この作品は配信が終ってしまっているようです。(諸事情のため)なので2019/2/17現在では電子では読めなくなっていると思います。
みちのくアタミさんのBLデビューコミックス!ますますファンになった1冊
これね、ずっと電子書籍化待ってた作品です。いやよいやよもキスのうちを読んで好きになり、他のコミックス出てないかしら?と思ってたどり着いたのがこちらの「こっちむいて、愛」でした。
でもこれ電子では出てなくてですね・・・・やっとやっと読めました~。
そしてこれがBLコミックスのデビュー作だとは!ス・・・スバラシイ。ただ・・・この作品は現在では入手困難になっていて、電子でも読めなくなっています。読みたい!という人にはちょっと手が出せない作品になってしまったかな(~_~;)と残念です。
こっちむいて、愛 コミックス情報
内容紹介
現実を誤魔化すだけの汗臭い行為から、大切な人が見つかった。――ゲイだと隠してきた大学生の鈴原は、その秘密を知る友人の中山に片想いしている。傍にいられれば良いと言い聞かせていたけれど、不毛な恋にかんじがらめになっていた。そんなある日、その場の勢いで隣人の西野と身体の関係を持ってしまう。...
コミックスのイメージ・カテゴリ
注意ポイント
こっちむいて、愛の感想は以下より。ネタバレ注意
タイトルは西野視点!?
というのがあとがきに書いてあって、えぇ~!!!っていう驚き。西野が「こっちむいて」って鈴原に思ってたのかな?って思うと余計に萌えますね💛
西野は女の子には苦労しない設定でしたので・・・鈴原には必死だったということでしょうか?(n*´ω`*n)
コミックス目次
- こっちむいて、愛1話~4話
- 非マニュアル恋愛
- 贅沢な日(描き下ろし)
ネタバレ注意【こっちむいて、愛】感想
テイスト的には切ない系ですね。切ないけれど必ず辛い状況から救いだしてくれる人がいるのですよね。最初は嫌な奴と思ってても惹かれあうのとかってとっても好き。
【こっちむいて、愛】は主に4つの見どころがあると思います。
友人に対する淡い切ない恋心
身体から始まる関係
ぬくもりを与えてくれたのは
抑え込まなくてもいい恋
友人に対する淡い切ない恋心
登場人物は西野・鈴原だけではなく鈴原の親友の中山もいます。この中山くんがね・・・いいやつなんですけどちょっとアタタ・・・な感じなんです。
とはいえ、中山くんは鈴原の気持ちは知らないし最後まで鈴原も中山くんに告白などしなかったのですが。
中山くんが彼女とのデートで鈴原の部屋を貸してほしいと言ってきた時にはもうね。。。Σ( ̄□ ̄|||)ですよ。
まだ中山くんは理解できても彼女さんはそれでいいんかい!!!と(笑)⇦良かったらしい・・・普通にお礼言ってたネ。
そして2人のやった後の形跡を片づける鈴原・・・切ない(´;ω;`) ゴムをそこらへんに置いておくとかありえないでしょ(笑)中山くん・・・ちょっと引いちゃうわと思いながら読みました。
それでもなぜ中山くんに部屋を貸しちゃうかと言えば、自分がゲイだと伝えても変わらず仲良くしてくれる中山くんを大事にしていたからかもしれません。鈴原は友達なら貸すのが普通なのだと自分に言い聞かせて貸していたんですね。
鈴原は中山くんのそばに居られればいいと思っているので【拒否される】というのが一番怖かったのかもしれません。だから自分では普通じゃないと感じていても【これが友人なら普通なのだ】と言い聞かせていたのかな。
今回はゲイ×ノンケでも中山くんとのストーリーじゃなくてよかった・・・と思いました(笑)
身体から始まる関係
そんな切ない恋心を抱いている鈴原ですが、、、中山くんに部屋を貸していた時に西野の部屋で関係を持ってしまいます。
流れ的には投げやりな感じもあったでしょうね。
それにしてもエロは絵柄も色っぽさがあるみちのくアタミさんですからね、
二倍増しくらいでエロく感じます。わたくしRenta!さんの配信で読んだのですがおもいっきり白抜きでした。ふゅーじょんって基本白抜きなのかしら?あんまこだわりはないのでいいですけども。
そして身体の関係をもってからどちらかというと西野の方が近づいてきている感じが読み取れてちょっとワクワクしました。
鈴原ははやりまだまだ中山君のことが心に残っていますからね。西野は気づけば何とか鈴原の心を占めている【中山君】を追い出したいと思うようになるわけです。
最初読んだときにはこの西野➡鈴原が唐突だなぁ~って思いました。
西野は特に鈴原のことを以前から気にしているという描写もなかったような気がしたのでね、「えっ好きなの?」と(;'∀')これはきちんと後々回収されています!
ここらへんもみちのくアタミさんのストーリー構成がいいなぁと思ったところ。
えっ?と思わせといての西野視点のストーリーが後から来ます。
西野の中山に対する対抗心が時々見えてそれも楽しかったですね。
鈴原の家から出てきた中山くんと彼女さんに「昨日はスンマセんね うるさくしちまって」って言うあたりね・・独占欲まるだしです。
中山くんも「鈴原によろしく」って言ってたからその意味わかっていたでしょうね。
ぬくもりを与えてくれたのは・・・
身体から始まった関係ではあったけれど、西野の告白の言葉を聞いて徐々に気持ちが西野へ傾いていく鈴原。
ですが・・・西野はこれまたヤリチン野郎でしたのでね・・・女の影はちらほら。と言っても西野は女の子を切っている感じでしたけど。
好きだと言った西野に対して鈴原はちょっと警戒心があるようで・・・ノーマルのくせに簡単に好きとか言うなと。
ゲイじゃなきゃ男を好きになっちゃいけねーっての?
それでもなぜ自分なのかわからないという鈴原。
西野自身もなぜこんな気持ちになるのか分からないという感じですが・・・「好き」っていうのって理屈じゃないと思うしねぇ。
なんで俺なの?と聞く鈴原の方が不毛・・・・・。
西野のことが気になりつつも中山くんの近くに居られればいいと考える鈴原。
隣にいられるだけで十分幸せだと思うのにやっぱり少しずつ西野くんが鈴原の気持ちに入ってきているのですよね。
鈴原は中山くんがまた部屋を貸してほしいと言ってきたときに、ある人に言われたけれど部屋を貸すのは普通じゃないと、そうなのか?と聞きます。
中山くんはお前だから甘えてたけれど一般的ではないと思うと答えます。
その言葉に今までの自分を思い返す鈴原が切なかったですね。中山くんにはこの気持ちが届くことはないと思っているから、愛情ではなくそれに代わる何かがほしかったのだと。
でもそれを与えてくれたのは中山くんじゃなくて西野だったということに気が付きます。
西野にそれを求めてたのだと。(成り行きとはいえ西野は向き合ってくれたということかな?)
抑え込まなくてもいい恋
やっと鈴原が動いた~と思ったら。
またまた西野の女性関係で傷つくことに。と言っても女の子は荷物を取りに来ただけというあるある(笑)
思うようにいかなくて西野もため息をつきながら「めんどくせー・・・」とつぶやきます。
そして西野視点のストーリーへ。
このストーリーがなかなかいいスパイスになってますね。
西野の方が先に鈴原を意識していたんだ・・・と思ってびっくり。毎回毎回自分の事を見てくる鈴原を意識するようになった西野。そして関係を持った時の気持ち。。。
最初はゲーム感覚だったのかもしれないけれど、気づいた時にはもうどっぷりとハマッてしまってたということなのでしょうね(n*´ω`*n)
ヤリチンくんの西野が鈴原に対してうまくいかなくてもどかしくなっているのとかすっごくイイ!もっと苦しんで~💛と思ってしまうワタクシはちょっと鬼畜でしょうか。
西野にとってもきっと初めての出来事だったのかもしれませんね。どうしたらいいんだと悶々としている感じがたまりません。
そしてたどり着いたこたえが「あいつの言葉をきいてやんなきゃだろ」でした。
我慢に慣れてしまっている鈴原が自分と話をしに来た事を思い返し探す西野。
探し出してからの二人の会話はちょっとぐっと来ました。でもね~もう少し!!!もう少しだけ鈴原の中山➡西野に気持ちが移っていった感じを読めたら良かったなぁと思います。
西野視点のストーリーではすでに西野のことを好きになっているのだと思うのですが、少し前はまだまだ中山くんに気持ちがあるようでしたからね。
「いっぱいいっぱい」西野くんが心の中を占めているというのならもっとそのあたりのシーンがあったらキュン度が⤴⤴⤴だったと思います(n*´ω`*n)
こっからのエロは読み応えあり!エロかったですヨ。
そして・・・中山くんには西野との関係がバレてたと言いますか(笑)
彼女さんも気が付いていたようです。
中山くんの前で堂々とあれこれ会話している2人・・・良かったですね。
西野もそんなの気にしない!って感じだしきっと鈴原も誰にも言えない恋ってわけじゃなく少なくとも中山&中山彼女には知られてて話すことができるだろうからね。いいカプだと思います♪
非恋愛マニュアル
この短編すごく好きです。顔はとにかく他の女性よりもきれい。
だけれど身体が男性だからと身体までは愛されてもらえない秋生のストーリー・・・。
「お前が女だったら良かったのに」
こんな傷つく言葉を言われ続けた秋生でしたが、バーでよく会うお仲間の雄介に慰められるのです(n*´ω`*n)
あんたがタチだったら惚れてたぐらいなのに!
そう・・・この短編、ネコちゃん同士のストーリーなのです。ですが雄介はその言葉を聞いて自分がタチなら抱けれるのかというようなことを言います。思い切って試そうとする2人。
そして・・・秋生は雄介に抱かれるつもりだったのですが、自分が抱きたいと思うようになります。
(まぁ・・・秋生はだれともしたことがないからね・・・・タチで目覚めるかもしれない(*ノωノ))
秋生自身も抱きたいと思ったのは初めてでこういうセリフいいなぁと思いました。
そうなのよ・・・普段の自分の好みや感覚とはかけ離れた感情を持つことってあるんですよね。
ソレ 今までの愛の囁きで一番尻にキたわ
(笑)この雄介のセリフが一番ツボ。
もうね・・・秋生がきれいだしすっごくこの2人の絡みがいいです。
見た目をきれいにしてたら愛してもらえる、そう思ってきた秋生の気持ちにも変化が生まれてきてこういう絡みってすごく読んでてきゅんとなりました。
雄介が男前なのにきれいな秋生にあんあん言わされているのとか・・・((ノェ`*)っ))タシタシ
ここはリバもありなのかしら?と思ったりもして。もっと読みたかったなぁ~こういう設定大好きだから♡
まとめ
面白かった!と読んだ後いちばん最初に思いました。絵柄もやっぱりいいですね・・・みちのくアタミさん。この作品、いやよいやよもキスのうちより好きかもしれない。それにエロがね・・・いいですねぇ本当にBLデビュー作だったんですか?と思うほどの内容だったと思います。
また新刊でたら読もう・・・。腐男子を題材にした腐男子高校生活も面白そうだしちょっと読んでみようかな・・・。あと雌お兄さん読まなくては。ポチったまま読み忘れてました(;'∀')