真生は俺の運命だ。αとΩの夫婦と子供。とても素敵なストーリー
やっと読めました!こちらの作品は、何人もの方からおすすめいただいていて電子配信されたと同時にポチっていたのですがなかなか読めず。
でも機内でオフラインでも読めるようにダウンロードしておいたのでそこで読みましたよ(n*´ω`*n)
今回はイーブックジャパンさんで読みました。オフラインで読めるって本当に素敵です!!(renta!さんや他の電子サイトもオフライン読めます)
コミックス情報&評価
ただいま、おかえり いちかわ壱
ふゅーじょんぷろだくと (2016/6/24)・オメガバース プロジェクト コミックス
評価項目 | 評価・★ |
---|---|
絵柄 | ★★★★☆ |
ストーリー | ★★★★☆ |
エロ | ★★☆☆☆ |
独自性 | ★★★★☆ |
内容紹介
家族みんなでたくさん、たくさん笑顔を重ねよう――藤吉真生は自分に自信が持てない専業主夫。エリートサラリーマンのイケメン夫・弘ともうすぐ2歳のキュートすぎる息子に支えられ、何気なくも大切な日常の中で、少しずつ自分を受け入れていく。
スパダリ×劣等感を持った美人受のハートフル・ホームドラマBL。喜びや悲しみを乗り越えて、昨日よりもっと“家族”になる。あなたに優しい気持ちを運ぶ、藤吉家の団欒へようこそ。
注意ポイント
ただいま、おかえりの感想は以下より。感想にはネタバレ含みますのでご注意ください。
ただいま、おかえり:Contents
- ただいま、おかえり 1話~6話
- お久しぶりです、また会う日まで(描き下ろし)
- ※全202P(イーブックジャパン調べ)
作品のハイライト・感想
今回のみどころと言えばやはり家族愛。その中にオメガバースという特殊設定が盛り込まれてきているところでしょうか。αとΩで番となり夫婦になった2人。2人には宝物の輝(ひかり)がいます。とてもとても3人の絆は強く、その強さにぐっとなり、読後は温かい気持ちになります。
そしてこの2人を取り巻く人たちも良かったです。家族になるという事は、その家とのつながりもできるという事で・・・Ωがαと結婚するのは大変なのだろうなと感じましたが、やはり子供は強い!そう思うような展開でした。
Ωという事で色々な世間からの厳しい目がある中、この家族にはそれをものともしない愛が溢れていましたね。オメガバース作品はほとんど読まなかったのですが、おススメしていただいた作品たちはどれも(`・ω・´)bこういうオメガバース作品は心に残ります。
αとΩの番
今回はαとΩの夫婦に焦点が当たっていて、Ωの社会的地位が低いという観点からの問題がよくわかりました。。。
せっかく惹かれあって番になっても世間からの目というのは厳しいものなのですね・・・。
う~ん・・・なんだか設定的にとてもΩって不憫ですよね。αとΩって惹かれあう存在だったりするのに噛まれて番になったらそれはそれでαの家族に蔑まれるという・・・。
男性間ではΩしか妊娠ができなかったような気がしたのですが、オメガバースはこれと言って決まったモノがないようですので今回はどうだったのかしら。(あとで確認しなくては)
毎回、その作品の設定というのが巻頭に書かれているかと思いますので読んでからストーリーに進むほうがより楽しめるかとおもいます。
さらっと今回の説明を読んでいたら、αとΩはフェロモンの関係だったりで惹かれ合う事があるのはすっごくわかるのですが、αとβ、βとΩでも結婚したりできそうな説明文だったんですよね。
これは男女間でなのか、男性・女性同士でもαとβの結婚、βとΩの結婚・・・そのような事があるのか・・・。そうなると番のシステムってどうなんだろう?と思ったり。ちょっとこんがらがりそうです。気持ち的にはαとΩは惹かれあうフェロモンがあって番になれる!男子で妊娠できるのはΩだけ!くらいでいいのかな?って思います。(ただし男子×男子限定)
色々加わるとややこしくてよくわからないので????ってなっちゃうんですよね(;'∀')設定はシンプルな方がいいのかな!と。
そして番を見つけて夫婦になったαとΩはとても貴重でうらやましがられるような位置づけにされてたらもっといいなぁと思ったりもします。(どこまでいってもΩが地位が低いままの設定なのでもう少し何かあったらよかった。)
男性間での妊娠はΩのみという設定がもしあるならば、その子供が最強!(α以上の存在)とかね・・・・。そちらの方がなんだか読み手としたら救われるなぁと思ったりもするんですよね。そうなるとそれはそれで問題になっちゃうのかな・・・。。。
説明文にも「人権運動が~」とあってこういうのが絡んでくるのはちょっとね・・・・と。オメガバースの場合は男性×男性だからという葛藤ではなく違うところでの葛藤があるという風に読んでいく事になりそうですね。
家族愛にぐっとくる
オメガバースの事についてちょこっと書いたのですが、それでもこの作品のいいところはαの彼とΩの彼がとても愛し合ってて、本人たちが幸せをすごく実感しているというところ。
特にαの弘さんがぞっこんで、とてもとても真生のことを大切にしているのが大好きです!ここはすごく推しポイントだと思う。
序盤に「全部全部ひっくるめて愛してるよ」って言うのがあるのですが。。。。素敵すぎます。
Ωが社会的地位が低いという設定で、世間から冷たい目で見られるという中でαの大きな愛というのは見ものですよね。それだけでキュンとなってしまいました。
本当に弘さんの真生、輝への愛は大きいですね。出来れば・・・・今回は家族になってからのストーリーでしたが、2人が結婚するまで、出産するまでも読みたかったです。作中に弘さんからアタックしていたけれど真生は「自分なんて」とスルーしていたというような描写があったので・・・
どうして受け入れようと思ったのか、真生にも弘が番かもというようなビビっと来るものはあったのかも読めたらいいなぁと。過去編とかないのでしょうか?この2人の馴れ初めとかすっごく知りたいです。
そして一番の見せ場はやっぱり弘父がやってきたときに輝が身体をはって頑張った場面でしょうか。。。これもね、父親の立場から結婚を反対したというのもわからなくもないんです。どちらの立場もわかるような気がします。
ただ・・・子供ができた事も含め、お互いに歩み寄るという感じで家族の発展があってとても良かったなぁと思います。きちんと最後には弘父が弘母と一緒に弘家を訪ねてきたのも個人的には嬉しかったです。
お父さんなかなかやるじゃない!と!!!
αとβのカップル誕生!?
作中にはご近所さんの祐樹が深くかかわってくるのですが、、、この祐樹と弘の幼なじみの知泰・・・いい感じなのでしょうか!?どちらもいい子なのでちょっと気になりますよね。
話から察するに、知泰はαですよね。そして最後の4コマで出てたのですが祐樹はβ。実は最後を読むまでずっと祐樹もΩかな?と思ってました(;'∀')
この2人がわりといい関係になっているっぽいのでこの2人のスピンオフ・・・・ないかなぁ。フェロモンで惹かれ合うαとΩなのですが、、、それに逆らって結びつくαとβとか、βとΩとかっていうのはオメガバース設定では存在しないのでしょうか・・・・。どうなのでしょう?
存在するならぜひそういうストーリーも見てみたい!誰かそういうのを描いてもいいような気はするけど・・・きっと難しいのでしょうね。もともとαとΩのための設定ですしね。
心温まる描き下ろし
描き下ろしも良かったですね。とっても心が温かくなるようなストーリーでした。
『大切な場所は変わるより 増えてく方が嬉しいよね』
本当にそうだなぁと。人も場所も増えていく方がいいし、そうなるように生きたいな。すごくいい夫婦だなぁって惚れ惚れ(n*´ω`*n)
輝にも妹ができてにぎやかになってきているしもっともっとこの家族のストーリーは読んでいたいなと思えるようなそんなストーリーでした。
感想・まとめ
Ωへの偏見のようなものが描かれた作品ではありましたが、モヤモヤせずに読めれたのは真生も弘も前向きで芯がしっかりしていたからかなと。大切な輝が出来た事と、幸せだと実感しているからこそ強いのかなと思ったりもしました。そして何といっても愛し合っているのがすごくわかる!
ただ・・・偏見等の部分では、もう少しだけ過去の掘り下げがあってもよかったかな?と思います。どのくらい酷かったのかっていうのはあまり伝わっては来なかったかなと。そして重要人物であろう祐樹くんももう少し掘り下げてあっても良かったかなぁ・・・。
どうしてここまで仲良くなったのか、ツンケンした彼がこれほど仲良くなる過程ももう少し詳しく書いてあるとより面白かったかなと思います。
そして・・・個人的には弘に満足度5です!!!こういう人大好きです💛
やっぱり何度もいうけれど弘の真生への想いや番になるまでも過程がもっと読みたい・・・・。絶対私この2人の馴れ初め好きになると思う。。。(結婚しているってわかっているので安心して読めますよね!)過去編の掘り下げ来ないかなぁ・・・。
BL漫画ではありますがBがLする話というよりはもっと大きな家族愛のようなものでしたね。たまにはこういうお話でぐっとくるのもいいなぁと思いました。
こんな人におすすめ
- オメガバースでストーリー性のあるものが好き
- エロは少なくても大丈夫
- ほのぼのキュンとなるようなストーリーが読みたい
こんな人には向かないかも?
- オメガバースはやっぱりエロがあってなんぼ!
- 恋愛中心のストーリーが好き!
- オメガバースの設定が好きじゃない人。(男性でも子供が産める等
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