もふもふ枝子さんのBLコミックスを読んでみました。コミックスを読むのは初めてです。マガビー3月号から新連載が始まっているのですが、今回のコミックスを読んでも個性的なキャラが多いです!
不器用な僕らの隙間/ビーボーイコミックスデラックス
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あいつと俺の間には親友って境界線が引かれてる。
俺の親友は、俺の彼女をすぐ寝取る。 親友の龍は美形で超モテるが、実は自己中でワガママで、人のものをすぐ欲しがる(んですぐ飽きる)。 だけど大翔はそんな俺様な龍にこっそり恋をしていた…。大好きだ。 けど、この居心地のいい「親友」というポジションを誰にもやりたくないし、壊したくない。 ヒロが選んだ行動は……!?
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絵柄 |
ストーリー |
エロ |
独自性 |
★★★★☆ |
★★★★☆3.5~4 |
★★☆☆☆ |
★★★★☆ |
不器用な僕らの隙間の感想は以下より。ネタバレ含みます。
両片想いなんだけどちょっと微妙
これ、1話というか2人がくっつくまでの展開はちょっと微妙でした。というよりもお~い!という突っ込みどころがけっこう自分の中でありまして。
例えば・・・
俺の親友は、俺の彼女をすぐ寝とる➡寝取られるのは最初からオッケーなんですよ、ここに主人公の親友に対する不快感はない。むしろどんどん寝取ってみたいな感じなんですよね。というのも、これは結局は親友のことが好きだから女の子を共有できて触れ合っている気になるかららしい。
でもこれを読んでワタクシ突っ込みたくなりました。いやいや・・・これ自分が最初に女の子抱いてたら結果的に間接的にも触れ合ってなくないではないか・・・?と。この女の子をちょこっと利用?みたいな感覚は読んでてう~~~~~ん・・・ってなってしまいました。
そしてね、結局のところこの親友も同じ目的で女の子を寝取ってたわけですよ。間接的に主人公が触った女の子の肌、髪の毛を触りたいと。
この1話、もう少し違う展開だったらよかったなぁ~って思いました。間に挟まった女の子たちがなんとも不憫です。
主人公も俺様親友が大好きでかわいくて仕方ないんですよね。
女の子と付き合っても親友に寝取られる前に早く抱かなきゃとか、そんなことばっかり考えてて若干モヤモヤ。
両片思いは大好物で探り合いながら切なくなったりするのがイイんだけれど・・・この2人の両片思いはなんかチガウなぁって感じました。
でも満足度は4なんです(n*´ω`*n)付き合ってからの2人は面白かった!!!あとは、個人的には表題作よりもスイートクレイジーデイズのほうが好みでした。それが満足度が4になった理由かしら。
ちょこっとだけ作品にわけて感想を書いていきたいとおもいます(^▽^)/
不器用なぼくらの隙間時間のみどころ
不器用な僕らの~は1話はちょこっとモヤモヤはあるものの、付き合ってからは面白かったです。どっちがどっちの争い、そしていい具合にきゅんとなる納まり方(n*´ω`*n)
大好きだからこそ!というのがすごく伝わってきてすごくヨカッタ。
俺様親友が「言う事聞かねぇと別れるぞ」と言ったときの主人公の「俺はものじゃない」からの喧嘩・・・そこから俺様くんがいろいろと考えていきます。
ここは俺様親友くん視点のストーリーで読めるので、すごく心情がわかって面白かったです。モテるから結局人に執着したこともなかったと思うんですよね。でも気づいたら主人公の子にすごく執着しちゃってたんです。
だから彼の彼女たちを寝取ってきたと。
でも本当は直接触れたいし全部自分のものにしたかった。
独占欲がすっごく強い彼が示した主人公くんへの気持ちがね!攻め受け反対だろうなあ~って読み進めてきたので意外性もあって面白く感じました(^▽^)
スイートクレイジーデイズのみどころ
これすごく好きなストーリーでした。パティシエくんであるハルトと恋人であるメイジは付き合って8年同棲3年。夫婦みたいな感じかな?と思いきや。。。このメイジがとっても重い子なんですよね。
ハルトに近づく子を常に警戒しながらもう大好きで大好きで仕方ないんです。ちょこっと根暗な感じもあります。ハルトはメイジとは性格的にも真逆かな。
ハルトは社交性もあって、かわいらしく誰からも好かれるような感じですね。だからこそメイジが彼に近づく奴がいないか気になって仕方ないというのもあるのでしょう。
そして、ハルトが働いているところにフランス帰りのシェフの息子がやってきます。この息子がこれまたちょっと変な人で(笑)キザというかセリフがちょっとゾワゾワしちゃう。面白いんですけどね。
この彼と関わっていくことでもしや・・・気持ちが揺れていってしまうんではないか!?と思ってドキドキしながら読みました。このシェフの息子は自由を好む感じがします。
カレシがいようとかまわない~♪みたいな感じなのでメイジとは全く逆。だからどっちに転ぶかわかんなかかったけれど、これは・・・ハルト舐めてました(;´・ω・)
「でも俺が望んでアイツと一緒にいるんで」
このセリフに嘘はなかった~。周りからは、メイジにハルトが付き合ってあげてるだけだって思われているんですよね。
「メンヘラにひっかかんのは大抵優しくて面倒見のいいやつらしいぜ」
「もーちょっと自分の幸せのこと考えろよ」
なんて幼馴染に言われたり。
そしてシェフ息子には東京へ来ないかと誘われます。もっとここで学びたいものがあると断るハルトに、「君は優しいからカレシを捨てられないだけじゃないの」と。そんな会話をしているところにメイジがいたんですよね。
メイジは・・・ハルトを連れ帰って「店をやめてほしい」と。それは無理だというハルトにそれなら「別れる」と言い出します。今まで何があっても「別れる」なんて口にしたことがなかったからハルトも何か思うものがあったのかな。
メイジは・・・ハルトのやさしさに付け込んでずるずると関係をここまで引きずってきたと思っていたんですよね・・・ここに挿入されている高校生の時の2人が個人的には好きです。
ハルトは自分の犠牲者だ、かわいそうだとグダグダ言っているメイジに・・・・さすがに腹が立ったのかあの優しいハルトが怒っちゃうのもメイジには悪いけど面白いなぁと思いました。
誰に何を言われても笑っていたり怒ったりしないハルトだけれど、メイジのセリフでパンチくらわすほど怒るんです。「優しいから」「いい人だから」みんなメイジにハルトが付き合ってあげてるという印象なんですよね。(当のメイジでさえ)
でも実際は、ハルトも本当にメイジが好きなんです💛
「俺はただお前のことが好きで一緒にいるだけなのに」
この時のハルトの表情にはぐっときてしまいました。メイジは今まできっとハルトの気持ちが見えなくて自分が縛ってきているって思い込んでたから余計に不安になってさらに縛ってしまうという悪循環だったんですね。
でも、それに合わせられるのはやっぱりハルトもメイジのことが大好きだから苦じゃなかったという事なんです(n*´ω`*n)
ハルトの幸せも、メイジと一緒にいることだというのがわかるストーリーでとてもよかったです。
描き下ろしも、メイジもちゃっかりハルトに合わせてて、さらにハルトに振り回されている様子が描かれてました。Win-Winの関係なんだなぁ~って思えて本当に楽しかったです。
不器用な僕らの隙間時間を読み終わって
読み終わると、面白かったなという印象の方が勝るのですが、やっぱり個人的には「不器用な僕らの~」はくっつくまでが残念だな・・・と改めて思いました。それが楽しい!という人も中にはいると思うので一個人としての感想として読んでいただけると嬉しいです。
でも、くっついてからすごく好きです。
さらにその後のハルトとメイジのストーリーがすごく面白かったので全体的に満足度は高くなりました!
もふもふ枝子さん、わりとライトな感じでよめるのですが、キャラは重いです(笑)でもそのバランスがとても良くってすごくいいなと思いました。
これが初コミックスだったようですので、次回作も本当に楽しみです。
マガビーさんで連載する作品はドルオタくんのストーリーでこれまたキャラ濃い!今後どんな展開になっていくか楽しみにしていきたいと思います♪