羽純ハナさんの【レムナント6巻】コミックス版が配信されました。バラ・単話作品で読んでいるので、内容はわかっているのですが・・・描き下ろしがあるのでついつい購入。
このシリーズはずっと紙で購入しているので、今回も紙書籍で読みました。
内容的には【レムナント】25話~29話ま+描き下ろしが収録されています。この描き下ろしもしっかりエロもあってかわいい二人だったので満足満足!
作品の内容紹介/テイスト・満足度
獣人×オメガバース、ジュダ×ダート編!
「お前を裏切るなんて、有り得ないのに――」
ダートは、ウィルからの接触に対し
拒絶反応が出なかったことをジュダに言えずにいた。
隠し事を抱え、様子のおかしいダートに
苛立ち責めるように抱いてしまうジュダ。
一方、獣人が誘拐される事件を追っていたウィルに
不穏な影が近づいていて…。
ウィルの隠された苦悩、フリオの明かされる想い…。
それぞれの気持ちはすれ違っていき――。
ストーリー | |
胸キュン | |
切なさ | |
エロ | |
満足度 |
【レムナント6】感想/あらすじ・ネタバレ注意
今回は、ダートの苦悩とジュダの器の大きさ、ウィルの卑屈な感情がかなり描かれていたように思います。
フリオの恋も応援しているけれど、今の感じだとかなり厳しそう・・・。
でもフリオ、確かプチミニョンでも登場してたはずらから・・・ずっとウィルと一緒にいるのかな??
巻数が進むごとにジュダのスパダリ感が半端なくて、すごく素敵だし大好き。ルアードのように穏やかさはないけれど、ジュダっていざというときに本当に頼りになるし何だかんだでいい夫なんですよね・・・。
ダートも幸せそうで何より。
ただ今回は・・・引き続きウィルの件でちょっとだけジュダートに亀裂が!?という展開でした。
ウィルの手の火傷
ずっとウィルが手袋をしていて、手に火傷のあとがあるというのは既出だったかと思います。
どうして手に火傷を負ったのか、が描かれていた25話。
ウィルが仕えていたお屋敷の旦那様がたいそうウィルを気に入っていて、かなり目をかけてくれていました。成績優秀だったウィルに記念金貨までくれるという・・・
それを良く思っていなかったのが旦那様の息子のエリオット。
αの彼ですが、βのウィルを妬ましく思っていて、もらった金貨を暖炉のなかに放り投げてしまいます。
「βのくせに自分が特別だとでも思ったか?世界はお前のことなんか見てないんだよ!」
この辺りはオメガバースのヒエラルキー的な考えがよく反映されてますよね(^_^;)
α至上主義というかなんというか・・・。βもΩもαの前では劣等感を持っててわりと卑屈になったりします。オメガバースとはそもそもそういう階級のあるようなお話だ、と思って読まないと苦手な人もいるのかなぁ・・といつも思いながら読んでいます。
ただ、このエリオット・・・本当はウィルのこと好きなんじゃないの?って思ったり。自分の方を向いて欲しい!みたいな気持ちがにじみ出てるような・・・
本当に嫌いな子だったら、ウィルが暖炉に手を突っ込んでしまった時に助けになんかいかないですよね。
それに慌てて医者を呼ぼうとしてますし。ただ・・・もうそれ以降はウィルには受け入れられなくなってしまって(T^T)
ウィルの卑屈な所ってこの子から始まっているような気がするので、実は再登場あり得る?って思ってます。どうかしら?
変わりたいのに変われない下僕
ウィルの所に例の下僕君がやってきます。そして主人の悪事を告発して変わりたいと思っているようです。
ただ、彼の証言だけでは動く事はできなくて監禁されている証拠が必要だというウィル。
なんとか協力しようとする彼だったのですが・・・
結局は主人に見つかり、逆にウィルを売ることになってしまいます。
後半はウィルは女主人に監禁されてしまうので、かなりのピンチになってしまうのですよ(^_^;)
なかなかうまくいかないですね。
変わりたいけれど変わろうとしても邪魔が入るというのは良くあるし、この下僕くんはかなりの虐待も受けているようなので恐怖で従ってしまうというのを責めることはできないなぁと。
ウィルのピンチは・・・きっとジュダが助けてくれると思っているのでこの辺りはあまり深刻には読みませんでした☆
ジュダも下僕くんの証言は聞いていたから、ウィルがしようとしていることもわかっているでしょうしね。
ただ!!!!今回はジュダはウィルの協力はできないと言い出したのがびっくり。
ダートとウィルが何かを隠していると思っているようで。。。。そしてウィルから「ダート君 俺には拒絶反応が出なかったよ」と言われて激高。
ジュダはどうしてウィルが今更自分に対してそんな小細工をするのかが理解できなかったようです。
確かにね・・・。なんでかな?と思ったけれど、今のウィルだと何かを乗り越えて幸せそうにしてる二人が眩しくて羨ましかったのかもしれません。
フリオの恋
ジュダに倒されたウィルの元に駆け寄ったフリオ。
やんわり遠ざけようとするウィルに向かって精一杯の告白をします。
ですが。。。「少しでも僕に可能性はないですか・・」と言った彼に対し「君じゃダメだ」と答えるウィル。
これは・・・かなり厳しい返事ですね(T^T)
ただ、ウィルの考えとしてはこう。
フリオはウィル自身のコトを好きなのではなく、ただ縋る何かが欲しいから恋しているような錯覚をしてるだけだと。
そしてダートのように唯一無二の存在が欲しいはずだから、βの自分ではダメだと言う。
このあとのフリオのセリフが。。。切ない。
フリオっていい子だからね・・・なんとか好きな人と結ばれて欲しい。Ωとかそういうの関係なく「フリオ」を見てくれる人が現れたらいいのに。
ウィルとうまくいけばいいなぁと思っていたけれど、今の所はちょっと無理そう。
ダートに涙を流しながら報告する姿に・・・ちょっとうるっときてしまいました。大丈夫、フリオは優しくてすてきでいい子だからきっとそんなフリオを愛してくれる人が現れると思います☆
ジュダートは仲直り
ダートはウィルにキスされそうになった時、拒絶反応が出なかったことを正直にジュダに話します。
ジュダはどんな反応するのだろう?と思ってたら!なかなか大人な対応でしたヨ。
そしてダートのジュダ愛が溢れててすごく良かったです。
昔のお互いツンツンしてた時の話も出てきて、そういう時もなんだかんだ惹かれ合ってた二人にほっこり。
良い雰囲気になったところで・・・バロンが入って来た時にはずっこけましたが( ´艸`)
バロン、久々に見ました。相変わらずかわいい。
拒絶反応が出なかった理由
ウィルに対して拒絶反応が出なかった理由が後半でわかります。
これもフリオのおかげかな!?
結局、ウィル➨ダートへの気持ちがないからなんですよね。親愛という意味では大好きな仲間ですけど、恋愛での好きとまた違う、そしてダートとどうこうなりたいとウィル自身が思っていないからだったようです。
ラストでは、正論ぶつけるダートのそう言うところが嫌いだと言っていたウィル。
でも表情からして何か自分自身でも気付きがあったのかな?と思った6巻ラストでした。
もう暫くウィルの話は続くかな・・・?というところで6巻終わっていますが、この3人はずっと仲良くつるんでいるので安心して読めますヨね。
プチミニョンさまさまです(≧∇≦*)
ということで!今回はダートの拒絶反応の件で3人の仲が少し拗れたという展開と、フリオの恋、下僕くんの協力と裏切り、ジュダートの愛の再確認が主に描かれていたのかな????と思います。
ウィルの考えも変わっていくといいですね。
感想・まとめ
ジュダと一緒に仕事をしていて、ダートもαだと最初思っていたような優秀なウィル。そんな彼も心の底では闇を抱えていたのだなあ。。。と思った6巻でした。
脱却するにはもう少し何か、がないといけないのかもしれませんがきっとウィルなら乗り越えていけると思います。
その劣等感が植え付けられた原点が何か?というのを考えると・・・エリオットが再登場してもおかしくないなぁと思ったりします。
そしてウィル×エリオットとかになったらむちゃくちゃ面白いなと妄想してしまいました。
今回はフリオは振られてしまいましたが、ウィル×フリオの道もまだあるかもしれません。
でもフリオ自身も「次はもっと自信をもって人を好きにならなきゃね」と口にしていたので。。。彼の中では一応区切りはついたのかなと。
どちらにせよ、皆が幸せになれるといいですね。
この作品は電子配信での連載(バラ・単話)なので、いち早く読みたい人はRenta!さんで読むといいと思います。
ワタクシ、コミックスまで待てないのでいつも配信されたらすぐ読んでしまいます(^_^;)
バラ・単話の配信があったらその都度感想も書いているので、気になった人はまた読みにきてくれると喜びます。
電子書籍
6巻の先行配信はRenta!とシーモア
6巻以降は30話~
二人のかわいい双子たち