ミナヅキアキラさんの【ドメスティックビースト】が発売されました。
こちらは、【スモーキーネクター Renew】のスピンオフ作品です。
ドメスティックビースト/あらすじ・内容紹介
こんなおはなし
蔵持桜次郎は人血を糧とする「バイター」であり、実家は「バイター」の名家だ。
Amazon 作品紹介より
だが、自身の起こした不祥事が原因で本家から放逐され、分家の大庭壱真の管理下に置かれることに。
不自由な生活に不満を抱いた桜次郎は、本家の命令に淡々と従う壱真を奴隷のようだと嘲る。
すると、壱真は桜次郎の体内の抑制器を作動させ、桜次郎をペットのように扱おうとしてきて……
こんな人におすすめ!
- ファンタジーBLが好き
- 執着攻が好み
- 甘々よりもハラハラドキドキ展開がいい
今作は、甘々とはほど遠いです。
甘々が好きな人にはもしかしたら二人の雰囲気が物足りないな~っという人もいるかも?しれません。
ですが、幼い頃に抱いた感情を達成しようとする攻。
反発し、なんとか逃れようとしながらも結局は攻の張った蜘蛛の巣にからまっていく受。。。
こういう展開が好きな人は気に入ると思います!
【ドメスティックビースト】 感想(ネタバレ注意)
ドメスティックビーストは、スモーキーネクターRenewから2年後という設定。
桜次郎は、バイターなのですが【バイター】とは血を糧にする特殊な人物。
そして彼に血を与えるのが【ネクター】と言われる人物になります。これがスモーキーネクターの世界観。
「バイター」と「ネクター」には「共生契約」というのがあるのですが、これを結ぶとお互いなくしては生きていけなくなります。
桜次郎は、この世界のヒエラルキーのなかで上層にいる人物。
だからけっこうオレ様感強い
一匹狼なところもあるのですが、桜次郎の好きなように生きてきたのが読んでてわかります。
やりたい放題なので、前作ではある罪を犯します。(スモーキーネクター・スモーキーネクターRenewを読んでみてね!)
その罰が今回の作品に繋がっているとう設定。
壱真の管理下に置かれた桜次郎
桜次郎は、分家である大庭家の管理下に置かれることに。
その管理役になったのは大庭壱真。
彼・・・実は昔から桜次郎を知っています。桜次郎の方はあまり覚えていない様子ですが( ̄。 ̄;)
暴れ馬のような桜次郎。彼を管理するのも大変ですよね・・・
そこで蔵持家は、桜次郎にある抑制器を設置します。
これが作動すると、桜次郎は動けなくなってしまうのですね。
その抑制器を作動させるためのスイッチは、壱真がどこかに持っていて・・・・!?
壱真がどこにスイッチを隠しているのかもみどころのひとりになっています。
桜次郎は一筋縄ではいかない
読んでて面白いなと思ったのは、普通は「飼い慣らしたい」と攻が思っているので
徐々に飼い慣らされていく展開かな?と思っていたのですが・・・
桜次郎はそうはいきません。
とにかく反発して足掻きます。
足掻くけれど、装置によってそうはいかなくなってしまうもどかしさ。
壱真を選ぶのも近くにいるのも脱出するのも逃げるのも・・・全部自分の思うとおりに・・・というのが最後まで貫かれていました。
これがすごく魅力的で面白かったです。
抑制器によって従順になっていくのではなく、最後まで桜次郎は桜次郎。
これが最高!
壱真もそんな桜次郎だからこそ、ここまで興味をもって執着してるのだろうなって思いました。
最後まで桜次郎と壱真の攻防は続くので、是非楽しみながら読んでみて。