ダリアで連載していた円藤エヌさんの【僕の中に君がいない】BLコミックスの紹介です。雑誌では連載が飛び飛びだったのですが、かなり気に入って読んでいました。
こちらは記憶喪失もの。恋人同士の昴と壮司ですが、昴が事故をきっかけに壮司との記憶を失ってしまいます。
記憶を失った昴は、壮司と友人として同居していると思っているのですが、違和感を覚えはじめ・・・!?
壮司が健気で中盤は切なかったです。後半はわりととんとん拍子に進んでいくので、さらっと読める作品かな?という印象です。適度に切なさのある作品が好きだという人にお勧めの1冊。
絵柄もお気に入りです。今の所は紙書籍のみで読めます。
【僕の中に君がいない】作品紹介
コミックス版
内容紹介
内容
大学生の昴は、事故で一部記憶をなくしてしまう。
それは高校の同級生・壮司と「同居している」記憶。
当時、自分と違ってクールでモテる彼とは話したこともなかったはずなのに――。
退院して2人で暮らし始め、もう一度壮司のことを知っていく昴。
意外と世話焼きで心配性な彼から、ふいに見た事もない優しいまなざしを向けられていることに気づき…。
全体評価
ストーリー | |
胸キュン | |
切なさ | |
エロ |
注意ポイント
【僕の中に君がいない】ネタバレ感想
思い出せないのは彼の事だけ
交通事故にあった昴は、同居するという彼【壮司】の事だけ覚えていませんでした。
壮司からは、友人でルームシェアをしていると言われ、一緒に暮らしていくのですが・・・徐々に違和感を覚え始めます。
登場人物は【昴】と【壮司】なのですが、壮司がこれまた健気でイイ子なんです。
恋人同士であったのならば、自分たちの関係を告げて色々と思い出すようにしていくのもありだと思うのですよね。
でもあえてそれをしなかった。
理由は後でわかるのですが、思い出してほしい気持ちがすごくあるのに、そっと見守る姿にじわり。
壮司はかなりのスパダリ君なんです。
二人は高校時代からの関係で、その高校生の時のお話もキュンものでした。
二人の高校時代にキュン
家柄も良く、欠点がないかのような壮司。そんな彼と昴がどんな感じでくっついたのかがすごく気になってたのですよね。
二人がくっつくまでの過程が思った以上にしっかり描かれていて、キュンもの。
息の詰まるような学生生活。壮司の学校生活を変えたのが昴だったのですね。
昴には両親がいないという境遇を悲観するわけでもなく、かなり明るい子。
昴は壮司の気持ちを軽くしてくれた存在だったのだろうなと思います。
医者の息子・運動もスポーツもできる子、そんな上っ面だけを見て接してくる人たちと違い、昴だけはまっすぐ自分を見てくれる。
昴の存在が、壮司にとってどれだけ大きかったのかが読んでて伝わってきました。
二人が同居することになったのは、昴が東京に行きたいと言ったことがきっかけ。
地元に残るよりもきっと何か一歩踏み出せるような気がすると。でも、昴は施設育ち。お金もないし、東京の大学を受ける頭もないと言うと・・・
壮司が「諦める必要はない、方法なんていくらでもある」と背中を押してくれるの。
そして自分も東京の大学を受けるから一緒に行こうと。
そう言われた時の昴がキラッキラしててとても可愛かったです。壮司が一緒ならいける気がする!!!って☆
ここでたまらず壮司が告白したのが二人の始まりだったのですよね♡もう高校時代の二人にはキュンキュンしっぱなしでした!
事故にあう前の出来事
一緒に東京進出に成功し、仲良く同居が始まった二人。
とっても順調に気持ちも育てていたのですが、気持ちが育っていけばいくほど気になる事も増えていくのですね。
昴が事故にあう少し前に、壮司と言い合いをして昴が家を飛び出したというのは前半でわかっています。
どんな事で言い合いしていたかというのは・・後半でわかります。
それは、昴が壊れたスマホのデータが復元されたことで記憶が戻ってくるので、その中でわかります。
復元された画像を見ながら、次々に壮司との思い出がよみがえってくる昴は・・・自分がとっても壮司の事が大好きだったことを思い出すのですよね。
この思い出す場面にギュギュっとなってしまって思わずほろり(´;ω;`)
大好きだからこそ、将来性のある壮司の足かせになるのが嫌だったのですね・・・。
別れるのはつらくても、それが最善だとその時は思っていた事などもすべて思い出します。
記憶がなくなった昴を想う壮司に対し、最初は切ないな~って思っていたけれど、昴の考えや想いがわかる後半ではさらに切ないな( ノД`)シクシク…ってなって大変でした。
お互い大好きだからこその悩みや葛藤ですね。
本当に壮司の隣にいるのは自分でいいのか?という考えがどうしても大きくなっていってしまったのが家を飛び出した理由。。。
でも、結果的にはお互い本当に大事なものがわかってよかったなと思います。
どんな状況になってもなくならなかった気持ち。
それが一番大事だと思います(⌒∇⌒)
あまあまラスト!
お父さんにも自分たちの事を話す事が出来たし、なんていうかラストは本当にほっとするような展開でした。
この二人が離れる事はもうないのだろうな~と(⌒∇⌒)
描き下ろしもキュン💛
二人のエロがちょろっと拝めました。
ちょっとだけ意地悪な壮司もよきよき♪
読後もほっこりキュンで大満足でした!
まとめ
記憶喪失ものなので、展開的には切なさはあります。
ただ、二人の出会いだったりが間に入るので切ない!という感情よりもキュンが勝ったお話だったように思います。
特に当て馬等出てくるわけでもなく、二人にビシっと焦点が当たってるので読みやすかったのも個人的にはポイント高し。
記憶喪失ものでドロドロ展開が好きな人(当て馬登場でトライアングルになる等)にはちょっと物足りなさはあるかもしれませんが、個人的にはそういうドロドロは逆に苦手なので、今回のような展開はかなり好みでした。
壮司のスパダリ感が素晴らしい☆
ただただお互いが大好きな二人のお話という感じで読んでみてください(⌒∇⌒)
円藤エヌさんの作品はしっかり読むのは今作が初めてなので、他作品も読んでみようかな!と思いました。
こんな方におすすめ
- 記憶喪失ものが好き
- 切ないテイストが好み
- お互い一途に想いあってる作品が好き
電子書籍
予定未定