イァハーツで連載していた、ハルさんの【4月の東京は… 下巻】のBLコミックス紹介。発売を首を長くして待ってました!今回は紙電子同時発売でしたね!
もう読まれた方も多いのではないでしょうか。
ボリュームも読み応えもありで大満足な1冊でした。表紙がまた素敵ですね。上巻は清々しい青空でしたが、下巻は綺麗な夜。
二人をそっと優しく見守ってるような星たちが印象的な表紙になっているかと思います。
下巻は終盤まで本当にハラハラでしたね。ハル先生だから絶対ハピエンだろうとは思っていたけれど、本当にギュギュっとなる場面があって正直連載時は辛かったです。
でも!その辛さもラストの二人の幸せのため(*^_^*)素敵な・・素敵な初恋同士のお話でした。
【4月の東京は… 下】作品紹介
コミックス版
作家 | ハル |
出版社/レーベル | 大洋図書/H&C Comics ihr HertZシリーズ |
発売日 | 2020/6/1 |
満足度・オススメ度 |
内容紹介
内容
4歳の春に出逢い、15歳の夏に離れ離れになった蓮と和真は、10年ぶりに再会した。 お互いが初恋の相手にもかかわらず、本当の気持ちを伝えることができないふたりは、 思いを隠したままセフレとしての関係を選び、溺れるように時間と体を重ねる。 やっとふたりの気持ちが通じそうになった時、思いがけない人が現れて…… 初恋×初恋、ついに完結!!
全体評価
ストーリー | |
胸キュン | |
切なさ | |
エロ |
注意ポイント
【ネタバレ注意】【4月の東京は… 下】感想
『出会った瞬間から、お前だけが俺の世界だった』
あれほどの愛を私は知らない、そう和真母が思うくらいの二人の一途な強い気持ち。この下巻で完結しましたが・・・いやぁ・・本当になんて言っていいのかな。
まずはハピエンで良かった。。。初恋が実って良かった(T^T)
4月の東京は・・・というなんとも不思議なタイトルでしたが、ちゃんとラストに答え合わせがありましたね。
上巻では懐かしい、思い出の地東京に戻ってきた和真。
その和真が下巻ではどのように東京の事を思っているのか、是非注目して読んで欲しい。
真田の悪行
この作品で部長の真田がこんなにも関わってくるとは・・・思ってもみませんでした。
ほんと悪党ですね。。。読んでて胸くそ悪くなります。
展開は意外にも、この真田を軸にして動いていきます。真田のセクハラ・性的暴行疑惑。。。
契約社員が急に来なくなってしまった事から徐々に発覚していきます。
チーム長である前田さんが同じチーム長である蓮に相談して、そこから動いていくのですが・・・それと平行するように和真との関係が・・・(T^T)
そして蓮も真田に襲われそうになってしまってハラハラドキドキでした。
真田に襲われる時に、過去自分に迫ってきた大人達の影を見てしまう蓮が・・・切なくて読んでて苦しかったです。
雑誌連載時にもしかしたら・・もしかしたら真田に(T^T)なんて思ってましたが、ここはスパダリさん登場で事なきを得ましたヨ。
反撃したように思えた真田でしたが、この件があり録音にも成功した蓮達。
ただね・・・真田には強力なサポーターがいたのですよね・・・それが社長。ほんとむかつきました。
でも、蓮はもう決意していたし、会社も辞めてきちんと告発もしたので被害にあった女性達も少しは救われたのかなって思います。
真田がどうなったかは・・・ぜひコミックスで確認してみて★
蜜月期だったけど・・・
セフレになった蓮と和真。
いくつかのルールは存在したものの、お互い大スキな両片想い。
「セフレ」と言いながらもかなりの蜜月期を過ごします。
読んでてにやけるくらいあまあまキュンですヨ。
でも・・・そんな二人の穏やかな時間は・・・突然終わってしまいます。
再会するとは思ってたのですが・・・先に蓮と会ってしまったのか(T^T)とちょっとショックでした。
和真母に蓮がばったり会ってしまいます。
というよりも和真母が蓮に気付いた、という方が正しい。
また息子と付き合ってるのか?と尋ねられ「いいえ」と答える蓮。プライベートでも会った事はないと言うけれど・・・
彼女にはバレてしまうのですよね。
それはどうしてかというと・・・連泊してた蓮に和真が貸したシャツが・・・和真母が和真にあげたものだったから(T^T)
この繋げ方がすごいなって思いました。
彼女に会った事、バレた事でまたフラッシュバックしてしまった蓮は、そのまま和真の前から姿を消してしまいます。
この時ね、和真が幸せそうな顔して蓮を待ってる描写が・・・本当に苦しかったです。
そして居なくなったと知って必死に探す姿も。
当て馬の八神が・・・
これは・・当て馬と言っていいのかどうかはわからないポジですが(~_~;)
八神にもしっかり仕事があった!!!
和真母に会って壊れそうになった時に、蓮が頼ったのが八神。彼は蓮の事をかなり知っているので、連絡しやすかったのでしょうね、、、
そして・・・居なくなった蓮を探すために和真もまた、彼を訪ねてきます。
そこで八神から聞かされた蓮の過去。
今まで蓮の過去を知らなかった和真は相当なショックを受けます。
和真母は彼を守るために海外へ行かせてたし、蓮の親は・・・・蓮を捨てるためにフランスへ行かせたしで知る術もなかったでしょうしね。
しかし・・・八神って煽り上手ですよね。
「ゲイとかバイとかそんなのどうでもいい!蓮以外男でも女でも興味ありません」
っていう和真のセリフが聞けただけでもテンション上がってしまいました。(場面は切ないのに)
その後に和真は蓮に会うことができて(このときに真田から救うのですよね!)・・・和真の盛大な告白が・・・あります!!!
この告白の場面は・・・胸がギュギュって苦しくなりました。
告白
告白するときに、中学時代の蓮が出てきたのはねぇ(T^T)これだけで泣ける。
何も知らなかった和真だけれど、どれだけ蓮が辛い状況を生き抜いてきたのか、自分を思ってくれていたのかがわかったのかな・・・
「一人にしてごめん 全部背負わせて守れなくてごめん」
「でもこれからは俺が守る」
からの盛大な告白・・・見せ方がお上手。感情移入しまくりでした(T^T)
和真がきちんと好きだ・愛してると言えた事で二人の長い長い両片想いも終わります。
上がって下がって。。。やっと上がってくれた・・・二人が抱き合う姿を見るだけでこみ上げてくるものが。。。
そういえば、蓮のリストバンドは何か願掛けだったのかな?
手首の傷を隠すためでもあったと思うのですが、この傷は蓮が入院している和真に会うために作った傷。
その傷の事を聞かれたら過去の事がわかってしまうから、単にバンドで隠していたのかな?
とにかく、蓮の秘密?だったバンドもラストは外れて良かったです。
4月の東京は
ちなみに、和真母にもきちんと付き合ってる事を報告した二人。
彼女は和真が大好きだからこそ、怒ってただけで・・・二人が再会したとわかった時点でこうなるのは覚悟してたのかなと思いました。
そりゃ大事な息子が死ぬか生きるかになったら怒るのも当然ですよね。
だから和真母を嫌な親だなんて全く思いません。むしろ親としてどうなの?と思ったのは蓮の方。
これからは和真と和真母としっかり家族になっていってほしいなって思いました。
それに、蓮には慕ってくれる人達がたくさんいますしね(*^_^*)
さて、4月の東京は、ということなのですが・・・
これは冒頭と繋がっています。
和真視点ですね!
東京は、俺にとっては懐かしいところだ ここは俺の初恋の人がいた場所だ
そう始まったこの作品。
そして下巻で和真は蓮のことをこう表現してるの。
蓮は俺のすべてで俺の命で俺の4月の東京だと。
その東京はというと・・・下巻ではこう変化しています。
東京は俺にとっては懐かしいところだった そして今は俺のすべてがいる場所だ
愛しくて素敵な世界だ
和真にとってこの東京は原点であり・・・そしてすべてなのですね★
「俺のすべて」というのは蓮の事ですが、「初恋の人が居た場所」という言葉から「俺のすべてがいる場所」への変化・・たまらないですね。
ずっとずっと想い続けてた人に再会して結ばれて・・・本当に良かったです!
特典もろもろのお話
まず描き下ろしは「日常」というお話でした。かわいい二人なのでふふってなりながら読めると思います!
紙書籍の方は、コミコミさんで購入したのでリーフレットがついてきました。
こちらは前田さんのお話。
鋭い目の持ち主が。。。実はすごく鈍かったという(≧∇≦*)
これはコミックス読み終わってから読む方がいいかも!
電子の方は9Pの特典でしたね!
ちょっとエロありです。蓮の願いを叶えたい和真!という感じだったでしょうか(*^_^*)
いつまでもかわいい二人にキュン。でもさすがに・・・蓮の願いはけっこう危なめ!?そこもできたら見たかったけれど、想像するのも面白いですよね。
結局はお互いに恥ずかしくなっていつもの流れになってそう( ´艸`)
特典はそれぞれ内容が違うので、どれを読んでもいいのかな?と思うのですが、電子は9Pなのでちょこっとお得感はあるかも?
ただ電子の方がほんの少しだけお値段は高いのでそこだけ注意です!50円ほどなので・・・コミコミさんは通販だと送料かかるから電子の方がオススメかな・・・と個人的に。
その他特典はお店によって違うと思うので気になる人はチェックしてみてください。
感想まとめ
上下巻を何度ループして読んだか・・・。
蓮も和真も二人でいるときはすごく可愛いのが大スキです。特に蓮。。。
蓮が東京に戻ってきたのも和真を待つためですし、この二人の恋は・・・ほんとに一途でギュギュっと切なくて苦しくて・・・でもとてつもなくピュアで素敵でした。
どちらもが一途なのが特にツボ。
ハルさんの前作もそうですが、好きなテイストなんだなぁ~と改めて。
ハルさんの作風が個人的にとても好みなのでしょうね!
上下巻どちらもボリュームあって、読み応えありました。
切なさも甘さもある作品が好みという人は是非!!!どちらもフラフラするタイプじゃないので、そこは安心して読めます!!!
電子書籍
下巻はこちら
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