キャラセレ連載だった盆栽大好きくんの恋のお話を読みました
南月ゆうさんは絵柄が凄く好きで、色々と読んだりはしています。ストーリー的にはサヨナラゲームが一番好きかもしれません(n*´ω`*n)9月30日が楽しみです♪囀るさんと一緒に予約済みですヨ。
今回のストーリーは盆栽大好きくんとそこまで好きではないけれど大事に盆栽を育てている社会人の子とのじれったいBLでした💛最後の描き下ろしがとっても読後感を良くしている作品だと思います。
コミックス情報
南月ゆう/徳間書店 (2016/5/25)キャラコミックス
評価項目 | 評価・★ |
---|---|
絵柄 | ★★★★★ |
ストーリー | ★★★☆☆ |
エロ | ★★☆☆☆ |
独自性 | ★★★☆☆ |
内容紹介
生まれてこのかた20年間、友達は苔と盆栽だけな大学生の小太郎(こたろう)。
ある日、アルバイト先のPCが壊れたので、近所の修理店に行くことに。
そこで、店内にあった苔玉を世話する美人スタッフ・中津(なかつ)と知り合う。
中津の家に通ううちに、少しずつ彼への恋を自覚し始めるけれど…!?
ストーリー設定・テイスト
注意ポイント
やさしい恋が育つまでの感想は以下より。ネタバレ注意!
【やさしい恋が育つまで】ネタバレ感想
電子限定SS付なので電子で読むほうが得!?
ちょっと紙コミックスでの特典とかそういうのが分からないのですが、電子書籍では限定でSS(ショートストーリー)が付いています。アマゾン(紙)を見てみると、176Pという事になっていますが、Renta!さんでは190P。おそらく176P以降のものがショートストーリー。この部分➡【電子限定版】描き下ろし番外編「三年後」収録。
これがあるのとないのとではだいぶ違うような・・・・。これが電子限定であるならば、この作品に関してはワタクシは電子推しです!
これがあるからこそすっごくいい終わり方だったなぁと感じることができました(n*´ω`*n)そのくらい描き下ろしはすごく良かったと個人的には思います(o^―^o)
登場人物のキャラ設定など
今回のストーリーは下の2人のBLです。
黒髪くんが攻の大学生・小太郎でその小太郎と一緒にいる茶髪くんが受の社会人・中津です。
性格的にはどうかな、中津の方が強いかもしれませんね。
小太郎はちょっとどんくさいし、根暗っぽいしモサイです(笑)その点中津はちょっと活発っぽい気がします(多分ね(笑))
とにかく南月ゆうさんは絵柄がすんごく好き!きれい!
きれいなのにモサイ感がすごく出てて、私は小太郎好きですね。
読みながらもうね・・・小太郎のどんくささとか、もっとガンガン行こうよ!!!的なモヤモヤ(笑)
ですがすごく空気感がいいです。ほのぼのな感じでストーリーは進行していきます。
あともう一人重要?なのは、中津の元カレであるヨージ。ヨージはちょっとやっかいな人物かな?と思ったんだけれどそうでもなかったです(笑)
ちなみに・・ヨージの学生時代の雰囲気がツボでした(n*´ω`*n)ヤンチャっぽくて良かったです・・・。
このコミックスのGoodポイント・好きなところ
とにかく小太郎がかわいくて好きです。そしてところどころに出てくる中津のおじいちゃんのエピ。
そしておじいちゃんの家を受け継いだという中津の家もいい味だしてて好きです。
Loveに関してはストーリーの中盤まで小太郎が一方的にお近づきになりたいなと思っているのかな?という展開ですが、この中には中津視点のストーリーも入っていてそのストーリーがかなり意外でした。
中津がどうして盆栽たちを大事にしているのかもよくわかるし、おじいちゃんに関してのこともストーリーに組み込まれててここはすごく理解できて共感できる部分もありました。
ただ、中津視点のストーリーが駆け足すぎた感が否めないのでもう少しじっくり読みたかったなぁと思います。
ここはちょっと残念。
それに中津が実は小太郎の事いいと思ってたならもう少し・・・そんな素振りがあったら良かったかなと思ったりも。
進展しそうでなかなかしない展開が逆に良い
小太郎と中津が「盆栽」を通して近づいていくのですが、小太郎は誰かと付き合ったことがないし、中津は自分が好きになった人とは結ばれたことがない。
だからこそなっかなかうまくいきませんでしたね(;´・ω・)でもこれでいいのかなぁって思います。
読みながら「あ~っもう!!!」って気持ちもあったけれどそれが楽しかったというか(笑)
中津はどこか自分の「幸せ」というのにどこか諦めている部分もあってそういうのが見え隠れするのですが、本当に最後は小太郎の大きな「愛」に包まれて幸せそうだなぁ~ってすっごく感じました。
「優しい恋が育つまで」っていうタイトル通り、ゆっくりゆっくり育っていっているんだなぁと。小太郎の雰囲気が3年経っても変わらずで描き下ろし(電子限定SS)はもうきゅんだけではなくジワリ・・・・。読み終わってすごく温かい気持になりました。
ここで盆栽を持ってきた意味というか、盆栽というアイテムが効果的に使われていてすごく良かったです。
僕だって中津さんに子供つくってあげられない
BLで良く出てくる「子供」問題・・・・。好きになればなるほど「子供」というのが気になるのかもしれませんね。ましてや子供が好きだとか、子供と遊んでいる姿を見てしまっては考えずにはいられない問題なのかもしれません。
それでも・・・中津がそういうのを口にしたときに「一緒ですよ」と言った小太郎の言葉はすごくキュンとしました。
小太郎にとったら中津がすべてで本当に大切だとわかるし、不安になっている中津を一瞬で安心させちゃうところがすごく良かったです。
それに、小太郎が「自分たちの子供」っていう盆栽たち・・・本当にそうだなぁと納得しましたヨ。
大事に大事に育てているんですからそうですよね!中津も「そうだな」と言って納得しているし、この終わり方はすごくすごく好きです。読後感もこの数ページが加わるだけでグンと良くなったなぁと感じました。
マイナスポイント
個人的にはとても好きな作品だなぁと思ったのですが、もう少し・・というところも実際読んでてありました。そこを少しだけ書いておこうかなと思います(笑)ヨージと中津の両親にモノ申す!って感じです。
結婚するならチューしたらダメでしょ!ヨージくん!!!
もうねぇ・・・ヨージ結婚して中盤では奥さんが妊娠してるという設定です。
最初登場した時(結婚前)には中津にチューしてて触ったりしてたでしょ・・・。あれはダメでしょ~(笑)
もうね、あれ見てしまったらヨージがちゃんとまじめに結婚生活送れるのか心配しちゃいましたヨ(余計なお世話ですが(笑))
描き下ろしで子煩悩そうでしたのでここはまぁちょっと安心しましたけどね・・・。
ヨージは女の子の方がいいバイなのにどうして中津とそんな関係になったのかもちょっと気にはなりました。
ここら辺は中津視点のストーリーに入ってても良かったなぁと・・・
じゃないとこの2人の関係がちょっと異様な関係に思えますよね。
中学の時からの腐れ縁?で元カレで・・・でも結婚決まっても家は行き来する仲で。ヨージは中津の事どう思ってて付き合ってたんでしょう?それも気にはなりました。
中津の両親のエピはあまりいらなかった
おじいちゃんのところへどうして住むようになったかという事に関して、中津の両親の事は必要だったと思うんですよね。でも・・・・最後の最後にお母さんが会いにきたエピは正直いらなかったです。
お父さん、自宅に女性連れ込んで遊びまくってたというのに、お母さんは「私を何よりも愛しているから」っていうのがう~~~~んってなっちゃいましたネ。
本当にママの事を心から愛しているなら息子の事も大事にできるはずなんじゃないかしら?と。
ここら辺はやっぱり違うのかしらね。
なんかそんなセリフをママから聞かされた中津がかわいそうでしたヨ・・・。
パパは子供がいるのに部下連れ込むような男なのに、ママのためなら今の仕事も地位も投げ出して喜んでついていくってあなた・・・こんな父親イヤダ。
でも、中津がおじいちゃんの事大好きなのもおじいちゃんの家に入り浸った理由もわかるからそれはそれで必要なエピだったのかな?とちょっと思うけれど・・・感情的にはこのエピはいらないなぁと思いました。
不憫すぎる・・・お父さんがクズすぎるしお母さんちょっとほったらかしすぎだよ。。。って思っちゃいました。
ほんと幸せのカタチって人それぞれなんですね。
そして・・・今まで離れて暮らしててうまくいってた夫婦が一緒に住んだらどうなんだろ?と超リアルな事を考えてしまいました・・・。案外中津パパ・・・口うるさい夫になっているかもしれませんねぇ。
まとめ
ちょっとモノローグが途中多くなるのと、グダグダとしている感じがあって中だるみしてるかな?と思う場面あるものの後半にかけては一気に盛り上がってきます。
ストーリー的にはアップダウンあるストーリーではなくて、ほのぼのな感じの中にちょっと切なさが加わる程度。やはりこのストーリーは小太郎のキャラあってこそのストーリー。
中津のエピはちょっと感情移入しにくいところもあったかな?切実な感じがあまり伝わってこなかったのもあります。(ヨージとのなれそめ的なものがなかったからかな?と思ったりも。)小太郎と中津のデートの時の小太郎の髪型!笑いました。
ほんと小太郎のキャラは最後まで光ってました!
気になった方は小太郎の初恋をぜひ見届けてやってください♪
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