年の差BL。年下攻めの一途愛!
このお話が大好きで大好きで。続編が出たので感想をと思います。
今回は相生結びのほうの感想です!
ちなみに・・・続編も面白かったです(T T)なんていうか静かなストーリーだと思うのですが、中身はアツイ!
光太の一途さが私は本当に好きです。そしてその光太を受け入れるまでのまことの葛藤もすごくギュ~って胸がなりました・・・。ではでは作品紹介を!
【相生結び】作品紹介
内容紹介
- 老舗小料理屋の若き主人とガテン系わんこ。
親代わりの真人(まこと)に仔犬のように懐く光太(こうた)。
大人になっても“まこさんの味はおかあさんの味!!”(満面の笑顔!)と誇らしげに語り、家族のように仲睦まじい二人……
しかし、ある日訪ねてきた客・有匡(ありまさ)の存在が光太の胸に小さな棘となって刺さる。
親しげな雰囲気、自分には見せない少し照れた表情……真人の所作がいつもと違って見える……
ぬぐえぬ嫌悪と不安が光太を苦しめて……。
あたたかくてなつかしい……時にぴりり、と心にしみるとっておきの恋。どうぞご賞味ください。相生結び・続
弟のように思っていた光太と、長い年月を経て付き合い始めた真人。覚悟を決めて向かい合っているが、胸に溜まっていくのは…誰にも話せない重い感情だった。そんな真人に気づき、光太は問う。「俺の好きなとこ、言ってよ」大人になった光太のまっすぐな眼差しに真人は…。【全168ページ】絵柄 ★★★~★★★★☆
- ストーリー ★★★★☆
- エロ ★☆☆☆☆
【相生結び】感想
最初読み始めると、叔父と甥っ子かな~?なんて思ってたのですが、血のつながりはありません
光太の親は仕事で忙しいので、夕方は料理屋を営んでたまことの家で預かってたのですが・・・光太自身もまた、まことにすごく懐いていて本当にワンコのようです。ショタ光太めちゃくちゃかわいい。
まことにとって光太は愛おしい存在。
弟のような・・・そして家族のような存在。まことの父親が亡くなってから一層この気持ちが強くなってたと思うのですが、その感情はいつしか違う形へと変わっていってたようです。
そして光太もまたまことへの感情に気づく出来事が起こります。
それは有匡という人物がまことの店にやってきたことから光太・まこと2人の関係が動きはじめました。
作中ではけっこう光太はまことの家に出入りしているんだけれどちゃんと自分の家もあって・・・親が出てこないんだけどまだ仕事忙しい設定でおっけいなのだろうか?といつも読みながら思っちゃう。
いるの?いないの?みたいな(笑)
有匡がまことの店へやってきて、何やらまことと親しげな場面も目撃した光太は一気に気になり始めます。
初めは一種の独占欲にも似た感情だったのかもしれません。「大事な家族だから」取られるのが嫌だそんな感情もあったのかも。だけれどちゃんと恋愛的な感情もあるのですよね。
光太ははじめはどちらの感情なのかわからずに戸惑ったりもします。
まぁ私はどちらの感情もあったのだろうと思ってます。今まで一緒にいてそんなことを感じる場面がきっとなかったんでしょうね。まことにそんな影がなかったというか。
モヤモヤしている光太は自分の気持ちを素直に話すのですが・・・
まことは、そんな光太をみて「おまえは大事な家族だ」と言います。自分に向けられる眼差し、言動からまことは少し気がついていたのかもしれませんがきちんとブレーキをかけるセリフを光太に言ってたりするんですよね。
でもこれは自分自身への言葉でもあるのかなぁ~って思ったり。大事な家族だ、その感情を間違うな。。。←自分への念押しみたいな。
まことはゲイで有匡はそのことを知っているっぽいのですが、そんな有匡にまことは言います。
怖いんです 俺がこんなだから
それがあいつにも影響してしまったら
その感情を間違うなよって寝ている光太につぶやいてたのはこういう気持ちもあったのかなぁとここを読んでちょっと切なくなりました・・・。
相性結び・続の方でも誠の悩みはでてくるのですが、、、「自分がこんなだから」といろいろと悩みながら生きてきたのだなぁとすごく思いました。
お店を継ぐこと、残すこと・・・まことは父や母のように結婚して子供を作るということができないと思って悩んでる描写がね・・・。
俺にはもう家族はできないけど
と言ってますが、このあとこんなまことにもちゃんと光太という家族がね・・・(T T)
描いているような家族(父・母・子供)ではないとは思うけれど、まことにとってはやっぱり光太しかいないなぁと私は思います。
有匡に相談に乗ってもらったまことはそのまま1泊して家へ帰ります。が・・・有匡に送ってもらった場面をしっかり光太が見ているのですよね~。
そして光太の感情が爆発します。
まことが今まで女性の影がなかったこと、有匡さんの存在、いろいろと重なってまことは男が好きなのではと気が付く光太。そしてそんなまことを押し倒し、光太は言います。
家族だと言われたのは嬉しかったけれど、そう思おうとしてただけだったと。
まことに対する気持ちは、「家族」としての気持ちではないとハッキリと自覚する光太。
・・・もうおれにご飯つくってくれなくなるかもしれないけど
おれを 傍にいさせてくれないかもしれないけど
おれまこさんが好きだ
この場面のショタ光太とまことのカットがものすごく好きです(//∇//)
ご飯を作っているまことをキラキラした目でみている光太。そんな光太に気がつき優しく微笑むまこと・・・。
ですがこの告白もまことは拒否します
それも結局はまこと自身が怖いのですよね。自分が影響してしまったのだということもあるけれど家族を自分みたいに作れないような状況にしたくない気持ちがあるのだと思います。
お前は ちゃんと嫁もらって 子供つくって
一緒に生きる家族を作るんだ
一度は拒否したまことですが、光太の真剣な気持ちを前にとうとう正直になります。
おれを選んでと言った光太に対して、選ぶなんてできるわけがないだろ。お前しかいねぇんだよずっとと言うまことの切なさがすんごく伝わってきます。
まことは随分長く苦しんできたのですよね。この時に子供の光太を抱えて寝る場面のカットがあるのですが私もここを読んで胸がギュ~ってなりました(T T)
まことには光太しかいない、だからこそ光太には幸せになってもらいたいという気持ちもあると思うんです。
まぁ何をもって幸せというのかはわからないですが、光太にとってはまことが考えているようなことが幸せではないということでしょうね。
光太にとってはまことを一緒にいるというのが一番幸せなのだと思います。
まことって自分一人で抱え込むクセがあるのかな?つきあうことができた2人ですがまことは一人で頑張りすぎちゃうんですね。
そんなまことをみて頼って!という光太がかっこいいし逞しいなと。そんな光太を見て吹っ切れたのかやっと繋がる2人。。。
エロシーンは少ないですが、私はこのエロシーンは好きです(/ω\*)光太の背中に欲情してしまったのですね・・・まことさん~。
最後2人が手と取り合うカットで終わってます。それもまたいいです。
番外編はお父さんの有匡さんのストーリー。このストーリーけっこう好きですが、結局のところ、有匡さんの立ち位置がよくわかりません(;´д`)
あと、会社が潰れた理由もちょっとよくわからないです。
有匡さんきっと重要人物なのに生かしきれてない感がもったいないのですよねぇ~。単に光太が勘違いしてしまうだけの要員だったのかなぁ?
有匡さんはおそらくまこと父に好意を持っているのでしょうがこれが恋愛なのか人としての好意なのか私にはよくわからなかったですね。
でもまぁショタ光太がまことを取られると思って有匡さんにあの頃から敵意むき出しだとは!!!お父さんが「わかるから」と言ってましたので有匡さんもゲイなんでしょうねぇ~。
<まとめの感想>
淡々とストーリーが進んで私は読みやすいなと思います。
ただ上にも書いたとおり、有匡さんが生かしきれたないような・・・。続の方にも有匡さん出てきますのでそちらのほうが関係性はわかりやすいかなぁ~。
ただこの相生結びをよんだだけではキャラがもったいないなぁと思いました。
多分、160Pくらいなので短いのですよねお話が。番外編も入っていての160Pちょいなので、掘り下げるにも掘り下げられなかったのかも。だからちょっと番外編に有匡さんのストーリーだったのかなぁ~と思いました。
うじうじと悩むまことに対して、感情のままストレートに行動したり表現したりする光太が私は好きです。
まことは三十路って書いてあったので光太とはけっこう違いそうですよね。
お互いが必要としているモノ、家族だとか温もりだとか。そういうのを満たしてくれるのはほかでもない目の前にいる人だったというようなストーリーでした。
まことがちょっと暗いというか常に悩んでそうなので(笑)続の方では超幸せなまことが出てたらなぁ~と思います。
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