芽玖いろはさんの作品です。幼なじみへの拗らせ愛に終止符を打ったかと思ったら・・・。なんとまぁすごいキュンキュン展開でした。ちょっとBLの中ではロマンチックな感じですね。この芽玖いろはさんの色気ある絵柄と少しおセンチな感じのストーリーが程よくマッチしてて面白かったです。それにしてもこの表紙・・・好きです。
しかし赤い糸ならぬ青い糸。青い糸の意味って何なのかしら。まさか呪い!?なんて(笑)
コミックス情報&評価
評価項目 | 評価・★ |
---|---|
絵柄 | ★★★★☆ |
ストーリー | ★★★★☆ |
エロ | ★★☆☆☆ |
独自性 | ★★★☆☆ |
内容紹介
忘れられない初恋の相手の結婚式で都は、その男の弟・祐也と出会う。子供の時からずっと見ていた…だから祐也は都が欲しいもの、諦める気持ちをくれるというが…。
今回は表紙に惹かれて紙で購入しましたが・・・・電子でも良かったかな(o^―^o)
注意ポイント
彼の初恋は、毒か或いは。の感想は以下より。ネタバレ含みますのでご注意ください。
Contents
- エピソード1~5
- おまけまんが(描き下ろし)
カバー下にもあとがきまんがが裏表ありますヨ(o^―^o)
一途愛 VS一途愛 粘り勝ち
この1冊、、、とってもキュンキュン展開です。一途に想ってた幼なじみから或る日結婚すると連絡がきたところから始まります。10年会っていないのに好きって・・・そうとう拗らせています。そして、実にあるあるなのですが。。。その一途に想いを寄せてた子の弟くんとのBLに発展していくわけなのですヨ・・・。
兄 ⇦都 ⇦弟 こんなカンジです。しかもこの弟くんもどえらい長い片思いをこじらせて?本人は全く拗らしたなんて思っていないから違うけど片想いをしていたわけです。この弟くんの指輪に関するエピはキュンキュンしてしまうのですが・・・
あまりに想っている期間が長いので(会っていないのに)えぇ~ほんと?もっと何度も会っている設定にした方が・・・・・と思ってしまいました。
というのも、兄とも10年会っていないってことはこの弟くんも10年以上会っていないわけですヨ。
お互いに10年も会っていない人に片想いって・・・・(;´・ω・)マジスカ?
とう展開でした。個人的にはこういう一途ストーリーは好きなのですが。。。思いのほかくすぐったくなるよなストーリーでした(n*´ω`*n)
これは俺の呪い
今回のストーリーは、一途もの同士のストーリーになっててキュン要素わりとあるのですが、ちょこっと現実味はないかなぁ・・・。やっぱり10年以上も会ってないのに2人とも同じ人を好きでい続けてるのってねなんていうか読みながらう~ん・・・。
でもストーリーの中で弟くんの指輪のエピはかなり光っていましたね。そして、ものそのものに囚われるのは呪いっていうセリフすっごく好きです。かわいかったです幼少期の弟くん。だからこそ、お互い10年間会っていないとかそんなのではなく、弟くんは実は近くにずっといた設定が良かったですね。。。それならもっともっと入り込めたかもしれません。
都の気持ちの移り変わりももう少し丁寧だとより感情移入もできたかなと思います。終始ふわふわとした感じだったでしょうか。
こそばゆいような感じがずっとありました。一番それを感じたのがモデル撮影の最後。
花の散り方が・・・・・こっちまで赤面してしまいます(〃▽〃)そして・・・次ページのワンカットなのですが1枚まるまる使っているんですね。見せ場だったと思うので、あの場面はもう少し力入れて欲しかったです。
でもきゃ~なんだこれ~恥ずかしい((ノェ`*)っ))タシタシって顔がニヤニヤしてしまいました。。。この甘々な感じがちょっとクセになります。
芽玖いろはさんの作品はCanna作品しか読んだことがなかったのですが、今回は若干テイストが違う気がします。
クセのある作家さんかな?と思っていたのですが、すっごくキラキラしたストーリーも描かれるのだなぁと。「呪い」って帯に書いてあったからなになに?またクセのある作品!?て思ったら・・・・予想外の展開でした(o^―^o)
弟くんがいて良かった・・・
実はね、読みながらワタクシ・・・お兄ちゃんのほうはあまり好きではないなぁと。
というのもね、10年ぶりに電話してきて髪の毛切って、結婚式あげることになったまでは良かったんですよ。
その次にお嫁さんが懐妊した、つわり酷くて美容室行けないから家に来て切ってほしいってお願いするんです。
プロにですよ!?それも「ごはんはご馳走する」って・・・・。もうねえぇ~ですよ。
10年ぶりに電話してきてすっごくいいように扱ってる感がすごくてちょっと引いてしまいました。
奥さんも奥さんでつわり酷くて美容室いけないなら、つわりがおさまるまで待ったらよろしいのでは・・・?と。しかも直接頼みにくるくらい元気なのですよ・・・・?そのままココで切って帰ってはどうかとツッコミながら読みました。(マンガの中の女性にはちょっと厳しめです(;´・ω・))
つわりが酷い時は無理して髪の毛切らなくてもいいんですよ・・・・。髪の毛を切る時間はこれから先、つわりが終わってからいくらでもあるんですから。
ここは切ないシーンに持って行くところなのでしょうが私なら10年ぶりに会った幼なじみにに夫がぎっくり腰で動けないから家に彼の髪の毛切りに来て欲しいんだけど~ごはんはご馳走するし!って言えないわ。。。、
そう思ったら都がずっと好きだった理由がちょっとわからなくてですね。。。この当たりは弟くんのエピのようにもう少し過去の掘り下げがあった方が切なさが増して良かったかもしれません。
本当に弟くんがいて良かった・・・。彼の一生懸命さ余計にきゅんとなります。
「俺は兄貴の代わりにはならないよ」
っていうセリフ!!!これが良かった。あくまで俺!っていう感じが。
「ぼくが眼鏡を外すとき」という作品があるのですが、それも同じような一途愛で設定も似ているんですよね。だけど違うのは弟くんがお兄ちゃんの代わりになりたかったという点。こちらはかなりの切なさも加わってくるので合わせて読んでみてもらいたいです。
このねぇ・・・相手の好きな人の存在を知りながら一途に近くにいたいと思う気持にキュンです両方とも。
キラキラストーリーにどこまでついて行けるか
今回はずっと書いてあるように・・・かなりのキラキラストーリーです。ロマンチックな感じですね!
重要アイテムが指輪ですし、指輪をはめて告白するシーンとかこれは幼少期からそう思ってたからなんだろうなぁ~とは思うけれどわりと照れます。
そういうのが好きな人にはかなりツボだと思いうのですが、長年の一途愛だから切なさも含みながら展開していってほしい~!という人には物足りなさもあるかも。
この青い糸の意味がもっと分かれば面白いのかしら?調べてみたのですが色々な意味が出てきてどの意味で芽玖さんが使ったのかちょっとわからなくて調べるのをやめてしまいました。
赤い糸でも良かった気はするけれど、これを青にした意味があるのでしょうね!誰か詳しい方いらっしゃいましたら教えてください~。
感想・まとめ
20年にわたる拗らせ愛という設定なのですが、ストーリー自体は結構ライト。さらっと読むことができます。切なさは個人的にはほとんどなくて、(あるとしたら弟くんの幼少期の頑張りでしょうか)気持が伝わってよかったね、と弟くんに言ってあげたくなるようなそんな1冊でした。
もっともっと呪ってほしかったです(笑)
重くないので初心者の方にも楽しんで読んでもらえるストーリーだと思います(o^―^o)