佐藤さなゆきさんのオメガバース作品「インザケージ」を読みました。こちらはバラでも配信されている作品なのですが、コミックス版で読みました。
すごく気に入ったのでもう何度も読み返しています。
魂の番・・・いい面ばかりではなくちゃんと違う角度からの視点が入ってて面白いなぁと。
ストーリーは重くもなく軽くもなく。さらっと読めるので初心者さんでも抵抗なく読めると思います。
絵柄もキレイで読みやすく、エロは後半にちょこっとあるくらいでそんなにエロエロしていません。
ただし、トライアングルなので弟の方がいいなぁなんて思った人はモヤっと残るかも!?しれませんが・・・ここは「魂の番」を選んだということで。
もともと魂の番である兄の方が好きだったので個人的には納得です♪
【インザケージ】作品紹介
注意ポイント
ネタバレ注意【インザケージ】感想レビュー
ちょこっと内容紹介に????ってなってしまいました。もともと、兄とつき合っていたの!?!?と。
何か違う気がするのですけど。
兄弟でΩの陽が好きなのですが、設定的にはわりとフクザツ。
廉司はずっと陽が好きなのに対し、衛司はどこかしら優柔不断というかどっちつかずなところがあったのがね・・・
廉司とくっついてくれてよかったかな~と思えた箇所です。
これが婚約者もいなくてただただ陽のために尽くしてきたのなら・・・また魂の番にモヤっとした展開だったのかも。
今回は「魂の番」とくっついたのと・・・「魂の番」はいいことばかりの繋がりではないというのが描かれてあって納得させられたので良い作品だったなぁと思いました。
この作品を読んでから左藤さなゆきさんが気に入ってしまい、単話のお話も配信されているの全て読みました!
まだ続いている作品や新連載のものもあるので先が気になります!
軽くこの作品のポイントを♪
ポイント
- オメガバース・魂の番・ピュア
- α兄弟でΩに執着
- 虐げられてきたΩを誰よりも大切にするαとくっつく
みどころ①衛司×陽
衛司も陽のことがずっと好きで二人は恋人同士なのですが・・・なんと衛司には婚約者がいるという設定。
家同士が決めた婚約者ではあるものの、相手のαの子は衛司が好き。
そして衛司も彼も大切にしているようです。
恋人同士にも関わらず、隠れてつき合っている二人なので衛司は婚約者を優先することもしばしば。
もう諦めのような感情も出てきている陽ではあるものの、衛司が唯一の居場所だと思っています。
こういう所が設定的にうまいなぁと思いました。
陽はα一家に生まれたΩ。
家族にも疎まれる存在なのですね。
そんな陽を好きだという衛司に気持ち的に依存しててもおかしくないなぁと。
みどころ②廉司と陽
衛司が婚約者を優先し、落ち込んでいる陽のところに・・・衛司の兄・廉司が登場。
実は・・・廉司は冒頭から登場してきているのですが途中から姿を消しています。
もともと、陽はこの廉司が好きだったという過去があります。
そして衛司とは廉司が姿を消した後につき合ったという経緯が。
それも、廉司に捨てられたと思い込んでいる陽に衛司が気持ちを打ち明けて・・・という感じですね。
上手い感じで衛司が入り込んだというのが正しいかも。
でも、廉司が姿を消した理由はきちんとあったの。それも陽に繋がっています。
久々の再会で。。。衛司とつきあっているのに惹かれてしまう陽は戸惑うのですが、それもそのはず。
廉司と陽は「魂の番」なんです。
ここがまずポイント。
そして、衛司の方がナイトのようで・・・実は廉司の方が陽のことを本当に好きで自分のものにしたいという欲が強い。
姿を消したのも、陽を自分のものにするため。
一条家の跡取りだった廉司は、今のままだと衛司のように家に決められた婚約者と結婚しなくてはいけません。
だからこそ、一条の名を捨て自分自身で選んだ番と一緒になるために今まで頑張ってきたと作中でわかります。
その相手は当然「陽」なのですけどね(*^_^*)
廉司と衛司の陽に対する接し方も注目ポイントですヨ。
私は・・・当然廉司の陽への想いのほうが好きかな。。。
みどころ③ 廉司と衛司
この2人は出会った時から陽が好き。
でも、廉司と陽は「魂の番」だから当然惹かれあうわけです。でも衛司はどうしても陽を自分のものにしたいと思うのですね。
廉司が家を去るときに陽に宛てた手紙も渡さず、廉司は陽にも愛想尽かせて出て行ったと嘘を言ったり。少しずるがしこさもあります。
婚約者の件にしても読みながらずるいなぁ~ってずっと思ってました笑
結局、欲しい欲しいばかりで何一つ捨てれない、手放せないのは衛司。
廉司は・・・欲しいものだけがあればいいと、その他は全部切り捨てられる人なのですよね。
個人的に印象に残ったのは、廉司が衛司に言ったセリフ。
「俺は・・俺が陽の運命になりたかった」という衛司の言葉に廉司が「お前には無理だよ」って言うの。
魂の番をどんなものだと思っているのか?と。
本能で惹かれあって結ばれて幸せになる、そんなキレイなものではないと・・・
全てを、家族すらも捨ててでもその相手が欲しくなる、どんな手を使っても手に入れたい。
番にしたらしたで今度は誰の目にも触れさせたくないくらいの強い独占欲が生まれる。
「陽にはもう俺以外の家族も自由も逃げ道もない」
「その代わりに俺のすべてを陽に捧げる」
陽だけを選べない衛司には無理だと・・・ここのセリフがすごくこのストーリーを物語っているなぁって思いました。
そして、先に手を離したのは衛司のほうだと。
納得しました。
最近、魂の番が脇役的な存在で出て来る作品がけっこうあったので今回もそのパターンなのかなぁ!?って思ってたのですが・・・
良い意味で裏切られました。
王道ですね。
もともと惹かれあってたのは廉司と陽なので、このあたりもモヤモヤしなかったポイントなのかもしれません。
感想まとめ
廉司のすごい一途愛。執着愛だったと思います。
陽は、廉司に出会って自分の居場所ができたのでしょうね。衛司とつき合っていても結局は1番ではないのですから。
廉司は最後に自分のものになって欲しいと陽に告白をしたけれど、結局衛司は家も捨てれないと思うし無理だったのではないかなと思います。
廉司・衛司の両親・・・陽のこと良く思ってなさそうでしたしね!
これは廉司にしか無理だっただろうなぁってすごく納得しました。
おもしろかったです。
衛司×陽と見せかけて~の廉司×陽。
オススメです。
総合評価
絵柄 | |
ストーリー | |
あまあま | |
切なさ | |
エロ | |
総合評価 |
電子書籍
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