夏目イサクさんの【花恋つらね7巻】コミックス版の紹介です。雑誌で読んでいた作品のコミックス版が出ました。
今回は謎だった寿一郎さんと菊右衛門さんの関係が出てきます。ちょっと悲恋といえば悲恋で切なくなりました。源介・惣五郎は・・・武市たちに付き合いを反対されているのですが、彼らなりに色々と成長していってるように思います。
【花恋つらね7巻】作品紹介
コミックス版
作家 | 夏目イサク |
出版社/レーベル | 新書館/ディアプラスコミックス |
発売日 | 2021/09/01 |
満足度・オススメ度 |
内容紹介
内容
惣五郎の従兄・武市、源介の兄・蔦丸に関係を猛反対されながらも、共に歩んでいくことを選んだ惣五郎と源介。友人の西田に協力を仰ぎ、当面の問題を解決しようと奔走する。一方、惣五郎たちの仲を知りながら沈黙を貫く惣五郎の祖父・菊右衛門は、彼らにかつての自分たちの姿を重ねていて……。それぞれの覚悟が交差する、梨園の御曹司同士の恋絵巻!!
全体評価
ストーリー | |
胸キュン | |
切なさ | |
エロ |
注意ポイント
【ネタバレ注意】【花恋つらね7巻】感想
寿一郎さんと菊右衛門さんの過去がやっと出てきましたね。想像はしていましたが・・・やはり切なかったです。
家のため、名前のために自分たちの恋愛を犠牲にした二人。そんな菊右衛門さんは源介・惣五郎の関係に何を思うのか・・・それが今後にみどころになっていくのかなと思います。
源介・惣五郎の密会には欠かせない西田の存在
武市・蔦丸に関係がバレて二人はどうなるか・・・?と思ったのですが、案外心配することはなかったですね(-_-;)
源介はそういう機転もきくのか・・・西田に協力を仰ぎます。
密会するのに部屋を貸してほしいと・・・というか、西田のマンションをシェアするような形になるようです。
それがね・・・西田ったら・・・その話を聞いた時に初めて二人が付き合ってた事を知らされたとう(;^_^A
かわいそうですけど、まぁ西田なら怒ったりもしないですしチャラいけど改めて・・・いいお友達だなと思いました。
寿一郎と菊右衛門の【大喧嘩】の真相
源介と惣五郎の関係を知り、自分たちを重ねた菊右衛門。
過去の出来ごとを思い出すかのように回想へ移っていきます。
当然ですけど・・・2人も幼馴染だったのですね。それでもお互いに彼女とかはいたようですが。
もしかしたら、寿一郎さん(当時は源介)の方が早くから菊右衛門さん(当時の惣五郎)に惚れてたのかな???
お互い意識するようになり、最初はよかったのですけど・・・意識しすぎてひずみが出来ていってしまったというか・・・
寿一郎さんはまっすぐ気持ちを伝えてくるけれど、菊右衛門さんは自分の気持ちだけで突っ走ることができなかったのですよね。
家の事だったり襲名のことだったり考えると、やはり寿一郎さんの手は取らない、という選択肢になってしまったのだろうと。
お互い結婚する事になるのですが、大事にしたいと思える相手が見つかったことが幸いでした。本当なら二人にもうまくいってほしいと思ったりもしましたが・・・
その悲恋があったからこその今の源介・惣五郎があるのだと思うようにします(´;ω;`)ウゥゥ
二人には寿一郎さん・菊右衛門さんの分まで幸せになって欲しいです。彼らの頃は1つしか選べなかった道ではあったのですが・・・
源介・惣五郎は一つ手に入れるために一つ捨てる、ではなく両方手に入れて欲しいですね。期待~!!!
ただ、この7巻では菊右衛門さんは味方なのかどうかははっきりしません。そこは不安要素。
でも真剣な二人を見たらきっと反対なんかしないとは思います。
蔦丸の菊右衛門愛
7巻は源介・惣五郎以外の情報がすごく沢山詰め込んであったように思います。
蔦丸って以前からすごく菊衛門さんの事を崇拝していたのですが・・・どうしてかな?って思ったりもしてました。
女形だから、というのはわかるのですが・・・まさかまさかの。。。最初は立役として舞台に立ってたのですね∑( ̄ロ ̄|||)
それはそうか・・・長男ですしね。
もともと立役の家系なので期待はされていたでしょうね。ただ体格も華奢な蔦丸は、ある時から自分の立役としての才に苦しみます。
子供の頃からきれいなものとかが好きだった彼は・・・きっと早くから女形に憧れていたのでしょうね。
長男ということで、頑張って頑張ってやってきたけれど、これ以上は無理ってところで女形になりたいと寿一郎さんに言うと・・・あっさりオッケーをもらった蔦丸。
でもそれは。。。あまりにあっさりしたもので余計に蔦丸の心に傷をつけます。
そんな彼を救ったのはやはり菊右衛門さんだったのかなと。
蔦丸が女形になったと知っていた菊右衛門さんが、蔦丸に『女形に向いてると思ってた』『楽しみだよ がんばってね』と声をかけた時、どれほど嬉しかっただろうと読んでてジワリきてしまいました。
良い役者になるためにはお互いは必要
寿一郎さんと菊右衛門さん、源介と惣五郎の関係の違いはこの『良い役者になるためには相手が必要』だという点なのではないか?と思います。
寿一郎さんたちは、共演することでどこかしら歯車が変わっていってしまいました。でも・・・源介・惣五郎はお互いいい演技をするためには必要だと感じています。
『一番の相方』
ここに皆を黙らせる何かがあると信じてますヨ。
それにしても・・・作中に出てきてた源介・蔦丸の共演も素敵でしたね。蔦丸がすごくきれい。
それを見て惣五郎にある気づきがあったのはグッジョブでした☆
やっと7巻で惣五郎が源介の思ってる位置まで登ってきたのかな?という印象です。源介は早くから一番の相方に、と思ってますがそこにやっと追いついてきました。
次巻からが二人の奮闘記になるのかな~なんて勝手に想像してます。
楽しみです。
感想まとめ
7巻全体の印象としては、源介・惣五郎だけのお話ではなく、寿一郎・菊右衛門だったり蔦丸の話が入っていたりと変化球要素が盛り込まれていてすごく面白かったです。
むしろ、この7巻はとっても重要ではないかと。
まだまだ菊右衛門さんが味方になってくれるのかはここからはわかりませんが・・・大丈夫かな?とは思っています。
そして反対しまくってる蔦丸ですが、最後の源介の言葉・・・
『まず 俺が良い役者になるためには惣五が必要なんだよ』
の意味がいずれわかるのかな?と。
楽しみですね。
ちなみに・・・雑誌を読んでいるのでこの先も少しわかるのですが、次からは2年後です。(巻末に先生も書かれていますが)
2年後の二人がどう成長しているのかも8巻のみどころになると思います☆
ということで!7巻も相変わらず面白かった・・・
気になる人は是非!
まだ読んだ事ないよ。。。と言う人はBookLiveさんで1巻無料試し読みで読めるので是非♪(2021/09/21まで)
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