バラ・単話は完結していてコミックス版も発売されています
日野晶さんの大人気「皇帝と宦官シリーズ」第3章の【傾国の宦官】の感想です。
こちらはバラ売り作品ということでまだ1冊のコミックスとして出ているわけではなく、連載みたいな感じでしょうか。
BL雑誌のように決まった月、決まった日にという配信ではなく日にちははっきりしないですが1ヶ月に1回の配信かな?という感じです。
今回は、憎むはずの相手を好きになってしまった都で知らぬ者はいない稀代の毒夫ーグエンと、皇帝の弟とのお話。
先日、7巻目が配信され最終話でした。
今作は、皇帝の弟ということで設定もいつもとはちょっと違って面白かったです。読み終わってみると・・・やはり皇帝×宦官になってますけどね(≧∇≦*)
傾国の宦官 作品紹介
内容紹介
感想は以下より。ネタバレ含みますのでご注意ください。
傾国の宦官 1話~5話のネタバレあり感想
ポイント
- 今回の主役・グエンは皇帝の情人であり太監というとても位の高い役職に就いている。
- グエンはなぜか皇帝の弟を探している。
- 2人はお互いの正体を知らずに出会う
- 皇帝の弟の前ではグエンは「陽明」と名乗る。
- グエンの目的は「王族の直系は全て殺すこと」という復讐。
- 敵同士とは知らずに惹かれていく。
- 役者が揃いとうとう舞台の幕があがる!
グエンと泰山の背景設定が面白い
こんなの悲恋でしょ・・みたいな設定になっています。 グエンは皇帝の情人ですごく位の高い役職にもついているんですよね。
皇帝の信頼を一身に集めているといっても過言ではないほど、皇帝はグエンを頼っています。
そんなこんなで行政も何もかもグエンが牛耳っていると思われている(実際そうなのですが)ので付けられたあだ名は「傾国の宦官」。
国を破滅に導くものと噂されているようです。 グエンが皇帝に仕えるえるようになったのは理由があって・・・その理由というかそこに至るまでの過去が本当に悲惨です。
一族が皇族に殺され自分だけが残ったと。 だからグエンは仕えているのですが本当の目的は王族の直系の皆殺しなんですよね。
復讐心メラメラの男だったという。
一方の、泰山は皇帝の弟。 彼は後継者争いなどの争い事に巻き込まれるのがいやで逃げてきたようです。
普通に子供たちと農民になりすまして生活しているのですが・・・泰山に次期皇帝になって欲しいと王朝に使えるもの達が訪ねてきました。
彼は争いたくない、皇帝を殺したくないと思うのですが実際の村の酷い有様を目撃しその気持ちが徐々に変わっていきます。
もともと、皇帝には皇帝になる資質がないと泰山は思ってたようです。
でも、自分にのしかかる重圧を兄におしつけて逃げたという後ろめたい気持ちもあったと・・・。 そんな彼の選んだ選択は・・・・
それぞれの正体をしらずに惹かれ会う2人
グエンんと泰山は、お互いの正体を知らずに出会って惹かれあっていきます。
グエンは・・・ちょっと遊んでからぽいっとしてやろうと思ってたけどミイラ取りがミイラになった感じでしたね。
泰山の純粋で紳士な所とかに惹かれて行きます。
恋愛の意味では、泰山の方が早くからグエンには惹かれているようでした(*^_^*) この惹かれあう過程がすごく面白いのでみどころですヨ。
役者が揃い舞台の幕があく
このままイイ感じで進んでいく・・・わけないですよね。
復讐相手と、皇帝の側近という敵同士だということに2人は気づいてしまいます。
最初に気づいたのは泰山。 泰山はグエンは自分の正体に気づいて近づいてきたと勘違いしているので、4巻あたりからは話が噛み合わないんですよね。
それでも2人は身体を重ね、グエンはここで初めて幸せを実感します。
そして泰山の口から聞かされた事実。 泰山から「皇帝の弟」というのを知らされます。 もうこのあたりはすごくハラハラだし、グエンが切ない。
幸せを実感した後にすごいどん底に落とされたような感じがね・・・。
ただ、泰山なら何か全てがまるく収まるようなそんな道を見つけてくれそう・・・それを期待したいです。
敵同士だとはっきり認識した2人。 5巻で2人の戦いの幕が上がった・・・というところで6巻へ続いています。
グエンを操っているのは双子の片割れ?
実はね、よくわからないところがあるんですよね。
グエンは「陽明」と名乗っていて私は最初片割れさんの名前を使ったのかな?と思ったんです。
「陽明」と「淵(エン)」が双子の名前。 グエンって言うから「淵」が本当の名前のほうかと思ってたら・・・「陽明」の方が実名なんでしょうか。
う~ん・・・って悩んでいたりしました笑 でも双子の名前を呼ぶときに多分ですが右から「陽明」「淵」って呼んでたと思うので・・・それを考えたらグエンの名前は「陽明」って事に。
泰山が純粋な感じで接してくるからぽろっと本名が口からでちゃったんでしょうか。
そういうのも考えるとなんとかグエンも泰山と一緒に幸せになってほしいなと思います。
今、泰山が政権を奪取したとして・・・グエンは皇帝側なので何らかの刑が課せられると思います。
どう対応するかも見物ですね。 あと1巻、ないし2巻で収まるでしょうか(~_~;)けっこう2人が闘うまで丁寧に描いてきたので最後が駆け足にならないといいなぁと思っています。
5巻最後の掲載されてた6巻の1シーンとアオリがすごく気になりますね。
【どちらかが死ぬ】って・・・えぇぇ皇帝もなんだか可哀想なのですけど(・_・、) 良い方向で話が進むといいな・・・ってすごく思います。
ではまた6巻が出たらこの記事に追記していきます★
傾国の宦官(6)ネタバレあり感想
本日配信されましたね。楽しみにしていました・・・切なかったですね。
あと!前回グエンの本当の名前は陽明かと思ってたのですが・・・陽明は双子の弟の名前だとうことがわかりました・・・。
違ったか~~~~。泰山だけには本名をの方がちょっとロマンティックだったかなぁとは思いましたが。
本編では、泰山の軍に攻められた陛下がグエンと供に死のうとしていました。
グエンはやっと仇が取れると刀を抜くのですが、なぜかここで手が震えます。
陛下はグエンに殺される事を望んでいて(その後グエンも死ぬと約束していたようです)、グエンと陛下はキスをします。
このとき、泰山がやってきて・・・・。 グエンは動揺してしまうんですね。
キスしている場面を見られて。 泰山の事が好きだから余計に動揺したのだろうなぁと思いました。
泰山は、皆が生きる方法を探りたいから一緒に考えてくれといっていて、グエンを必死に説得しますが・・・揺れ動いているときに刺されてしまいます。
刺したのは陛下。 グエンは自分のものだと。
刺して自分も死のうと思ったようですがここは泰山に止められます。
でもねぇ・・・刺されたグエンは重傷でして。 けっこう危ない状態です。
死の淵をさまよいながら、家族に会うグエン。(夢です) そこでも泰山のことをふと思い出すのですが陽明がやってきて「これからはずっと一緒」と言っていました。
ここら辺はすごくぐっと来る場面が多かったです。
現実には陽明はヒューヒューと一生懸命息をしてはいるものの、もってあと2日だと言われていて本当にすごく危ない状態。
そんな彼の横で泰山が生きてくれと祈っていました。 グエンと供に生きる未来を思い描いていた泰山の願いは届くのかどうか・・・。
次回は7月配信らしく。 待ちきれないです。
グエンと泰山・・・7巻ではぜひ幸せになってほしい(T^T)切なすぎる。
グエンは、自分か泰山かどちらかが死ななければと思っていたようですよ。 結局自分が陛下に刺されてしまったのですが、泰山が生き残ったことに安堵しているの。
こういう場面・・・本当に泣ける。
本当は愛情深い子なんだろうなぁって思いました。
泰山も同様ですね。 泰山はグエンと供に行きたいと思っているのでがんばって帰ってきて欲しい!すごく今回は切ないというか・・・ ツライ展開だったけれどぐぐっと作品に惹きつけられました。
面白かったです。 陛下もなんだかちょっと不憫でしたね。
どうなるのかしらね。次回はなんだか雰囲気的にクライマックスかなぁ・・・という感じですね。
傾国の宦官(7) 感想レビュー
最終話でしたね!とっても良かったです。なんか・・・感動してしまいました。
すごく大円満な終わり方だったように思います。 兄のほうもちゃんと生きてましたね!
グエンは最初の悪い宦官みたいな雰囲気ではなく・・・すっかり毒気が抜けた感じでいい人になってました。
本当は愛情深い人だったのだろうなぁと。 だからこそ、家族を殺され闇堕ちというか・・・仇を討つために演じてきてたのかも。
泰山に出会って、愛情をもらってすごく幸せそうでした。 個人的にすごく好きだなぁと思ったのは・・・泰山には子供を作る義務というか・・・側室みたいな人がたくさんいるのですが、 グエンはそんな彼女達にも優しく接しているの。
でもね、この子たちの相手は・・・兄の方がするのだという・・・。
最初読んだ時は????ってなったのですが、兄もグエンが泰山を独り占めできるように頑張っているのかな?と思ったらちょっとぐっときました。
あれほど女性とは出来なかった兄のほうですけど・・・・グエンのためなら頑張れるのでしょうね・・・ なんかね、グエンとは上手くいかなかったけれど兄にも幸せになって欲しいなと思いました。
後半ばかり感想に書いてしまいましたが・・・グエンが死の淵から生還する場面もほんとぐっときて泣けるので是非★
すっごく面白かったです。
コミックス版でたらそちらも絶対読もうと思います。宦官シリーズ面白いですよね。
このシリーズは続いていって欲しいなと思います。お気に入りです(*^_^*)
7巻まで読んでのトータル的な満足度は。 若干兄に同情してしまう部分があったので(~_~;)