今回もメガネ健在!優しくほんわかとストーリーが進み、終わった頃にはほっこりした気持ちになれるBL
まさお三月さんの作品好きです。読み始めるとすっかりまさお三月ワールドに引き込まれちゃう。
まさおさんといえばやはりメガネですよね。
メガネくんが必ず出てくるのですが、毎回こちらが受!とかじゃなく受の時もあるし攻の時もあるから今回はどちらだろう~?っていう楽しみも♫
じわじわと主人公たちが近づいていくのがまた面白いですね。パターンが似ていることもあるけどそれでも本当に面白いです。ストーリーもエロもいいバランス。
メガネが好きな人にはもってこいの作者さんかもしれませんね。(ちなみに私はメガネはそれほど好きではないですが・・・短編でもうまくまとまっているし、どれを読んでも安定感があっていいです(^^)
今回はメガネ攻!絵柄もかいわいいのですが、最近は同じ顔に見えるな~と思うのがちょっと残念。以前は攻と受と目とか描き方違ったように思えたのですが、今回はなんとなく髪の毛の色が違うだけ?って思うところも。しっかし・・・まつげまでしっかり描いてあって丁寧だなぁと思います★
今回は1冊まるまる表題作。読み応えあります。
【夜が明けても】作品紹介
内容紹介
恋の痛手を抱え続ける卯一郎は、酔った勢いで抱きついた男・真と一夜を共にしてしまう。行きずりの関係のはずだったが、真は卯一郎に「友達になろう」と言い、家に通ってくるようになり……!?
傷ついた心を優しく癒すスイート・ラブ!!
絵柄 | ★★★~★★★★☆ |
ストーリー | ★★★~★★★★☆ |
エロ | ★★★☆☆ |
カラダから始まる関係
ゲイ×元ノンケの組合わせですが、とにかく健気な真がかわいいです(● ̄▽ ̄●;) あとキーは【目】ですね♫
ではでは感想を~!
酔っ払って気づいたら一緒のベッドにいた・・・というよくある話ですが、主人公である卯一郎が真を以前好きだった先輩と間違えて抱きついたのが始まり。(酔っていた)
卯一郎は「課長」と呼ばれているからそれなりに年齢が言ってるのかな。30代だとは思うけど~。真はというと・・・何故か甲斐甲斐しく卯一郎の家に通ってきます。お料理をしたり。
卯一郎は先輩に間違えた相手がたまたまゲイでよかったみたいな風にしか思ってないですけどね。しかし・・・今回のメガネはダテらしい(笑)
真は家にいるときにはメガネはかけないで欲しいといいます。色々と隠しちゃってつまらないからと。
今回のキーは【目】ですからね。
真は卯一郎の電話番号教えてよと言いますが、卯一郎は恋人は作る気はないといいます。真も恋人にというのではなくて友達になろうと言います。
ここで「あんた名前は?」という卯一郎。「えっ?」という真。
「名前登録できないだろ?」 「あぁ下の?真だよ」という会話があるんですよね。
最初なんでえっ?って言ってるのかなと思ってたのですが、あとから種明かしが★
引きずる失恋
本人は実際にはよくわかってなかったぽいですが、とにかく卯一郎は「先輩」との失恋をかなり引きずっています。そして恋人なんてつくる気がないのもこの失恋のせい。
だけれど本人は、あまりそういうの認めたくないんですよね。失恋を引きずっていると真に指摘されて、半ば強引に抱いてしまう卯一郎。しかけたのは真ですけどね・・・。
そんな真を抱きながらちょっとした違和感を感じる卯一郎。実は真は抱かれるのは初めてだったようです。出会った時のはしこりあって終わったようで・・・(笑)
そして真は卯一郎で男の人に目覚めた!?!?と卯一郎は思ったらしく、責任をとるからとゲイバーなどを紹介します。そしてそのゲイバーで、何故あの日卯一郎についていったかを話す真。
実は真も失恋したばっかりだったようです。
目を見つめてくるまっすぐな瞳
なんだかんだで関係が続いている二人。そして卯一郎はあることに気がつきます。やっている最中にもじっと自分の目を見ている真・・・。
真は優しく優しく卯一郎の失恋の傷を癒していっているのが読み手にもすごく伝わるくらいほんわかとしています。この穏やかな雰囲気はまさお三月さんの絵柄と話し方だからこそ出せるものだと思います。
ちょっと眉毛下げながら話す真がね・・・キュンときてしまいますね。そんな真の言葉をきいて卯一郎も「自分は先輩との失恋で傷ついていたのか」と初めて認めることができました。
新しい恋と
真から、失恋を癒す方法は新しい恋とすることだと言われる卯一郎。だけれど新しい恋はそんなに簡単にできるものではないから自分がそれまで代わりをするよと真は言うのだけれど・・・
卯一郎は先輩に対する失恋をすっかり新しい恋へと昇華させているのですよね。その相手は真。気づいた時にはもう盛りまくりの卯一郎がかわいすぎです。
何歳かちょっとわからないけど恐らく30代であろう卯一郎が玄関で盛っかちゃってる(* ̄┏Д┓ ̄*)
キスマークもバンバンつけちゃっているし。もちろん卯一郎も自分の自制が効かなくなってきているのも自覚済み。真がバーに行ったと聞くだけでめちゃくちゃ反応しちゃってね・・・この変化がもうかわいすぎるんです。バー紹介したの卯一郎自身のくせにね。
心配すんなって 卯一郎が立ち直るまでちゃんとめんどうみてやっから
新しい恋と
卯一郎は真が好きなんだと自覚し、真にちゃんとこの気持ちを伝えようとします。同窓会の時に先輩の写真を見て、先輩を思い出し真に抱きついたのがこの関係のはじまりでしたよね。
同窓会を一緒にした子からその時の先輩と映った写真が送られてきますが、それを見て卯一郎はようやく「思い出」で出来たのだと実感します。
それは真の存在が大きかったのだと・・・。しかし、自分の気持ちを伝えようとしていた時・・・真が机にある先輩と一緒に映った卯一郎の写真を見てしまいます。
そして少しは先輩に似ているかと思ってた真は全く似ていない先輩を見て切なそう。そして急に卯一郎 好きだよ ごめんな驚いた?と言います。
真は、先輩と間違えられた時の卯一郎の目がすごく必死で、そんな目で愛されるのってどんな感じだろう?と感じだと。メガネ越しでは感じられなかった目の感じがすごく好きで、エッチをしているときがその目に近いから好きだったと。別に恋人になれなくても良かったし満足しているつもりだったのに・・・といってタバコを買いに行くと言い残し真は姿を見せなくなってしまいました。
モヤモヤの卯一郎。電話をしても繋がらないし、家も知らないしでなかなか真と話す機会がないのですが、そんな時に仕事で開発研究部の二町に伝言してくれと頼まれます。
実はこの二町が真でした。なんでこの会社にいんだよ!という卯一郎に対して、は?今更何言ってるんだよという真。
真は以前から卯一郎が同じ会社で働いていると知ってたようですね(笑)
卯一郎は名前だけは知ってて、二町さんの顔はしらなかったようです。
別れて再会まで一瞬んでしたね(笑)再会といっても同じ会社で働いてたという~。だから名前教えてって言った時に真がえっていったのが理解できた
誤解と告白と熱情と
真が消えた理由は先輩の写真を嬉しそうに見ていた卯一郎を見て振られるのだと思ったからしい。
卯一郎は無事に先輩の失恋は「思い出」に昇華できたから真に告白しようと思っていたと伝え誤解が解ける二人。
無事に気持ちが通じあうのですが・・・必死な卯一郎の目が見れなくなってしまった真。。。
あの目が見たかったはずなのに、いざ自分にその目が向けられてると思うど恥ずかしくてなかなか最中に前が向けないという初々しさ(笑)
なんとなく卯一郎はものずごく盛り上がっているように思えるけど、いままで恋人とか作らずにきたから付き合っているのってこんなものでいいのかな?なんて思ってママに相談したり。
忙しくなるからと真に合鍵を渡すのだけれど、真の反応があっさりすぎてちょっと物足りなかったり・・・。家に帰っても、真が来た形跡がないと寂しくなったり。。。なんか空回りというか勝手に自分の中でモヤモヤしちゃっている卯一郎。
一旦自覚してしまえば卯一郎ってとっても情熱的な人なのかもしれない。束縛したい派なのかな。同じように真にも盛り上がって欲しいと思っているのかなぁ~と。
自分がこんなに好きなのに何故もっともっと好きって言ってくれないんだ!!!!っていうタイプなのかもしれない(笑)
卯一郎と真
真に自分のモヤモヤをぶつけてしまった卯一郎は真に見事にビンタくらいます。バカっって泣いて出て行ってしまう真がなんかかわいいなぁと思ってしまった私。
最終話は真がいままでの自分の恋愛を振り返っているところから始まります。また上手くいかなかった・・・っていう諦めの自分に対して必死な目で「先輩」といって腕を掴まれたあの瞬間・・・真の中でなにかが弾けた感じでしたね。
そんな真の良き相談相手はなんと部長。この部長は卯一郎のこともよく知ってますしね。トイレで喧嘩したりしているのを見ていたそうで・・・。卯一郎と真はしばらく蟠りができてしまっている感じです。部長と仲良く話す真に嫉妬したりと
忙しい卯一郎。真は真でなにか必死にしている様子でした。そんな時にふと卯一郎は気づくのですよね。自分は真のこと何も知らなかったと。
これがまた余計に不安にかられてしまって先走りというか突っ走ってしまいそうになる卯一郎。
そんな卯一郎にナイスなアドバイスをするママ。先に真の気持ちを聞くのが先だと言います。卯一郎って多分自己完結しちゃうタイプなんでしょうねぇ。。。
真が部長と飲んでいてなんと攻側の部長の意見を聞いてただけでした(笑)
なんと部長はママとつきあってたんですね ~。奥さんって最初言ってたからてっきり女性と結婚しているゲイの人かと思ってたら奥さんというのはママのことだったという~。
二人で話そうとする卯一郎と真。卯一郎は真の家に行きたいといいます。初めて真の家に行く卯一郎。観察してるのがかわいい。
そして真が言うんです。
目が見れないのは、最初は恥ずかしかったからだけれど嫌われたらその目から気持ちが消えるかと思ったら見れなくなったと。
でもここから卯一郎のナイスなフォローが効くんですよね(笑)ストーリー上一貫して単純な真がここで生きてくる!!!本当にかわいいこの2人。
もうね~最後は真にメロメロな卯一郎がかわいくてかわいくて。真もほんとひとつひとつの仕草というか表情がかわいい。
まとめの感想
なんか最初一読した時にはふ~ん・・・って感じだったんだけれど何度も読むと味がでてくるなぁまさお三月さん!って感じのお話。
じわじわと真が可愛く思えるし、卯一郎は実は情熱的だったり★
蓋を開ければお互いに純粋な感じで二人ともが必死で・・・かわいいなぁと何回思ったか!!!
じ~んとくるようなそんな感動はちょっとなかったけれど、本当に気持ちが暖かくなるようなストーリーだったと思います。
真かわいかった!!!
目が見たい ⇒こっち向いてくれた⇒見つめられるの恥ずかしい⇒嫌われたら目を見ればわかってしまうから見れない⇒嫌われてないのがわかったらやっぱり恥ずかしい。。。
真・・・恋愛経験は卯一郎より上なはずなのになんでこんなに初々しいのさ!面白かったです。