いと言います。
あまりいい感じのしない神様ですが・・・(・・;)
それでも葉月は
不合理で愚かで矛盾だらけの人の心
それでも俺は俺の決断を正しいと思える 郁が生きる
そのためなら俺は死ねる
はぁ・・・なんかせつないんですけど。あまりに葉月が健気というか。自分には何もないから
郁弥が生きていることが自分の望みみたいな(T T)
郁弥と葉月は気持ちは近づいていくというか、郁弥が好きだと言った時点で両思いなんですけど
葉月にはあと9日間しかないのでその思いに応えることができません。
郁弥も葉月がなにか悩んでいるのはわかっているようで・・・
なんで今になってそんなこと言うんだよ・・・っ
仕方ねぇだろ 俺だって
死ぬ目に遭っていきなり自覚したんだよ
そして郁弥は俺の全部をやるからお前をくれと言います。
そしてそれに応える葉月・・・。もっと濃厚なの~って思うのですがここはちょこっと多分最後までしただろうな~
くらいの描写でおわります。
その後は、やってる数カットはあるのですけどね。
日に日に残り時間のことを考える葉月。
そんなことを思っている葉月に対し、郁弥はこっそり自分の家に行くんです。
そこには忌中の札。
そして元気に生活を取り戻しているかのような弟たちの姿。
その姿をみて微笑む郁弥は何かを悟っているかのようでした。
・・・じゃあな
なんかこの言葉を読んだときにちょっといや~な感じが(T T)
郁弥は死ぬのかなと思いましたここ読んだとき・・・。
神様との約束の10日目。
郁弥に家に帰るように言う葉月。葉月はまだ知らないのですね、郁弥が家に戻ってたこと・・・。
そんな葉月を散歩に誘います。
そして散歩しながら自宅へ行ってみたと話す郁弥。
玄関先に忌中の紙が貼ってあったことなどを話します。
それを聞いて咄嗟に何日も見つからなかったからだというのですが、郁弥は全部知っているといいます。
そして葉月が生き返らせてくれたことも。
生き返ったことで葉月に思いを伝えられたこと、一緒に過ごせて楽しかったことなどのお礼をいいます。
けど お前は死ぬな
そう言って郁弥は倒れます。
なんと郁弥も神様に葉月が死なないように交渉していたんですね。。。汗
これでいいんだ・・・これで元通りだろ そういう郁弥。
郁弥の時間を戻した時に一度神様と話をしている郁弥。どうして時間が戻ったのか理由を知ります。
葉月が命と引き換えにしたこと・・・。
郁弥は自分の代わりに死ぬなんてこと絶対させるなと神様を交渉成立させていたんですね。
だから同じ日に神様は郁弥と葉月と2人と契約しているんです。←これってどうなんでしょうねぇ・・・
葉月の約束の10日目は郁弥にとっても10日目。
お前の代わりに生きたってそんなの・・・っ
それはお互いさまだろ 俺だって俺の心臓が動いていることより
息していることより お前が大事だ
まぁでも・・・二回も悲しませるのか・・・・
こういう展開想像していなかったわけでもないんですよね。多分こうなるだろうとは思ってました。
だって周りの記憶や状況はそのままなんですから。郁弥が急に家にかえったってびっくりするだけだし
あの時の棺桶にある死体は???みたいな疑問もありましたし。
でもでも・・・2回も悲しませるのか・・・には不覚にも涙が~。
神様のところへ駆けつける葉月。←郁弥はどうした、そのまま???と思ったけどここはおとなしく・・・。
郁をもう一度戻せ!こんな終わり方納得できない
できない 望みを叶えるのは一人一回までだ
無効だ!郁が死ぬんじゃ俺ののぞみは叶ってない!!
それにこうなるように郁を誘導したな・・・!
うん、私も無効だと思う。命を賭けるような約束事を2人同時にするなんてひどい神様だわ。
こんなやつの口車で 郁を二度も死なせてたまるか の葉月。。。しびれますね。
そしてさらに神様に言います。
俺の望みは「郁を家族の所へ返してやってくれ」だと。
家には行った郁ですが家族には会ってません。遠目で弟をみただけでしたよね。
だからこそ自分の願いは叶ってないし、無効だと言います。
それでも神様は家に帰らなかったのは郁の意思だというのだけれど、そう仕向けなかったお前のミスだと
さらに論破しようとする葉月。
お前の悪趣味が招いた誤算だと。
お前は本当に賢いな 葉月
それでも神様はその理屈を飲むと次は郁弥の望みも無効になり、めんどくさいという神様。←めんどくさいとは言ってないけどこんな感じ(笑)
それでも食い下がる葉月に、してやられたという神様。
神様は、そんな屁理屈が繰り返されるのは面倒だから次は葉月の時間を郁弥が死ぬ前に戻すと言い出します。
今回の葉月の願いを無効にしたんですね。
だけれど時間を戻す代わりにいままでのこと(郁弥が戻ってきたこと)での変化←想いを伝え合って結ばれたこと。
も諦めろと言います。そして戻った世界で郁弥と恋仲になるのは諦めろと。
この縛りを破れば次こそはお前の命をもらうそう言います。
気が付けば、郁弥が死ぬ日に戻っていました。
郁弥はサーフィンに行こうとしているのですが、ここで死ぬと知っている葉月は必死で止めます。
結局その日はサーフィンにいかなかった郁弥。回避されたんですね。。。
でも葉月はちょっとせつないですよね。
もう望めないんですから郁弥とのその先を・・・。
それでも「生きる」ということを選択した葉月。
生きる、死なせない、その代わりに自分の心を殺す。。。そんな締めくくりでした。
うぅっせつない。もっと違うハピエン展開お願いしたかったぁ~まとまりは綺麗なんだけれど
もう少し策士さんいらっしゃいませんでしたか???
これがベターな終わり方だったんだろうか(T T)
時間軸が戻っただけで人の心が操れないなら、結局は郁弥が恋心を自覚するのは時間の問題だと思うし
この先辛い展開になるんじゃなかろうか・・・。続編ありませんか???
いちおうこのストーリー上「生きる」ということに重きを置いているのでこれで良かったのかなぁとは
思うのですがやっぱりモヤモヤ~。
そのあとに読んだ宙色パスート(前後編)が癒しでした(笑)
どちらかというとこちらの方のノリのおはなしの方が好きですね。。。
絵柄はとてもよく、すっきりしているしいいなと。あまりエロさは感じられないです。
だからガッツリエロは苦手~という人向けだと思います(^^)
でも私はワンカレ【電子限定おまけ付き】のほうがキュン度高くてよかったなぁ~。
ワンカレ【電子限定おまけ付き】(Renta!)
<作品紹介>
俺のこと……意識しちゃってる?
ならさ、もう俺のものになりなよ。
両親を亡くし、一人暮らしをしている高校生・航(わたる)が
行き倒れているところを助けた警察官の恵那(えな)。
それから四年――。
恵那は航に執着され、執拗に迫られる日々を送っていた。
「キスくらい許してよ」から始まった行為はどんどんエスカレートしていき――!?
【電子版限定おまけ付き】電子版描き下ろしコミックペーパー(1P)を収録!!
やっぱり一途な恋はキュンキュンしちゃいますね~♫