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丸木戸マキ

丸木戸マキ【ポルノグラファー】ボーイズラブ漫画感想。官能小説の表現が面白い!

投稿日:2016年8月16日 更新日:

ドラマの影響なのか、この記事が良く読まれているようなので暫くTOP固定しておきます。


この記事は2016年8月16日 作成の記事です

on BLUEコミックス。表題作のみの1冊で読み応えあり。


官能小説の表現が面白いと思った作品。ダリアで「アケミちゃん」を連載していた丸木戸マキさんの作品でしたので電子配信待ってました!

大学生の久住(くずみ)は、ポルノ作家・木島(きじま)の腕を骨折させてしまい、口述筆記で代筆することに。仕事をはじめて数日。淫らな文章を読み上げる木島の声は久住の耳を責めたて、疼いた下半身は完勃ち状態に……。...



コミックス情報&電子書籍情報


ポルノグラファー

丸木戸マキ/祥伝社( 2016年5月25日 )onBLUE comics


4 満足度



コミックスの評価


項目評価・★
絵柄★★★☆☆
ストーリー★★★★☆
エロ★★★☆☆
独自性★★★★☆


設定・テイスト


官能小説家×大学生 隠された事実 


純粋 ややエロ 官能表現グー 切ない キュン



ポルノグラファーの感想は以下より。ネタバレ含みます。




コミックスは1冊すべて表題作


やはり1冊すべてが表題作だと読み応えがあって面白いですね。短編集みたいなのも嫌いではないですが、「えっもうここで終わりなの?」と思う作品が多いので、やはりじっくりと読めるコミックスは貴重。

面白い設定に、シリアスな部分も入り、そして出会いによって再起していく姿はとても良かったと思います。
なぜ満足度が4なのか?ということですが・・・もっとはっきりした結末がほしかったなぁと。

最後、手紙のやり取りのみで声を聞いたのが2年半ぶり?というのを読んで「えっ・・・これはハピエンでいいんですよね?」と思ってしまったので。。。でもこういう終わり方が好きな方もいると思います。

ご想像にお任せします!パターンですよね。
あとがきでは、2人がくっつくまでと書かれていたので、きちんと気持ちは通じ合っているのだと思います。もうあと1話くらいあって春彦が押しかけていくパターンが読みたかったです(笑)


ポルノグラファーのGOODポイント!


官能小説家と編集者というのはよく設定であるのですが、こちらはその官能小説家にケガをさせてしまった学生くんとのストーリーになっています。ケガをさせてしまったのですが学生ということもあり治療費等が払えないというのも「学生」という設定が生かされているなぁと。(保険に入っていなかったのが悪いのですけどね)

そして地味に「漢検1級持ってます」にはおぉ!!!っと。かなり難しいでしょ?それを高校の時に取ったって書いてあったから春彦くんかなり頭脳明晰なのでは・・・と思いました(o’v`b)b

官能小説家の木島が身なりからなんとも不思議なオーラを発しててそれも面白かったし、何となく謎はあるのだろうなぁ~と思ってたけれどこの最後の種明かしが衝撃的でした。

ひょうひょうとした感じで弄んでいるかと思いきや・・・今までの原稿を破り捨てている姿にはちょっとぞっとし、そして木島のことが気になって近づきたいと思い始めた春彦が木島の作品を読むことで謎が明かされるという。よく練りこまれた作品だと感じることができます。

官能小説が読みたいと思う作品(笑)


木島が腕をケガしたため、代わりに春彦が木島の腕となり執筆することになります。

そこで・・・官能的な表現に(|||≖_≖|||;) となる春彦。そんな春彦の感じをよそに木島がスラスラと恥ずかしげもなく官能的な表現を言う姿はなんとも面白い!

こういう表現って先生が考えたのでしょうか。官能表現といえば、BLではないけれど桃色ヘヴン!の桃子の表現が一番好きだけれど、案外文字で見るのって楽しいですよね。

ワタクシ・・・BLノベルはちょこっとあるのですが、「官能小説」表現がババーン!という小説はこれと言って読んだことがないと思うんです。どんな表現がされているのかちょっと興味もあるのでいつか読んでみたいな・・・。

それが激しい表現があっても淡々と語る木島も面白いですよね。そんな木島の作品についつい興奮しちゃう春彦とか・・・代筆しながら完全に「おはよ~!」の春彦のあのお方とかほんと読んでて面白いなぁと思いました。

これはかなり男の子には酷な仕事ですワ。もう言葉を淡々と書くようにしないと想像してしまったらえらいことになりますね(n*´ω`*n)

謎・謎・謎


そして・・・ストーリーを読み進めていくと、最初はコミカルな感じなのかな?と思った作品が一気にシリアスな感じに展開していきます。木島は電話は昔ながらの黒電話があると言っていたのに、こっそりと携帯電話を持っていたり。
感情をあまり表に出さない人かと思いきや大声で怒鳴ったり。(電話越しの相手に)少しずつ木島の謎っぽいところが見え隠れしてくるのですね。

それはさらに編集者の城戸が木島の家に来てから更に深まります。

読者には木島は左利きというのが分かったりね・・・。(肝心の春彦はわからないまま)。
どうして木島が自分の利き腕を言わずに、春彦をだましているような形で代筆をさせているのかこれまた謎ですよね。ぐんぐん中盤から謎・謎・謎で一気にストーリーに引き込まれていきます。

春彦の妄想が楽しい


徐々に木島に惹かれてい行く春彦ですが、城戸が現れたことで城戸と木島の仲を勘ぐり・・・さらにはすんごい妄想をしちゃうのです。それがなんとまぁ・・・・。妄想しながら両手で顔を覆っている春彦がかわいらしくて(n*´ω`*n)

その妄想がだんだんと自分と木島のものに変わっていくというのも面白いですね。こういうので春彦の気持ちの変化が読み取れるといいますか。

明かされる謎


盛り上がる春彦の感情をよそに・・・・木島はだんだんとテンションが⤵⤵⤵っていきます。ここにも何かが隠されています。
そして、、、後半で一気に謎が明かされていきます。

何と・・・今まで代筆していたモノは、木島の過去作品だったことが分かります。春彦が書いた原稿用紙をビリビリと破り、「ごめんね」とつぶやく描写はちょっと背筋がぞくっとするくらいでした。なになに?木島は実はワルモノ?的な(笑)

これも春彦がこの過去作品を読んだことで一気に謎が明かされていくというのが素晴らしい構成ですよね。すべてが嘘で固められていたということが分かってしまいます。

なぜそのような事をしたのか。

毎日やることがなくヒマだったからちょっと時間つぶし的なモノだったのでしょう。
まさか気が付くとは思わなかったという木島。

ですがこれは春彦がもっともっと木島を知りたいと思ったことでバレてしまったということ。最初は春彦の想いは届かないかな・・・と思ったけれどきっちりと木島の心にも響いていたのですね。春彦が【作品が好きだ】と言ったことと【木島が好きだ】と言ったこと。

そして春彦も、現在の状況を城戸から聞き、木島が苦しんでいるなら力になりたいと思うようになります。

最終話は木島から送られてきたメールをもとに、木島の今までの心情が分かるようになります。いやぁ・・・このメールがね(笑)勘違いするのもわかる。言葉ってとり方によったら本当に色々な方向に取れるというのが良くわかるなぁと。

再起


木島は、実家に帰ることを決心します。作家はやめるというのですが、その時に初めて木島の気持ちを聞く春彦。

無理にしがみついていたのが良くなかったこと。一度挫折していたがポルノの才能があったようで頑張ってきたこと。それでもふと考えたときに・・・誰の為に何のために書いているのかよくわからなくなってしまったこと。

それで全く書けなくなってしまったことなどを話します。

それでもやめると決心した木島の顔が穏やかに描かれていて本当に印象的だなぁと思いながら読みました。絵柄は・・・好みではないかな?と思ったりもするのですがこういうちょっとした表現がとてもお上手だと思います。

サヨナラの時・・・春彦は木島に奇行に付き合わせて悪かったと思うのならば最後に俺の為に書いてくれませんか?と言います。

どんなに時間がかかってもいい、なんでもいいという春彦。

こういうのいいですよね。誰の為に、何のために書いていいのか分からなくなったという木島に本当は諦めてほしくないという春彦の気持ちがこもった言葉なのかなとも思いました。誰の為にかいているのかわからないというのならば、俺の為に書いてほしい・・・・。そしてその言葉にあれこれ春彦の好きそうな設定を想像する木島。

そしてはっと気が付き・・・

君は・・・ひどい奴だな

本当は・・・木島も文を書くことがやはり好きなのですよね。だけれど書くことが怖いのかもしれません。最後に流した涙が本当に本当の木島の気持ちだったのでしょう。

大丈夫、大丈夫だと言う春彦にやっと木島は気持ちを返したのかな。。。

気持も身体もつながったかと思ったら・・・まだまだストーリーがありましたね。結局・・・木島は春彦の前から姿を消してしまいました。

約束は守るよ

アナログ感が素敵


春彦は社会人になっていました。そして書店にひっそりと置かれた書物の中に木島の書籍を見つけます。

木島の元には・・・春彦からの手紙が届いていました。
終わり方は、木島の本を読む春彦と、春彦の手紙を読む木島の姿で締めくくられています。

いやぁ・・・いい終わり方ではあると思うのですが、、、、、えっ?これでどうなったの?と思ってしまってこの最終話は私は不完全燃焼。

春彦のために書き上げただろうその作品と、その後のやり取りだったり、色々と知りたい事がたくさんあるのです。

どうして春彦は木島の住所知ってたんでしょ?(手紙が送られてたし)

エピローグ


エピローグでも仰天しました。なんと・・・2年半あっていなかったとか!!!

それに春彦は木島がスマホを持ってる事を知らなかったし・・・ここのエピローグは・・・もう少し萌えがほしかった!!!2年半もたっていて2年半ぶりの再会で・・・えっ???君たち恋人同士でオッケーなんだよね?どうなの?と。

もう少しだけ終わりがスッキリと関係性が分かったら良かったなぁと思ったりもしたんですよね。城戸が住所とか教えたのかな?とか割と謎だし。。。最後結ばれたときに残していった紙に住所でも書いてあれば・・・と思ったけれどあれは不動産屋さんの住所だったし。本当にここだけ謎でした。

あと。。。エピローグとは関係なけれど、自殺騒動で最初春彦が部屋を合鍵で開けたときにチェーンがかかってたでしょ?でも木島外からやってきたんですけど・・・・。

どうやって外出するときにチェーンかけたんでしょ(;'∀')っていう疑問も(笑)私が何か読み落としているのかしら?と思ったけれど何度読み返してもここ引っかかっちゃう。

まとめ
ちょこっと引っかかるところはあるものの、ストーリー構成、キャラ設定ともにすごく面白い作品だと思います。
エロは★★★3としたものの、それはしっかりと木島の文書を読んで、春彦の妄想と合わせて・・・と言う感じですね。2人の絡みは最後にしかないです。

これ、同人誌からのストーリーらしいですね。すごく楽しんで読むことができました!
アケミちゃんも面白いので、早く電子で出てほしいなぁ。。。

ポルノグラファー

ポルノグラファー

[著]丸木戸マキ


ここに無い最新話の続き

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