気持を自覚したケイゴ。タケちゃんと進展はあるのでしょうか。急展開の第4巻感想。
毎月つかさず読んでいる『憑かれちゃって、ごめんなさい!』なのですが今回の4巻は遅かったですね。毎月何日に出る!というのはないのかもしれませんが。。。でもこの4巻とても惹きつけられました。切ない巻デス・・・・。
コミックス情報&評価
はやりやまい/POP大洋図書
評価項目 | 評価・★ |
---|---|
絵柄 | ★★★☆☆ |
ストーリー | ★★★★★ |
エロ | ★★☆☆☆ |
独自性 | ★★★★☆ |
内容紹介
「俺のことハルだと思ったんだろ」ハルの恋人の横山を好きになってしまった圭吾は、ハルを真似て彼とセックスしようとして…!?【全30ページ】
憑かれちゃって、ごめんなさい!の感想は以下より。ネタバレ含みます。
今回は30P。とても切なさの残るストーリーでした。霊が憑りつくという設定はいくつか読んだことがありますが、この4巻でははやりやまいさんの個性が出てきたかな?という感じです。切なくてもとても面白く、次はどうなっていくだろう、最後はみんな笑ってほしいと思えるそんなストーリーでもあります。
絵柄が少し粗いのですが・・・あまり気にならなくなりました。ちょっと表情の崩れなどはあるかもしれません。個人的には絵柄は好みではないものの、それをカバーするくらいのストーリーの面白さがこの作品にはあると思っています(o^―^o)
ハルのかわりになろうとするケイゴの切なさ
3巻ではなんとなくタケちゃんとケイゴがいい雰囲気だなぁと思っていました。そして4巻・・・雨にフラれ雨宿りをしていた二人でしたよね。その後ケイゴは自分の家にタケちゃんを招き入れ・・・・。
タケちゃんにキスをして下も舐めだすケイゴ。
初めてだというのに全然嫌じゃないのはやっぱりそのくらい彼の事が好きだからなのでしょうね。でもタケちゃんはやめろと言い出します。
タケちゃんはタケちゃんでケイゴが優しいからこういう事をしているのだと思っているのでしょうか。この4巻ではケイゴがきちんと告白をするのですが、、、ここのタケちゃんの返事が本当に切ないんです(´;ω;`)
ズルズルと雰囲気に流されていくのではなくこのような返事をするタケちゃんを見ると本当に彼にとってのハルの存在は大きかったのだろうなぁと思い知らされます。
でも、タケちゃんにはしっかりとケイゴは入ってきていると思います。ケイゴがタケちゃんを好きになったのはハルの存在も含めてで、全部知ったうえで好きになっているのですからね。ここから頑張ってほしい!
きっと・・・・いつかタケちゃんもケイゴの気持ちの大きさに気づくときがくるのだろうなと思います。
見ていたハル
そして・・・実はケイゴとタケちゃんのやり取りを見ていたハル。
茶化してくる彼にしっかりと「俺タケさんが好きだ」と言うんですね。この時のハルのセリフは「うん」ちょっと前まで茶化していた彼もこれはしっかりと聞いています。
ケイゴがハルのフリをしてタケちゃんに接していたのもわかっていたのですね。しっかしハルのキャラはすごいですね(笑)真剣なのかおちゃらけているのかちょっとよくわからない時があります(;'∀')
でもわかるのは・・・彼自身もすごくタケちゃんの事を大事に想っているのだろうということ。
この作品は3人の心情を考えながら読むと本当に色々な感情が沸き起こってきます。それが実に面白い!
タケちゃんは愛する人を失くし、誰も寄せ付けずずっとハルだけを愛そうとしている状態です。
ハルは愛する人を置いて死んでしまった状態。なぜかタケちゃんについているけれど何もできないんです。
そしてケイゴはそんな二人を見ながらタケちゃんを好きになってしまいました。タケちゃんの想いもハルの想いも知ったうえでそれでも自分の気持ちにも嘘はつけないんですよね。
だけど・・・・二人の絆や思いの深さも目の当たりにして思い知らされるわけです。今の状況は・・・3人とも切ないんです(´;ω;`)
大好きな人を不幸にしたくない
今回は・・・どうしてハルがタケちゃんとケイゴを仲良くさせようと奮闘しているのかが分かる回だったと思います。前半からは想像もつかないような展開で、一気に切なくなってしまいました。
というのも、ハルがタケちゃんに憑りついているのはやはりタケちゃんのせいなのでしょう。彼があまりに求めるあまり・・・・きっとハルは惹きつけられて憑いてしまったのでしょうね。
そして・・・・憑りついた方もいずれ悪霊になってしまう可能性もあるようです。
大好きだった人の横にいたのに、結局悪霊になって大好きだったその人を呪ってしまう・・・・そんな風に語られていました。だからハルは自分はそうなりたくない、タケちゃんには幸せになってほしいそう強く思っているんですね。
はやりやまいさんはストーリー展開がお上手なんですよね。「あさはらたそかれ」でもそうなのですが、ぐんぐん世界に引き込まれていきます。
誰かほかの人が入ってくるのが怖い
タケちゃんは・・・・思い詰めていましたね。自分に一生懸命「自分がすきなのはハルだ」と言い聞かせているのがなんとも切ない(´;ω;`)
抱いたときにはハルと重ねていたものの、4巻での出来事は、しっかりと「ケイゴ」に興奮していたのだと自覚しています。自分の心の中に誰か人が入ってくるのが凄く苦しいんですね。
そんな彼の後ろから
「ねぇタケちゃん 丸岡のこと好きになっていいんだよ」
そういうハルも切ないです。でもハルは背中を押してあげれる子なのですよね。本当に彼には幸せになってほしいと願っているから「前に進んでいいんだよ」と言えるのだと思います。
でもでも本心は・・・・最後のモノローグは理解できるんです。矛盾している2つの出来事・・・。
いっしょにいたい。でもずっと一緒にいたら呪って不幸にしてしまうんです。だから・・・大好きだから「きえたい」と(´;ω;`)もうもう最後のハルの顔が・・・・。
初めて読んだ時は軽いノリのストーリーなのかな?と思っていました。それが・・・・3巻あたりからぐっと重くなってきましたね。この重さがこれまた絶妙な感じです。早く次が読みたいです・・・・。
最後は3人に笑ってほしい。
まとめ
これ何巻まであるんでしょう?だいたい描き下ろしの作品は6巻で1冊分かなぁと思うのですが・・・それだとあと2話というところでしょうか。最後が駆け足にならないようにと願うばかり。
はやりやまいさんがこの作品をどのように最後もっていくか・・・・すっごく興味があります!
しかし・・・面白いですね。霊とか基本好きではないのですが(すでに亡くなっているので期待ができないでしょ・・・・)それをトライアングルでしっかり設定してくるところがまたいいです。当て馬ではなく、このケイゴの存在がきっと二人を救うのだろうと思えるのでこういうトライアングルは嫌いではないです。
はぁ・・・・でもこの4巻を読んだら、本当にハルも切ない。大好きだからこそ「きえたい」その心情がなんだがずしりときてしまいました。。。
絵柄はやはり好みがあるのですが、この作品は面白いと思います!気になる人はぜひ読んでみてください。と言っても・・・描き下ろしで1話1話読めるのですが、きっと単行本化されると思うんですよね。。。
我慢できる人はそちらになってから読んだ方がきっと描き下ろしとかもあるのでいいかもしれません。
ちょろっと読んでみたい人はなんと!1月5日まで1巻が無料で読めます!(会員限定)。
登場人物や絵柄等を把握する事もできますし、無料ですのでぜひ試しに読んでみてください(⌒∇⌒)