1巻冒頭に戻った2巻の最後。その続きは・・・。
もう3巻目なんですよね。配信初日に読んでいたのですが、今更感想を!です(;´・ω・)2巻では、なんとハルが圭吾の身体を使ってタケちゃんとしちゃったんですよね。これは1巻冒頭に戻るのですが、あの時の(なんでこんなことに)という心情・・・。
あれは圭吾のものだったのね~ははは・・・予想が全部外れたなぁ~と思いながら読みました。
3巻では、ケイゴの気持ちがだんだんとタケちゃんに向かっていってるように感じます。
憑かれちゃって、ごめんなさい!コミックス情報
はやりやまい/POP大洋図書
3巻内容紹介
ハルに取り憑かれて、ハルの元恋人の横山とセックスしてしまった圭吾。でも、横山のハルを思う気持ちに惹かれ始めて…。【全30ページ】
憑かれちゃって、ごめんなさい!3巻の感想は以下より。ネタバレ含みますのでご注意ください。
生きているやつの言葉で生きてほしい
ケイゴは翌朝現れたハルに対してどうしてあんなことをしたんだ、タケちゃんは泣いていたからやってはいけない選択だったのではないかと言います。
ハルは、仲良くなるにはこれが一番てっとり早いんだというのですが・・・。ケイゴにはその考え方が分からないようです。ハルはハルなりにタケちゃんには幸せになってほしいと思っているのでしょうがちょっとやり方がね・・・。
ケイゴはそれならば、憑りついてはいるけど自分がハルだと言えばよかったのだと言います。でも、それを信じなかったら?と返すハル。そして、自分はもう死んだ人間。自分の声はタケちゃんには届かない、それでいいしそれがいいのだと言う・・・。
「生きてるやつの言葉で生きてもらわなきゃ」
ハルなりの気持ちがちょっとここら辺に伺えますね。タケちゃんが自分を好きすぎて離れられないハルらしい考え方なのかな?と思いました。2巻でハルが成仏できないのは、タケちゃんが彼を好きすぎるからだというのが分かっていますからね。
ここもハルがちょこっと消えたりするようになったのは、タケちゃんの中に違う気になり始めた人物ができつつあるからなのかな?と思ったりもします。
ケイゴとタケちゃん
タケちゃんが朝どこかから帰ってきたのですが、その時の2人の会話がとっても可愛いらしくてクスっとなりました。
当然昨日は酔っぱらっていたとは言え・・・そういうことになったのでお互いに謝るのですが、ケイゴはハルが襲ったのに謝らなければいけないのがなんともね(笑)そしてタケちゃんに「結構なお手前でした・・・」って((ノェ`*)っ))タシタシ
どーてー処女で結構なお手前というのがわかるのかしら?と。ケイゴ可愛すぎます。
二人はこの件以降、一緒にいることが増えたようですね。そして・・・ケイゴとタケちゃんは同じ高校だったという事が分かります。タケちゃんは3年までまじめに学校には行ってなかったようですので、ここら辺も何かあるのかもしれませんね。
ハルと付き合ってからきっと変わったのでしょうね(n*´ω`*n)
そしてハルが死んでから超ジミになってしまったと。そんな彼を見てケイゴは思うんです。
(この人・・・楽しかったこと全部封印して時を止めてんのかな)
ハルにこれからの人生をささげているのかな?と。重い愛だと思う、こうやって自分と仲良くなっても実際はハルは成仏できていない・・・。どれだけ誰かと仲良くなってもハルを忘れる事などできないという意味なのでしょうね。
そんな感情は自分にはわからないけれど・・・それでもハルの意志で一緒にいるわけではなくて自分の意志でタケちゃんと今一緒にいるのだと思うケイゴ。この複雑な感情はケイゴにとっては初めての感情のようです。
思い出と重なる雨
突然の雨。ケイゴはびしょ濡れになりながら走っていたのですが、ある場所でタケちゃんが雨宿りをしていました。それに気が付き一緒に雨宿りをする2人。
天パさんなんですね~クルクルとなる髪の毛にハルは大うけ。ケイゴの髪の毛を触って喜ぶハルですが・・・そこになんとタケちゃんの手が。タケちゃんもケイゴの髪の毛を触ってきたんです。
「くるくるして可愛いな」
そういいながら雨の日にハルと会った時の事を思い出すタケちゃん。駅まで一緒に傘に入っていくか?と聞いたらいらないと言われたと。そしてそのまま駅まで一緒に走ったようです。←この時傘は置いてっちゃったようですヨ。(;´・ω・)
その事を「懐かしい」と言ってハルもタケちゃんを好きになったときの事などを思い返しています。
「タケちゃんは俺と違って女が好きで・・・でもそれでも欲しいと思った」
この話を聞きながら、ケイゴはなぜかすっごく傷ついている自分に気が付くんですね。そして思うんです。
(この人に優しくしたいのは俺のものにしたいからだ)
(俺がこの人を欲しいと思ったんだ)
はっきりとタケちゃんの事が好きになっているのだと自覚するケイゴ。でもタケちゃんはハルの事がどうしても忘れられないくらい好きで、自分のこの気持ちは不毛だと感じます。
そして、ケイゴはタケちゃんの為に何ができるだろうか?と考えるんですね。タケちゃんが求めているのはハルなのだと・・・それならば自分は彼の望むハルになろうと決心します。
ハルと同じように「タケちゃん」と呼び、ハルのように振舞おうとするところで今回は終わりです。
3巻の感想・まとめ
う~ん!!!!!!面白いけれどケイゴの恋愛経験値の低さがすっごく出てた回でしたね。とても単純でそこがかわいらしいのですが果たしてタケちゃんはケイゴがハルのようにふるまって喜ぶかどうかですよね。
きっとね、過去の事を思い出して話したという事はタケちゃんの中に少なからず変化が起こってきていることを表しているのだと思うんです。それに髪の毛に触るなんてね・・・好意がなかったら人の頭とか触らないかなぁ?と思いながら読みました。
これはかなり続きが気になります。2巻ではなんとなく展開がそういう路線で行くのか・・と思ったのですがやっぱり先が気になって読んでしまう魅力がありますよねはやりやまいさん。
絵柄云々で言えば、正直お上手!!!とはあまり言えないのですがタケちゃん・ハル・ケイゴときっちり読み分けできるので話に入りこみやすいです。ハルはタケちゃんの自分への気持ちをどうにかしたいとは思っていても、いざタケちゃんの気持ちがケイゴに向かうと寂しいだろうな。。。なんだか切ないです。
やっぱりすでに死んでしまったハルには一緒にいたいと思ってもどうにもできる問題ではないし・・・。最後はタケちゃんにハルはきちんと見えると思うけれど切ない。案外近くでタケちゃんの気持ちの変化を見なきゃいけないハルが一番かわいそうなのかもしれないと思いました・・・。
また4巻楽しみにしたいと思います。