完結しましたね!連載開始から4年ですが・・・長い~。
こちら3部作になっていてこのバタフラールージュが第3弾。とても痛くて切ないストーリーでしたが、完結した今作は・・・・彼らなりに甘く終われたのではないかな?と思いました(*´∀`*)
皆さま2日ぶりでございます・・・。ちょこっとサンディエゴの方へでかけておりました。かなりの暑さの中・・・土曜日に開催されていたとある催しモノを見に行ってきました。紫外線対策バッチリだったはずが思いのほかガンガンに日差しを浴びたようで悲惨な目にあいましたヨ(´;ω;`)
しばらくは紫外線を浴びるのはちょっと恐怖です。。。今回は喉に来たようで声が出なくて目も強烈に痒いし痛いしで久々に腫れました。。。紫外線アレルギーあるので気をつけてはいたのですが。こちらの紫外線量は半端ないです。
最近は湿疹は薬で抑えられているのか前ほど酷く出ないのですが、頭痛・めまい・体調不良とだんだんエスカレートして行っているような気が・・・。
おっと余談でしたね!
ちびるの蝶の骨(バタフライルージュ)3巻のコミックス情報・評価
くちびるに蝶の骨~バタフライ・ルージュ~【おまけ漫画付きRenta!限定版】
冬乃郁也・崎谷はるひ/フロンティアワークス(2016/9/21)
評価項目 | 評価・★ |
---|---|
絵柄 | ★★★★☆ |
ストーリー | ★★★★☆ |
エロ | ★★☆☆☆ |
独自性 | ★★★★☆ |
3巻の内容紹介
【監禁された千晶は――…!? 大人気シリーズついに完結!!】SEの柳島千晶は、傲岸不遜なホストクラブオーナーで王将と呼ばれる柴主将嗣と同居している。客の女を抱き続ける王将に複雑な思いでいた千晶は、心を無視した一方的な体だけの関係に終止符を打って姿を消そうとする。しかし王将の手から逃れることが出来ず監禁されてしまう千晶。ついに王将と本心から向き合うが、長い監禁生活で身も心もボロボロになっていて――!?
注意ポイント
バタフライ・ルージュの感想は以下より。ネタバレ含みますのでご注意ください。
バタフライ・ルージュ3巻のContents
- くちびるに蝶の骨~バタフライ・ルージュ~11話~13話
- その骨に蝶の口づけ
- SWEET OR SWEET
- あとがき
- 第13話は雑誌掲載時から改稿され描き下ろし追加になっています。
ネタバレ注意【くちびるに蝶の骨~バタフライルージュ~3巻】感想
将嗣と千晶の恋の行方
王将のちょっと強引なやり方に今まではついてきていた千晶の想いが爆発し、決裂するかと思えた関係でしたが3巻では大きな変化が起こりましたね。
千晶自身は「別れ」を意識していたようですがその上を行く将嗣の執着・・・・。
見ていて辛かったですが、これも2人だけしか成立しない関係なのだと思わされました。
ばいばい あいしてた
監禁された部屋でどのくらい抱き合っただろう?王将が仕事で部屋を出てから千晶は体調不良になります。さらにエアコンも故障していて・・・・
ここら辺は小説を読んだ時には本当に胸が締め付けられる思いでしたが、よくよく考えてみたらもっと早くにエアコンが壊れているの気がつかないものかしら・・・と思ってしまいました。
ただ・・・床に倒れた千晶がこれで死ぬのも悪くはないと、、、ここで終わってしまえばまた将嗣に傷つけられることはない、誰かを抱くあの男を見なくても済むと・・・不憫でなんか切なくなりましたね。
千晶の「将嗣」と「王将」の使い方は注目して読むとより面白くなると思います。ぜひ注目して読んでみてくださいね!どんな時に「王将」と「将嗣」を使い分けているのか・・・。3巻はほぼ「将嗣」でしたね!
監視カメラに向かっての「ばいばい あいしてた」はね・・・・本当に小説を読んだときには涙が滝のように出ました。
コミックスで残念だったなぁと思うのは、2巻と3巻の切れ目が悪いですね・・・・。
流れがぶった切られてしまっているので感情移入をする場面がプチっときれてしまってまたまた3巻からスタートなんです。
ここは本当にコミックスの構成としてものすっごくもったいない!!!
この流れが切れなかったら本当にもっともっとコミックス派の人も感情移入できていたのではないかなと思います。なので・・・おすすめとしては2巻・3巻は一気に読みましょう!ですね☆
もう逃げてもいい
もうひとつ、私がすっごく涙したところ。
王将の・・・いや将嗣の本音が見えた場面。退院した千晶を迎えに来て部屋へ連れて帰る将嗣。
千晶を監禁したことで春重先輩に殴られた彼を(あまりみたい姿じゃないな)と思う千晶もね・・自分がひどい目に合わされて普通なら殴られた彼をみたらすっとするはずなのに、弱っている彼は見たくないと。。。
ここら辺もうまい具合に千晶の性格が現れていますよね・・・・。
そして千晶に「もう逃げてもいい」と言うんです。その言葉で千晶はキレるんですよね・・・。逃げたい、離れたいと思っていてもやっぱり将嗣からのそのことばに怒る千晶。矛盾した気持ちだけれど、千晶の特別でいたかったという気持ちが痛いほど伝わってきました。
ここで疑問。
どうして将嗣は「もう逃げてもいい」という言葉を使ったのか・・・・。将嗣自身も千晶に執着しているのは自覚していたのかしらね。
「手放してやる」とかじゃないんですよねぇ。「逃げてもいい」なんです。
千晶に「自分で選べ」と言っているのでしょうね。今まで主導権は将嗣にあったと思うのですが、この将嗣からは2人の関係は千晶次第だと言っているような気がしました。
監禁までして手元に置いておきたかった千晶があんなことになって・・・・将嗣なりに後悔して覚悟を決めたのでしょうね。
俺のオンナだろ
ここの言い合いは・・・・初めて千晶が将嗣に思っていることをぶつけた場面だったのかもしれません。
自分の事をおもちゃとしか思っていないと言った千晶に激怒する将嗣。そして・・・・いつもワタクシ・・・千晶目線で読んでて千晶がかわいそうだ、ツライと思っていたけれど王将のセリフも一理あるなと納得しちゃったんですよね。
千晶が将嗣に文句言う時もいつもいつも自分が引く事しか言えていなかったんですね。もっと王将を責めてたら・・・もっとぶつかっていけてたら変わってたのかもしれません。
将嗣自身はずっとずっと千晶を「自分のオンナ」として見てきてたというわけですね・・・・。ちょっとわかりづらい愛情表現でう~ん・・・ですが(´Д`;)
その言葉を聞いて、千晶は自分が初めて彼を見た時から心奪われていたことを思い出すんです。でもね、王将への不信感から心を閉ざして「将嗣」を見なかった千晶は一番大事なことを見失っていたのかもしれませんね。
だからこそどうして自分へこんなに執着しているのか「わからない」と。この場面の将嗣の本心がちょっと嬉しくてぐっと来てしまいました。
やり方は病んでいるけれど、将嗣なりに千晶を手元に置いておきたい、離れたくないとどんな気持ちでずっとずっと千晶を引き止めてきたのだろう?と3巻になってワタクシも将嗣のことを考えることができました(´Д`;)ワカリヅライノヨ・・・・。
千晶が「・・・将嗣 俺が必要か?」の問いの「あぁ」が本当に本当の本心だったのだなぁと。ここの場面はよかったです!
やっと相手のことを考えられる関係へ・・・
やっとやっと二人が本心をぶつけ合って一歩先の関係へ発展しましたね!12年一緒にいてこれだけすれ違ってもったいない・・・・(´Д`;)でも最後の最後に将嗣⇒千晶、千晶⇒将嗣への理解しようとする気持ちが読めてよかった。
千晶からの将嗣へのお願いがね・・・これまたぐっとくるわけですよ・・・・。
彼の立場や性格などを理解した上で「浮気、ならいい」と。言い合いをする前だったら自分が本命なのかどうかすらもわからないと言ってた千晶が「浮気」という言葉を使いましたね。浮気をしても俺にはわからないようにして欲しいとお願いした千晶。
見せつけて妬かせるような真似はしないで欲しい、もしされたら次は・・・・
「本当におれは、消える」
と。ここはね、モノローグでもあるのですが「逃げる」でも「別れる」でもなくて「消える」なんです。もうね、逃げ場のあるような言葉ではないのですよね・・・消える・・・・。
「逃げる」なら追いかることができるし、「別れる」でも引き止めればいい。でも「消える」はね・・・消えてしまったらどうもできないのですよね。千晶のこの言葉はきっと将嗣にも届いたと思います。将嗣もきっちりと「約束は守る」と言っていますからね。
ここからは本当に2人の表情が変化していっているので読んでて胸アツ・・・でした。涙を浮かべながらできればもう少し恋人みたいに優しくしてくれたら嬉しいという千晶に、きちんと「お前しか本気じゃねぇ」と言った将嗣。
もっと早く気持ちをいい合えたら良かったのになぁ・・・・と。意地を張り合っている時にはこういうのは見えないし気がつかないのでしょうねぇ。2人が抱き合っている表情が本当に柔らかくて幸せそうで(*´д`*)
千晶の気持ちが不信ではなく、すべてを受け入れるように変化したことで将嗣も「好きだ」「愛してる」と口にできたのかな?言わないと言っていた将嗣が・・・どうしても言いたくなったのかしら?と想像するだけでもきゅんとなる場面・・・。
自分本位のエロから・・・・千晶を気遣いながらの最後のエロもよかったですね♥
千晶は将嗣の理想
やはり完結巻ということもあり・・・くすぐったいようなきゅんとなるようなエピがわりとありましたね。結局将嗣にとって千晶は・・・理想の人だということ。
どんな自分でも文句を言いながら逃げる・離れると言っててもそばにいてくれた千晶を愛おしいと思わないはずないなぁと思わされました。
まぁやり方がね・・・・ここも将嗣の歪みなのでしょうが千晶も将嗣じゃないときっとダメだし、将嗣も千晶しか無理だと思わされるストーリーなのでストーリー的にもとても良くできたものだったなぁと思います。
最後は甘い
気持ちを確かめ合ってわだかまりがなくなると・・・・本当に今までは見ることができなかった顔や見せることがなかった顔などが拝めてとてもあまあまな気持ちになりました。
王将のキャラじゃないなぁ・・・・(//∇//)って思うところもありつつ・・・ふふふ♥となりながら読める後半。
読後もとても良かったです。
基本的に王将の強引さが好きだったのですが、「将嗣」は本当は甘いのだなぁ・・・・と思いました(笑)
何より・・・千晶がとても幸せそうで、それだけでも3巻読む価値あったかと思います!
原作の小説はぜひ読んで欲しい
この作品、コミカライズです。原作がきちんとあるのですがやはり原作の小説はかなりオススメ!
なかなか漫画の中では微妙に表現し辛い箇所も言葉で自分の頭の中で想像しながら読める小説はより感情移入しやすいと思います。
そして・・・この作品を読んだことがある方なら・・・漫画の中の千晶・将嗣が動くはずなのでより楽しめるかと。
この作品に関しては原作読み推奨です!!!
くちびるに蝶の骨~バタフライ・ルージュ~3巻の感想・まとめ
完結巻ということもあり。。。とてもとても読後感がよかったと思います。個人的には3巻まとめて読むほうが良いかな?と。1巻を再読してみると・・・やっぱり将嗣自身は言っていることは一貫していたなと思います。
完結後・・・1巻から読み直すとまた違った感じに読み取れる箇所もあって、楽しく読むことができましたヨ(//∇//)皆様も・・・3巻のみではなく1巻から3巻まで通して読んでみてくださいね!!
またそれぞれのカプがどんな感じになっているのか・・・・どこかで読めるといいなぁ。。。
ということで3巻の感想でした!
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