文善やよひさんの【鴆 天狼の眼】は完結済
ボーイズラブアンソロジーCannaで連載していた【鴆(ジェン)】シリーズ第3弾!【鴆 天狼の眼】の感想です。
今回は鴆と人間。私はこの作品がシリーズの中では一番好きかもしれない。
今まで鴆シリーズでは個人的には【鴆 比翼の鳥】がすごく好きでしたが、この作品もむちゃくちゃ好み。
というか・・・この鴆シリーズはどれもオススメです。
【鴆 天狼の眼】コミックス紹介
注意ポイント
【鴆 天狼の眼】1話あらすじ・ネタバレ感想
まず今回の鴆は、すべての物事を見通す【天眼】をもつティェンランと、盗賊のリュイのお話。
鴆シリーズを読んだ事がある人はこの【鴆】が何なのかよく知ってると思うのですが、初めてという人のためにちょこっと説明を。
鴆は毒を好んで食べる妖鳥。その毒を色に変え美しい羽根をまとう。
そんな綺麗な羽の色を抜いたのがシリーズ1で出てきたツァイホン。毒が鴆の羽の色を左右するという事ですね♪
あらすじ・ポイントを箇条書き♪
- かつて鴆飼(ジェンス)になりたかったリュイだったが、盗賊になりティェンランを盗もうと屋敷に入ったところを捕らえられてしまう。
- このティェンランは右に出るものはいないと言われるほどの鴆飼で、真っ白な鴆。
- 盗賊は処刑されるのが通例だが、ティェンランがリュイを預かりたいと言い出す。
- ティェンランの師匠はなんと!フェイの兄であるラン鴆飼だった☆
- ティェンランはランを愛していた。がツァイホンの毒で亡くなってしまい、その後はティェンランも毒を抜いた。
- リュイの目はランと同じ眼、お前こそ天眼の持ち主なのではないかとティェンランは言うけれど!?
感想
今回も白い鴆が登場ですね!もともとティェンランは深紅の羽をまとっていたようですが・・・ランが亡くなったあとは毒を抜いて白くなったのだとか。
ランを愛していたようなのでちょっと切ないですね。
これからはそのランと同じ眼をしたリュイに惹かれていくのでしょうか。
たら、リュイには秘密というかある事実が発覚。
もともと彼は鴆飼になりたかったようなのですが、色がまともに見えないようです。
【鴆 天狼の眼】2話あらすじ・ネタバレ感想
あらすじ・ポイントを箇条書き♪
- 色がすべて黒に見えるというリュイ。でも鴆に好かれるという才能はもっていて・・・。
- ティェンランはもうすぐ番を娶る予定。
- もうすぐ鴆の品評会がある
- ティェンランの眼は本物
感想
1話の時のようなドキドキは今回は少しありませんでした。
ただ、ティェンランが何を考えてどうしてリュイを鴆飼にしたいのかがまだ謎なのでわくわくします。
リュイの眼は先天的なものなのでしょうか・・・!?昔から鴆に好かれる人で鴆の近くにたようなので・・・
知らず知らずに毒に侵されていたのでは?と個人的には予想してます。
今の段階ではティェンランとリュイのBLに・・・なる・・・のかなぁ・・・???(-_-;)という印象ですが、これから盛り上がってくるはずなので続きを楽しみにしてます。
ただCannaの方でも不定期連載のようなので・・・3話が次いつ読めるかはわかりません。(今調べたらVol.71に番外編が掲載されるようです。勢ぞろいみたいなのでちょっと楽しみ)
早く次が読みたいですね!
【鴆 天狼の眼】3話あらすじ・ネタバレ感想
あらすじ・ポイントを箇条書き♪
- ジェンとリュイは信頼関係を築きはじめていた
- ティェンランに足枷があり、昔脱走した事があると知ったリュイ
- 自罰的なティェンランを見ていられないリュイは。。。
- ティェンランの師への想いにリュイは心動かされる
感想
すっごく面白い!!!今回の天狼の眼もすごく好きです。
リュイとティェンランの関係はまだ発展していないですが・・・とにかくすごく面白い。
リュイの目の事もそうですが、ティェンランの隠し持った情熱がたまらないですね。師への想いを読んだらちょっと切なくてぎゅっとなってしまいました。
師を死へ追いやったツァイホンは毎日墓へ花を届けに行き、健気と言われるのに自分は大好きな師の墓場すらしらないと涙を流すのがね・・・
ツァイホンとは裏表のティエンランにちょっと同情してしまいました。今ツァイホンは幸せだから特に切ない。
その話を聞いてリュイが奮い立つのもいいですね。
とってもティエンランが気に入ったみたい。屋敷ではティエンランが消えたと大騒ぎなのですが、リュイはティェンランを助けたのだと理解するジェンもいて。。。これもすごくギュっときました。
次話からは盗賊団・お屋敷からの両方に追われる身になる思うので、さらにハラハラドキドキ展開になると思います。
【鴆 天狼の眼】4話あらすじ・ネタバレ感想
あらすじ・ポイントを箇条書き♪
- 二度目の脱走をしたティエンラン
- 脱走の理由は、ティエンランのためだけではなく他のジェンを守る為
- リュイの特技がまたひとつ明らかに!?
- ティェンランには師以外に本当に番うべき者がいる!
感想
今回は切なかった3話と違って可愛いティェンランが沢山堪能できました(≧∇≦*)
二度目の脱走は自分の為ではなく、他のジェンたちを守るためというのがまた二人らしいですね。
盗賊が品評会を前にやってくる事を知っていたリュイ。その狙いはティエンランだから、彼をどこかへやれば他のジェンたちが守れると考えたようです。
そして。。。道中で二人の関係がちょっとずつ発展していくのですよ・・・・
ゆる~くですが、明らかにティエンランの方は意識し始めてる!!!
冒頭でランが天狼星の話をしていて、それがリュイとかぶっていくのですよね!リュイは色は識別できないけれど、暗闇もはっきり見えるというすごい目の持ち主。
そんな彼は【狼の眼】と言われてきたのだそう。ジェンスーになれなかったリュイだけれど・・・なんだかティェンランといるとすっごく生き生きして見えるのがいいですね(*^_^*)
今回はフェイも登場してましたヨ。
天狼星はかつて赤い時があったという迷信があるようで、、、それが赤くなると盗賊がでるのだとか。
これがけっこうな伏線なのかな!?って個人的には思っています。ティエンランの羽根も元々は赤。暗闇でもしかしたらリュイはティェンランの赤い羽根は見えるようになるのかも!?って思ったり。
そしてジェンの番の話にもギュってきてしまいました。。。
番から話されたジェンは弱って長くは生きないと。。だからこそ、ティエンランにも他に本当に番うべき相手がいると言います。
師が死んだ後も何年も生きてるのなら、師が運命ではなかったということでしょうね!
それにジェンは番う相手は一目でわかると言う。何か特別なものがあると。一目見て気になって仕方が無かった相手はいないのか?と言われたティエンランはよ~く考えるのですよ・・・
そしてはっとするのですね。居た!!!!って。
それは・・・紛れもない1話での出来事。
ティェンランがどうしても気になって仕方が無かった相手は・・・目の前のリュイだったという(≧∇≦*)
最後のティェンランの顔・・・可愛くて何度も読み返してしまいました♥次話が楽しみで仕方ないです!
二人の結末は!?
今は亡き師をずっと想いながら生きていたティェンラン。ジェンは一度決めた相手を諦めるのは難しく、番がいなければ生きていけないと言うほどの一途な生き物。
そんなティェンランですが、想い人が亡くなっているのに何年も生きている、それは他に運命の相手がいるからなのではないか?とリュイから言われて現実を知ります。
ティェンランは目の前にいるリュイが運命の相手だと感じるのですが、リュイは罪人。捕まってしまえば死刑は免れないような人物です。
彼を生かすためにティェンランはウソをついてリュイを逃そうとします。
一晩だけ「番」として抱かせて欲しいとリュイにお願いするティェンランはちょっと切なかったですね。。。
二人の運命はどうなのか?
端折って書くと、きちんと再会します。そして二人で幸せになります。
「 天狼の眼」の意味ですが、きちんと作中に出て来ます。色がわからないリュイですが、赤が青に見えたりと「青」に関しては色がわかるようです。
ここも「 天狼星」などが出て来るのですが、「天狼星」は赤い星。
でもリュイには青く見えるのですね。
彼にとって夜は青。
青い色ならわかるというリュイのためにティェンランは自身の羽根を青くすると決心します。
盗賊だったリュイは、裏切りものだということで賊に襲われますが、ここでティェンランがリュイの元にやってきます。
後でわかるのですが、リュイは囮だったのですね。ですがティェンランが現れたことにより、リュイの作戦が変更になったようです。
リュイとティェンランは崖から落ちますが、命は助かりました。リュイは大けがを負った上でフェイに捕まり、ティェンランはリュイが捕まったのは自分のせいであるということで自傷行為で傷付いていました。
リュイはティェンランに会い、番と仲良く暮らして欲しいと言うのですが、実際・・・ティェンランには「番」はいません。
リュイが好きですからね。
ここでやっとティェンランがリュイに告白します。ここからの流れがとってもいいので是非読んでみてください。
ちゃんと二人は幸せになります。フェイが協力してくれたのでしょうね!!!
そしてティェンランの願いでもあったラン(師)の墓参りも実現するという・・・むちゃくちゃいい終わり方です。
読み応えがあって読後も良き。気になった人は是非読んでみてほしい。