※こちらの記事は2017/06/20に作成した記事を修正・追記しています。
こんにちは!ひむら亨さんの【花雷】の感想です。バラ売り作品なのですがこの作品は【ストラーダ】に掲載されている作品のようです。
でもなぜかバラ売りの方が早く配信されているようですね。 4巻が出るのすごく楽しみにしていたのですが、全4巻という文字をみてえっもう終わっちゃうの!?!?とびっくりしてしまいました。
駆け足になりそうだなぁ~と。
でも実際に読んでみると確かに駆け足になった感じはあるものの、とても素敵な終わり方だったのではないかと思います。花雷とタイトルにある通り、とても花火が印象的なそんな作品に仕上がっていますね(#^.^#)
花雷 作品情報・評価
ストーリー | ★★★★★ |
エロ | ☆☆☆☆☆ |
満足度 | ★★★★☆ |
ひとこと | 全4巻はもったいない! |
P数・価格 | 29P:33P:28P:35P 1チケ/各 |
花雷 内容紹介
【Renta!限定特典ペーパー付き】 花火工房の3代目を継いだ円(まどか)。 だがその襲名式に突如「待った」をかけた美少年はなんと先代である円の祖父の「愛人」を名乗る。 どう見ても自分と同世代の美少年の険しい目つきは冗談でもなさそうで……? 突然現れた祖父の愛人との奇妙な同居生活が始まるが、何かにつけ自分を敵視してくる美少年に円は……。 ひむら亨先生の粋な花火師のBLがスタートです! 「ストラーダvol.15」収録作品
それぞれ各電子サイトで配信されているのですが、Renta!で読みました。Renta!はおまけ付き。
チェックリスト
- 最初は反発しあっている2人
- おじいちゃんの事が好きだった
- 2人はきっと最高の相方になりそう
感想は以下より。ネタバレ含みます。
花雷 1話~4話のみどころ・面白いポイント
花火師の祖父の後を継ぎ、三代目となった円。 襲名式の日に祖父の【元愛人】を名乗る光輝(みつき)が乗り込んできたことから同居生活がはじまります。
ちょっと最初は元愛人と言うのでびっくりしたのですが、まだ光輝が幼くみえたので親的な憧れなのかな~なんて思ってたら普通に20歳は超えてました笑
光輝👉おじいちゃん も読んでいくとちょっとぐっとくるものがありましたね。
冗談じゃなくって本当に好きだったのでしょう。 そして注目は・・・円👉光輝か、光輝👉円になるのか。
2人とも花火が大好きで、花火師という仕事にも誇りを持っているんですよね。
光輝は違うカタチで花火づくりに関わりそうですし、BL以外でも2人が力を合わせてつくりあげるものもすごく気になります。
みどころは、2人のBL、そして2人が力を合わせてつくる花火になりそうです。
絵柄
とても良いです!綺麗。
線が細いです。とても雰囲気ある絵柄だと思います。
絵柄的には円(表紙の男の子)攻・光輝受っぽいですね。 一番好きな場面は先代のおじいちゃんが2人に「頼むぞ」と言った時の顔ですね。(1巻) とても優しそうでとってもあたたかい目がすごく印象的。
だからとても良い表情を描く作家さんなんだろうなぁって思いました。
光輝と先代との出会いにほろり
とってもあたたかい気持ちになれる2話目。光輝の寂しい幼少期・・・その支えになったのが花火であり先代なのですね。
先代の愛人というのは、幼い頃にTVで見たドラマが影響しています。
自分も誰かの愛人になったらその人は自分と一緒にいてくれるのかなと、幼心に思ったみたいなの。
そして先代に出会い、優しく包み込むような笑顔をきっと好きになったのだろうと思います。 それが憧れでも、恋とか愛とかではない感情だとしても、その時の光輝にとってはとても大事な気持ちだったのだろうなぁって感じました。
3巻で、光輝は先代にきちんと「愛人にしてほしい」と告白するのですよね。
でも先代の答えはNO。
この断り方もぐっときました。。。 光輝にとっては切ない展開でしたが、とてもあたたかいんです。 3巻まで本当に一気に読んで欲しい!
円がはじめに意識する!?!?
会えばいつも喧嘩っぽくなる2人でしたが、いつからか一緒にいることを楽しんでいることに気づく円。
円28歳、光輝22歳だからここも年の差ですね!
そして注目は・・・おそらく円は今まで本気で好きになった人がいなさそうな点。
3巻で「全身でぶつかっていってでも想いを伝えたいようなそんな相手にまだ出会ったことねぇから」って言ってますので。
おそらくそれが円にとっての光輝になるのでしょうね。
光輝の方は・・・先代に振られる時のセリフが伏線になっているのかなと思います。
いずれこの2人は恋愛の意味でも、花火師としてでも必要なパートナーになるのだろうなと思うセリフがけっこうありました。
そういうのも今後楽しみなところですね。 ちなみに、3巻では先代に振られた光輝がちょっと荒れてしまってる気がします。
好きでもない円にいきなりキスしますし・・・。 先代に告白してたあのかわいらしいみつきはどこへやら???でした。
花雷と円
タイトルが「花雷」なのですが、これは花火の種類の名前ですね。
画像検索してみたらこれかぁ~!!!と思うと思います。
先代の花火はとても素晴らしいものなのですが、それを真似するだけではなく円しか出せない色をつくるというのが今回の課題になりそう。
そのためには光輝の力が必要になるのではないのかなと。 きっと、タイトルからして円だけの花火はこの「花雷」になるのではないかな~と。
そして。。。その花雷にきっと名前をつけるんじゃないかしら。「光輝」って。 ひかりかがやくって書くでしょ光輝の名前! なんだか花火にぴったりだと思ったんですよね。予想ですけども!!! 早く次話が読みたいですね。
二人の関係は・・・
最終話は35Pだったので読み応えあったと思います。ただ、3巻からの流れでエロに行くのですがそのあたりがもう少しぐっとくるものがあったら良かったかな?と思いました。
結局あのまま突き進んじゃったので・・・おじいちゃんのコトがあって繋がった感じがあるなぁと。
もう少しお互いが「好き」というので繋がって欲しかったです。
ただ・・・切なさでどうにかなりそうな所をまどかが気持ちをくみ取って繋がったと考えればそんなに違和感ないかもしれません。
その後のまどかのミツキへの気持ちもとても良かったですし、2人が後悔するようなエロではなかったのが良かったです。
まどかはもうミツキのコト気にしていましたしね(#^.^#)
ただ、BL感はまだまだ薄めかなと思ってたところでこの最終話ですのでかなりびっくりしました。
BL的な要素はこの4巻にぎゅぎゅっと詰めてきた印象。
その後、まどかの花火があがるのですが・・・すっごく素敵。
モノクロの花火ですけど本当に音が聞こえるみたい。。。
タイトルにある「花雷」というのはまどかの好きな花火なんですよね。
てっきりまどかの作る花雷に「みつき」って名前がつけられるかと思ったら全然そこまでいかなかった・・・・。というか考えすぎだったみたい( ̄。 ̄;)
この1巻でなかなかそこまで深くは描けませんよね。でも4巻で終わってしまうのはすごくもったいない作品なんじゃないでしょうか・・・・もっと長く読みたかったです。
おじいちゃんの花火に惹かれて救われたミツキが、まどかの花火に今度は惹かれて救われるなんて素敵じゃないですか(#^.^#)
おじいちゃんにはもう気持ち届かないですし、前を向くきっかけになったのはなんかぎゅっとくるものがありました。
ミツキが感じたまどかの花火がおじいちゃんとはまた違うというのもすごく素敵です。
そして、大学卒業したらまた戻ってまどかの花火を手伝いたいというミツキの変化も良かったです。
最後のちゅーのシーンも素敵だったなぁ(*´Д`*)見せ方がお上手ですよね。 4巻はほんとうに花火が主役!と言ってもいいほどキレイに描かれていました
まとめ
ひむら亨さん、お初の作家さんでしたが次回作が出たらそれも読みたいなと思いました。とても素敵な作品だったと思います。
もう少し長かったら恋愛面ももっと深く描けたのかな?と思う点では少し残念ですが、4巻でうまくまとめてきたのはさすがだと思いました!
ただ、3巻まででわくわくした分、4巻であっさりまとまってしまったので満足度の★は1個さげました。
もっと長くよみたかった~~~!という気持ちのマイナス1です(#^.^#)
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