ハイスペックな年下男子に、結婚前に破局した男が思うこと・・・
最近は倫敦巴里子さんが出すコミックスは読むようになりました。Charaコミックスなんですね。今回は表題作他、短編がいくつかありました。
私は一番【刺青と学ラン】が好みだったかも。しかしものすごく忙しい1冊でした。ほのぼの~かと思ったらシリアスなストーリーになったり、はたまたヤクザものになったり。
【北の空 南の雲】も面白かったです!しかし・・・倫敦巴里子さんいつもゆるかわ~な作品が多いのですけど、だからこそ「俺は忘れない」は衝撃でしたね。ゾクゾクしちゃいました。ではでは感想を!
隣のスパダリくん 作品紹介
コミックス
作者 | 倫敦巴里子 |
出版社/レーベル | 徳間書店/キャラコミックス |
発売日 | 2016/3/25 |
満足度 |
絵柄 ★★★☆☆
ストーリー ★★★~★★★★☆(短編でみたらどれもすごくまとまっているとは思います)
エロ ★★☆☆☆ (あんまエロくないです)
おすすめ度 ★★★★☆
(短編が好きな人にはとてもいいと思います。逆に長編が好きな人は消化不良もあるかも)
<内容紹介>
電子限定版】描き下ろし番外編「年下彼氏」収録。
●完璧ダーリンな年下男子にココロもカラダも餌付けされちゃった!?
彼女になじられ婚約破棄された不運のリーマン・佐藤(さとう)。どん底に落ち込んだとき、甘い言葉と美味しい食事を差し出してきたのは、隣の部屋に住むイケメンモデルの佐藤で――!?
同じ名前でスペック真逆★な高校生モデル×三十路の地味リーマンの年の差&格差ラブをはじめ、ヤクザ×高校生の恋の駆け引き、ある男の妄執に囚われる大学生など、エロスからホラーまで珠玉の読み切り満載!!
注意ポイント
以下ネタバレ含む感想になりますのでご注意を!!!
隣のスパダリくん
W佐藤くんのストーリーでした。なんだ、お隣なのか~って最初思ったけれど隣同士で同じ苗字の確率ってどのくらい???いくら佐藤くんが多いからって。でもきっと世の中こういうのあるんだろうね~。
しかしyounger佐藤くん(以下Y佐藤くん)、めっちゃため口だしわりと馴れ馴れしいな!!!とちょっとそういう目線で見てしまいました(笑)
でもおそらく純粋に慕っているだけなのでしょうね。でもでもolder佐藤くん(以下O佐藤くん)は気に入らんのですよね。。。
撮影に着ていてO佐藤くんが褒めたTシャツをもらって帰ったらしいのですが、あとであげるね、と言われてぶちぎれ。
おまえが着るからカッコイイんだろぉ!!
おまえと比べられた瞬間普通より劣って見えるんだよ!
あっ、お気づきの人もいるでしょうが、私基本的には攻のセリフには青、受のセリフにはピンクを使っているのですが、今回この2人はどちらかがわかりません。
なので私の勝手な予想で今回は書きました(笑)なんだかんだでY佐藤くんのほうがリードしてそうなので。
結局は、元カノと比べられた瞬間から自分も自分自身とY佐藤くんを比べてしまっているのでしょうねぇ。そして何を言われてもイヤミにしか聞こえない~と言ってたO佐藤くんですが、だんだんとそれが変わってきます。
あと、作中でまた元カノからやり直せないかな?指輪まだ捨ててない?と言われるのですがあるよ今度取りに来る?の会話のイミがわからなくて(;'∀')
やり直してもいいよ的な意味にとれるんですけど・・・。これがどうもよくわかりませんでした。
まぁこの時のやり直せない?と言ってきた彼女の気持ちはあとからわかるのですけどね。その後「今度取りに来る?」って言ってた指輪を売ろうとしているし・・・。彼女「うん」って言ってたのになんで~???としばらくなんでなんででした。これみんな普通に読んだのかな?
まぁいいか。とにかく男子高校生とサリーマンとの恋は色々とチグハグでしたけどお互い最後は幸せそうで何より!なストーリーでしたね(笑)
あとすんごく好きなセリフが!!!
土曜に目覚ましなしで寝るのはリーマンの最大の幸せであり癒しだろうがよ
わかるわぁ~と思いながら読みました(笑)これは全然BLとは関係ないけどね。こいうセリフまわしが面白いんですよね。
って思ってたら横にはY佐藤君がいましたわ。一緒に寝てたのね、しかも裸だし!!!これは・・・ですがどっちがどっちだか最後までわからず。
おしごと!
先輩大好きなワンコちゃんでしたね。最後に勘違いしちゃってましたけどすごくかわいいキャラでした。
ちょっと今回はスパダリくんのO佐藤くんにしろ、卑屈な感じがう~んって感じでしたけど。
勘違いして最後にセンパイに電話して
ずっとあんたが好きだった 初めてがあんたがよかったな
って。結局は勘違いというのがわかって2人うまくいくのですけどね。先輩の褒め言葉が「今の最高に頭悪そうでかわいかったな」って(笑)なんじゃそりゃ!!!
俺は忘れない
う~ん・・・これはある意味ホラー。ちょっと苦手な部類だったなぁ・・・。
北の空 南の雲
これはすごく好きです!すごく良かった。。。この2人はもっと読みたいなぁ~と。なんかね、学生時代のころのストーリーがあってこの中の手紙をお互いに出すエピがなんかかわいらしいし、切ないしで。
最後どうなるんだろうって思ったけど、うまくいってよかったです。15年分、自分たちの気持ちを伝え合ってほしいな。
同性を愛する事も距離も孤独を耐える時間も不安も
すべてが18の俺たちには重すぎた
ちょっとグッときました。きっと今ならうまくいくはず!
刺青と学ラン
これも好きです!そういうことだったのかぁ!!!!!!って。
途中で気が付いたのか、気が付いてて知らないふりをしていたのか・・・気が付いてたのかなぁ?なんて最初は思ったけれど読み返したら
最初の出会いはそんな素振りもなかったしで。
でも組長にその子の名前は?と聞かれて名前きかなかったと答えてたのでおそらく気が付いていたのかな?
きっと「神崎」も跡目争いなどにこの「坊ちゃん」を巻き込まないようにするために隠していたのかなと。お互いが気が付いてて、気づかないふりをして身体を重ねて・・・。
なんかとてもよかったです。
最後の神崎のちょっとうれしそうな顔、たまりませんでした。
年下彼氏
描き下ろしです。かわいいの一言です!。最後のデレた顔がまたよかったです。
倫敦巴里子さんの頬を染めてる顔とか大好きなんですよね。可愛さが10倍くらい増します。
そして電子限定の描き下ろしもありました。こっちも好きですね。O佐藤さんの気持ちがわからなくて落ち込んだところに~。
Y佐藤の出ている雑誌を全部買っているO佐藤君に遭遇するわけです。ごちそうさまでした~~~~。
ということで、どちらかというと、長編を読みたいなぁ~と思うのですが、短編は短編で面白く読めました。
短編ならではの「えっここで終わりとか!!!」がね~。もっと読みたいな!みたいな。短くストーリーをかくってホント難しいんですよね。
私も記事書いてたらダラダラダラダラと書いちゃうのですけど、短い文章できれいにまとめている人とかすごく尊敬します。
短編はあの短さで魅せないといけないので余計に難しいですよね。前は短編はあまり好きではなかったですけど、最近は短編を読むのも好きです。
短編だからこその余韻というのもありますしね(o^―^o)
次回作も楽しみにしています。次回はどんなストーリーだろう!?