どうせ掘るなら深い穴。タイトルに惹かれて読んでみました。
タイトルにインパクトがあると結構気になってしまいませんか?でもなかなか手が出せず(笑)
昨日思い切ってポチった作品です。タイトルのイメージからしてコメディっぽいお話しなんだろうか?と思ってたら意外にもまじめなお話でした。
なかなかガチムチな絵柄もよかったです。
【どうせ掘るなら深い穴。】完結した作品です。
【どうせ掘るなら深い穴。】作品紹介
注意ポイント
【どうせ掘るなら深い穴。】感想レビュー
コンテンツ
- 「どうせ掘るなら深い穴。」全7話
- 単行本収録描き下ろし
このコミックスの印象
切ない片思い/わりとマジメなストーリー/じんわりあたたかい
これも電子での描き下ろしマンガだったのかな?1話ずつ購入して読むこともできます。
れんこん畑で働く若者とそれを取り巻く人々のお話。 BL的には切なさもあり、エロあり、攻・受の関係性も徐々に強まるのもGood!
りーるーさんを読むのはお初です。百合マンガとか描いていらっしゃった作家さんのようですね。ページをめくると、みんなレンコンが食べたくなりますように。と書いてありました(笑)
レンコンは作中にはさほど影響はないかと思いますが、このストーリーの舞台がレンコン農家です。ここはレンコンでなくても成立はするかと思いますが、設定的に面白いなぁと思いました。
主人公の大樹はずっと好きな人がいたのですが、それがなんと同級生でありまた自分の姉の旦那でもある豪。近いが故に苦しい片思いをしていました。
そして大樹が一番苦しんだのは自分がゲイだということをひたすら隠して生活をしてきたことでしょうか。
そんな時に、農業振興部の岩清水桔平(攻)が大樹のところへやっきたことからストーリーが動き始めます。
岩清水は大樹が車内で自慰をしているところを目撃し、あれこれかまってくるようになります。そして自分もゲイだということを話し、身体をつなげる2人。
1話ではなんとなく軽く始まった2人ですが、2話以降はほどよく切なさも入ってきます。そして攻の岩清水がだんだんんと大樹に寄り添い、理解する人間になる一方、最初は岩清水のことを嫌がってた大樹も惹かれていきます。
大樹は姉の旦那で幼馴染の豪に長年片思いしていましたが、大樹はお姉ちゃんも好きなんですよね。だからこそ本当につらいというか。
大樹と豪がどうこうなるような展開ではなかったので私はここもポイント高いかと。
これで豪がゲス野郎だったらこの本紹介してないかもしれない。
辛い片思いを経て、岩清水とのラブラブが読めるという点がいいので。
とにかく岩清水がいろいろなところで大樹のことを支えてて、大樹が次第に岩清水に傾いていくところも面白いです。
豪は途中、親友を取られた感じで機嫌悪くなるのですがやっぱりこの辺も近いが故に話せないことってあるんだよねぇ・・・と思いながら読みました。
岩清水が大人で包み込んでる感じがあるのもこのストーリーが読みやすかった点かもしれないです。ちょっと強引に、だけれどそれがきっと大樹にはよかったのかもしれない。
大樹はずっと自分の気持ちをひた隠しにしてきたし、自分の殻に閉じこもって一人で悩んできたんですよね。だから強引にその殻から出してくれる岩清水の存在はとても大きかったと思います。
あとはお姉ちゃんが本当に優しく穏やかな人だったのもいいですね。お姉ちゃん、きっと大樹の性癖知ってたのかな・・・。なんかね、お姉ちゃんが泣いたシーンでは思わずポロリとしそうになりました。
このストーリーの家族がみんなあたたかい。
エロに関しては結構あったと思います。大樹はいつもビンビンに勃ってる感じです(笑)個人的な感想としたら、エロはあるのですがオノマトペがあまりにも多すぎるというか。それだけが気になりました。
・・・ぷん・・・っとか、くぷぷ・・・ぷ・・・っとか何の音なん?と。
でもコミックスのオノマトペ好きな人いるかとおもうので、そういう方にはすんごく楽しい1冊かもしれません。
すんごくたくさん種類あります!!!
最後に・・・エロいっぱいありましたが、エロい~!と思うよりもほんわかとした気持ちになった作品でした。
結果的には今まで隠してきたことが公になるのですが。。。大樹としたらやっと自分らしく生活できるのではないのかな!と思います。
この2人の番外編もあるそうなので、またそちらも読んでみたいと思います。