東京-臨界点-(H&C Comics ihr HertZシリーズ)
東京-臨界点- あらすじ・感想
こんなおはなし
「家庭教師代はセックスでいいぜ」
神宮寺結人と早乙女恭平の関係は、そうやって始まった。虐待家庭で育った神宮寺結人が初めて執着したもの、欲しいと思ったのが、早乙女恭平だった。
高校入学の春、初めて知った清潔な香りの持ち主だ。
高校時代の恭平に近寄る隙はなかったが、彼の大学受験失敗を機に、神宮寺はセックスと引き換えに家庭教師を申し出た。
一方、体面ばかりを重んじるエリート家庭で気持ちを殺しながら生きてきた恭平にとって、神宮寺との時間は目を逸らし続けてきた自分を知る時間だった。
だけど、そんな関係も恭平が大学に合格するまでの話、そこから先は知らない他人に戻る…はずが!?奇跡の恋、完結!!
Amazon 作品紹介より
東京-臨界点- ちょこっと感想
4月の東京は・・・がまさかドラマ化とは!
本当にびっくりしました。難しくないですかね・・・ちょっと内容的にもシビアなところもあるし、親の行動とかもね( ̄。 ̄;)
どんな場面がドラマになっているのかは。。。見ていないのでなんとも言えませんが。
新刊の【東京-臨界点-】は、4月の東京は...の蓮・兄である恭平のお話。
蓮の兄としては、親と同じように蓮を追い出した人かと思っていたのですが・・・臨界点を読むとそうでもないのですよね。
恭平は蓮を大事に想っているけれど、なんせあの親・祖父・・・・
自分も勉強で良い成績をとることだけを求められていて、すごく窮屈そうでした。
そして、受験に失敗。
彼は自暴自棄になって「楽になりたい」と電車に無意識に飛び込もうとしたときに、高校の同級生である神宮寺に腕を引っ張られます。
ここから二人の関係がはじまります。
勉強を教える事を条件に、神宮寺が出した条件は・・・恭平と寝ること。
実はこの神宮寺・・・むちゃくちゃ恭平に執着しているんですヨ。執着というよりも、恭平以外何もいらない!みたいな感じアリ。
でもそれがあまりわからないくらい不思議な人なんです。
ちょっとダーク。
天才と言われる神宮寺ですが、過去は壮絶。
そういうのも注目して読んでみてください。なぜ、神宮寺が恭平に執着するのかもわかります。
この二人の関係は・・・蓮や和馬のような純愛とはいきませんが・・・それでもお互い現状から抜け出せる唯一の人物なのかも?しれません。
恭平は、神宮寺のことは中盤まで認めたくなくて無理矢理彼のペースに巻き込まれていると思っているけれど、
本当は素の自分でいられる唯一の人なのだろうなと読みながら思いました。
家ではあんな風に感情を出すこともなかったでしょうしね。
終盤はビックリ・ドキドキハラハラ展開でしたが、なんとかいい感じにまとまって良かったです!
電子書籍
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