ブルーレイ発売:リバイバル上映と人気の衰えないBLマンガ。夜中に読んだら涙腺崩壊したBLコミックス
2008年の作品ですって。未だに何回も何回もふとした時に読みたくなってリピしまくりのBLコミックス。
映画ももちろん観ましたよ。
実写化ってどうなんだろう?って思ったけど私の好きなシーンもしっかりと実写化に含まれていたから大満足~(~~)vそれにキャスト陣も意外にマッチしてましたよね。
本来ならマンガの実写化は反対派なんだけど、かなか良かったんじゃないかなと思います。
でも嶋くんのテレで頬染めしているシーンとかはさすがに実写では難しかったですね・・・。
米原くんのようなイケメンが・・・って嶋くんも綺麗設定なのですが、すごく素敵でした。ごちそ様~でした★米原くん美形すぎる。
BLコミック読み始めた~とう方はぜひこのどうしても触れたくないは読んでみてください。クオリティの高さに脱帽です。。。
ワタクシ、嶋くんのイケメン具合がすごく好きです。顎のほくろがセクシー♫
切ない作品なので雨の日などのお供に♪
どうしても触れたくない/コミックス情報&評価
内容紹介
……なんか変なコトしたくなるよ、お前……。
新しい職場に初めて出社した日、嶋はエレベーターで二日酔いの男と一緒になる。それが、新しい上司・外川との出会いだった。無遠慮で図々しいように見えて、気遣いを忘れない外川に惹かれる嶋だが、傷ついた過去の経験から、一歩を踏み出せずにいる。一方、忘れることのできない記憶を抱えながらも外川は傷つくことを恐れず、嶋を思う心を隠さない。好きだけど、素直にはなれない――……。不器用な想いの行方は?
テイスト・ジャンル
注意ポイント
どうしても触れたくないの感想は以下より。ネタバレ盛大ですのでご注意ください。
登場人物
外川(攻)
嶋が再就職した職場の上司。何かにつけて嶋に関わってこようとする。ノンケ。
嶋 (受)
過去の職場でいじめに合い退職。その後就職した場所で外川に会う。性格はネガティヴ。ゲイ。
どうしても触れたくない/好きなところ、ぐっときたところ
「どうしても触れたくない」はBLに興味を持たれた方ならば必ずと言っていいほど目にするコミックスではないでしょうか?
ヨネダコウさんがBL漫画界にとって超大物作家さんだというのもありますが、やはりこのコミックスにはとても惹きつけられる方が多いと思います。
また映画化もされていますので何年経っても注目度の高い作品になっているのだと思います。
この記事を最初に書いたのは昨年でしたが、未だにこの作品は感想を読みに来られる方が結構いらっしゃるのですよね。
だから余計にすごい作品なのだなぁ~と実感します。
ということで、今回は過去の記事があまりに酷いので(;´・ω・)修正しています。。。
最悪な出会い
主人公である嶋 くんが新しい職場に初出勤したとき、エレベーターに駆け込む男がいたのですが、この男・・・お酒とバタコと臭い匂いを漂わせエレベーターに入ってきました。それが外川陽介です。
実は外川は嶋が働く部署の課長。
最初は外川の絵柄が受け付けなくてね~でも読んでいくうちにあ~キャラを表現したらこんな感じになるかなって思いました(笑)
確かに外川もイケメンだったらもっといいのになぁ~って思うのですが、やっぱりキャラの性格とかそういうのを総合してあんな感じになったのだろうなぁと納得させられる部分もありますね。
そして読み終わる頃には外川をすごく好きになっているという・・・ヨネダマジックを体験致しました(≧∇≦*)
嶋くんは最初、この外川のことを露骨に嫌うのですが・・・それは嫌よ嫌よもなんとやら。苦手と感じながらも気にしていく姿にキュンとなります。
一気に急接近!な2人
外川はその後もすっごく嶋くんに構うのですが、嶋君は相手にせず(;゚Д゚)
ただ・・・出産した女性社員が会社に赤ちゃんを連れてきたときに外川がぽろっと言ったことにはちょっと反応していました。
・・・ガキってすげーよなぁ
親はなくともガキは育つけど ガキがいなけりゃ
親になれねぇしなぁ
この時に外川の横顔を見つめ、その視線の先に目をやる嶋君がとっても印象的です。
そして・・・実はなんだかんだで嶋君は外川が気になっているのですよね。出張の外川さんのことをどこに行くのか、いつ帰ってくるのかと聞く嶋くん。
嶋くんは淡々としていて何事にも興味なさそうだけれど、外川の事はついつい聞いちゃうようです。
それを社員の人に指摘され焦る嶋君。(学習しろ・・・っ)と自分を責めている個所を見ると、過去に何かあったのだとわかります。
近づきたくない、でも気になる・・・そんな気持ちが見え隠れするのですが、この2人の関係が動くのはどう考えても外川から仕掛けないと近づかないと思うのですよね。
嶋くんはちょっとナイーヴっぽいし、それでもって頑固そう(笑)
そんな二人がどうやって近づいたかというと・・
外川はツンデレの扱いを知っている
外川の嶋くんの扱いが絶妙なのですよね。
ツンデレさんなので素直にうん!なんていうはずがないのですが、一度断られても何度も何度も誘う、そしてうんとどうしても言わないといけない状況に持っていくのがとってもうまい!
例えば・・・一緒に食事をしようと誘うも何度も何度も断る嶋くんに対して
なーんかすんげー意識されてる気がしちゃうんですけど―
って言うの。これ・・・断るのは実は俺の事意識してるからなの?っていう感じでいわれたら「気にしてないから行けるに決まってる!」ってツンデレさん思うわけです(笑)この戦略に嶋くんも引っかかってしまいました(n*´ω`*n)
この2人で行った食事が・・・2人の距離をぐっと近づけていく事になります。
焼肉の後にふとした嶋くんの感じに思わずキスをする外川。一度キスをしたら止められなくなって2人は・・・・。ここで抱き合って外川は嶋くんがゲイだという事を知ります。
嶋くんは、前の彼がノンケで会社に居づらくなったこともあって辞めたこと、自分はもうノンケには懲りているという事を話します。
外川もまた、今回の事は勢いだったし心配すんなと言うのですが・・・。
でもね、この関係は続いていくんです。
嶋くんも外川の事は実際気にしているからこそ・・・求められたらきっと断れないのでしょうね。外川が求めてくる限り、この関係は続くのだろうなぁと感じました。
外川の過去
冒頭からちょっと影があって心に傷を負ってそうな嶋くんでしたが、実は外川にも忘れられない過去があったのですね。
それは、いつも嶋くんが外川の家に行くと伏せられた写真たて。
それは家族写真のようで、その中の皆は自分以外もうこの世にはいないと外川は言います。
7歳の時に父が死に、ノイローゼになった母が放火し弟が死んでしまったようです。
残ったのは母親と自分のみ。その母親も結局は自殺して亡くなってしまったのです。
外川はおじいさんとおばあさんに育てられたようです。何故そのような話を自分にするのか?と聞く嶋くんですが、外川は話したかったから?とあっけらかんな感じ。
そしてこの時、家族には憧れると口にした外川に・・・・。
あ~ぁ・・・・地雷のセリフですよねこれ。
ゲイの子がノンケの人を好きになるうえで一番気にしてしまう「家族」「子供」・・・。
その後の嶋くんがとにかく切ない。下を向いて、それでも普通を装って言うんです。外川さんならいいお父さんになれそうって。
外川ったら「ほーかぁ?」なんてタバコくわえながら答えているけどほんともう!!!!ってここは思いました。辛い・・・。
嶋くんが会社をやめたわけ
ある日、外川は小野寺から嶋くんが前の会社を辞めた理由を聞かされます。
それはもう酷いいじめだったとか。
嶋君も他の人からいじめらたのならきっと我慢もできたでしょうが、そのいじめを先頭だってしてたのが「彼」だったようです(´;ω;`)
自分の保身のために嶋くんをいじめ倒したわけですね。。。会社ではいじめて・・・嶋くんと2人きりの時には「好きなんだよ」といって縋りついて・・
もうこの箇所読むだけでもイライラ。
嶋くんは無口だからどれだけ言葉を飲み込んできたんだろうって切なくなりました。
変わり始めた外川と・・・2人の関係
その話を聞いてからなのか・・・外川は会えばエロいことをしていたのに、とっても優しく接するようになるの。
でも嶋くんにはあまりそれは伝わっていないのがまた切ない。
あとは身体だけの関係だと思ってた嶋くんだけれど、外川から手を出されなかった日は地味に傷ついてる姿とがにギュっとなってしまいます。
どうしようもなく
泣きたい衝動に駆られた―
最初読んだ時はこのセリフはどう解釈すべき言葉なのだろう?と思ったりもしました。
いつも身体だけだと思ってた外川が、何もせずに寝たという事に対して・・・・自分を求めてくれなかったことに対する「泣きたい」なのか、それともエロなしの時間も二人にはあるのだと思ったことへの「泣きたい」なのか・・・。
前者は悲しみ、後者は悲しいよりはうれしいの泣きたいですね。
でもこのカットはどうしても嶋君からは「悲しみ」が漂ってきているなぁと感じます。
おそらくですが、身体も求めてくれないのかという感情が出てきたからこその「泣きたい衝動に駆られたー」だと個人的には解釈しました。
身体を求められなかったらこの関係は何と呼べばいいかわからなくなる・・・・そのことに対してだったのかな?と少し考えてしまいました。
ここら辺はかなりフクザツな心理描写を描いているなぁ。。。と感じた箇所です。
重なる今と過去
嶋くんはわりと頻繁に過去の元カレを思い出すのですが、これって外川を好きになっているからこその描写だと思いました。
外川を好きになってきているから「ノンケだった元彼」との出来事をまた思い出してしまう。重ねてしまう・・・・
同じ事を繰り返さないようにと思っているのにまたノンケを好きになってしまった。
逃げたいのに逃げられないからきっと思い出してしまうのでしょうね。
外川は嶋くんが経験した過去を知っているので、中盤からは優しく接しようとしているのが分かります。
逃げないように、傷つかないように・・・・そんな感じが見え隠れ。
それが分かる箇所って一番は「タバコをやめる」だと思うのですよね・・・・。嶋くんの嫌いなタバコをやめる・・・あれほどまでにヘビーだった外川がやめると言うんだから凄い!と思う個所です。
そしてその時にタバコの箱を嶋くんに渡すのですが、これは後ほどキーになってきます。
ただ、嶋君は外川のやさしさに戸惑ってどうしたらいいのかわからなくなるのですね。
外川の転勤話
ちょっといい感じになってきたかな?というところで外川に京都への転勤話が持ち上がります。別れが待っているのかな?と思ったのですが・・・だけれど外川は関係は続けたいと思っていたようです。
この辺りがすごくすれ違いがあったというか。。。嶋くんがせっかく自分からキスして外川さんへの感情を認めたのかなと思うシーンもあたっというのに(T^T)
望んでも仕方ないことは 考えないようにしてきた
どうにもならないことばかりだと どこか諦めて―
どうして俺は男なんだろう
不毛だと知りながら どうして恋をするのだろう
ここのモノローグが本当に好きで切なくて、何とも言えない気持ちになります。不毛だと知りながらどうして恋をするのだろう・・・今の嶋君と照らし合わせたらなんだかぐっときてしまって、感情移入しまくりでホロリ・・・(´;ω;`)
外川の転勤話は二人の関係を一度終わらせてしまうことに。
関係を続けるつもりだった外川ですが、嶋くんはムリだと。
遠距離もそうだけれど、何より【家族】というものに憧れている外川にとっては自分の存在は不要だと思ってるようで。。。本当に切なかったです。
お互いの過去があってここは交われない部分でしたね。
外川もだけれど、嶋君も悪いわけじゃない。
結局は経験してきたことがお互いに衝撃的過ぎて、歩み寄れないし交われないのだろうなと(´;ω;`)
存在の大きさに気づくとき
意を決して別れた嶋君。
髪の毛をばっさり切って可愛らしくなっていましたね。髪の毛は気ってリフレッシュしたはずですが、考えるのは外川の事ばかりの嶋君が本当に切ないです。
ふとした時に引き出しから出てきた外川のタバコ・・・もうこの後の嶋君の号泣のシーンは本当に本当に感情移入してしまって号泣(´;ω;`)
この場面・・・泣かなかったヨって人すごいなぁって思う。
夜に読んだらもうそりゃ大変な事になってました(;'∀')ヨネダさん凄い!と思った作図というか・・・流れでもありました。
失ってその存在の大きさに気づくってテンプレだけれど、嶋くんにとってはなかなか出なかった勇気。それをこのタバコが与えたのかなとも思えるシーンでした。
踏み出す一歩
場面は変わり、京都にいる外川。
そこへ一本の電話が。。。相手は嶋くんでした(≧∇≦*)。
あまりの驚きにぽろっとタバコを落とす外川がなんか可愛らしかったです。
タバコは吸っていたわけじゃないんですよ?吸いたいなぁとは思ってたと思うんですけど、あれから吸ったら負けだみたいな気持ちで禁煙は続行していたっぽいです。
嶋君との会話は、ちょっとぎこちなくてここら辺はあ~もどかしい!!!ってなりました。
でも思い切って電話かけたはいいけど何を話していいのかわからないのだろうな?というのが伝わってくるのはやはりりヨネダコウさん!すごいなぁと。
外川は何かに気づいて電話を切るのですが、嶋君は怒って切られたと思って帰ろうとするのですね。
嶋君、この時思い切って京都まできていたんです(´;ω;`)
あの嶋君が京都にくるなんてどれだけ勇気がいっただろう?と胸がギュギュッとなりました。
帰ろうとしたときに・・・目の前に外川が現れ久々に会話をします。
外川は怒っているよりムカついていると。
髪の毛を切った嶋君をみて、そんなに俺を忘れたかったのか?と言います。
「謝りたくて・・・」という嶋君に「あ~さらにムカついた」っていう外川(笑)
でも外川は、話は聞くから話してみろというんですね。
自分の気持ちを自分の言葉でしっかり伝えようとする嶋君にちょっとうるってきました。結局は一緒にいたいのですよね・・・。
色々ここまでくるのに考えたでしょうね。
でも出た答えは「頑張ってみたい」。
嶋・・・ 俺の事好きか?
―・・・はい 好きです・・・っ
この場面は何度読んでもじわり(´;ω;`)
あの嶋君が自分の気持ちを認めてきちんと口に出したんですヨ・・・。
もうこの2人が抱き合っている場面は胸アツすぎてあ~ヨカッタ・・・・って思うしかないです。
嶋君がすがるように抱き着いているのもすっごく印象的。
キスをして抱きしめ合う2人が本当に本当に素敵です。
そして抱き合う2人。。。抱き合った後外川は起き上がって窓の外を見ます。
外は雪が降っていました。過去の記憶から雪は外川にとってはあまりいいイメージがないのですよね。
そんな雪を見ながら外川は嶋君に言います。
「ありがとな」
外川の中でも何か変わったのだと思ったシーンでした。
これで本編は終わるのですが、この終わり方がすっごく好きなんですよね。ものすごい余韻・・・。こういうラストもさすがヨネダコウさんだなぁと思わされました。
その他は書き下ろし3作あります。
週末・小野寺課長は憂鬱・夜明け前の3作。
週末は幸せな2人。
個人的には最後の「夜明け前」というのが好きです。
最後の最後に立てられてた写真立て。今までは伏せてあったのが印象的でしたが、それがたてられてたので2人の未来は明るいのだな~とそんな風に思わされました(o^―^o)
どうしても触れたくない/まとめの感想
読み返すたびに本当に面白いなと思ってしまいます。一読で脱落してしまった人もぜひもう一度読み返してみてほしい。
1回では感じなかった事も2回、3回読むことでジワリジワリとこのストーリーの良さが伝わってくると思います。
2016年に作成した私のランキングもこの作品1位ですからね。。。何年経ってもやっぱりいいなぁ~って思える作品だと思います。
まぁ・・・ワタクシ、ヨネダコウさん大好き人間ですのでそういうのもあるかもしれませんが。
切なくてゲイの男の子の葛藤が大好きだ~!!!って人は是非読んでほしいなぁと思います。
ちなみに、ワタクシは本編が好きなのですが、
恐らく人気的にはそれでも、やさしい恋をするの方が上かもしれません。こちらもノンケ×ゲイですが、本作とはまた違った面白さがあります。
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