何度読んでも飽きないし新しい発見がある!囀る鳥は羽ばたかない★
1度目読んだだけでは深い意味なんてないだろうななんて思ってたセリフとかも、あとあと考えるとあ~だからか!っていう発見があるのも面白い。
ヤクザもので少し難しいんだけれど、伏線の張り方やいろんな出来事にいつもワクワクさせられます。
ではでは矢代と百目鬼のあんなことこんなことがあった3巻の感想①に続きネタバレ含む感想になるので続きから読んでくださいね!
囀る鳥は羽ばたかない3巻 作品紹介
コミックス
囀る鳥は羽ばたかない3巻②の感想は以下より。ネタバレ含みますのご注意ください。
道心会の会議
会長の入院に伴って、三角さんが代行を進めることになりました。(会長の意向で)ということは次期会長はおそらく三角さんですね。
平田ってば三角さんの前では全然態度違うのね。そして三角さんに言うんですね。会長が降りたら次は三角さんだから
「俺は俺で準備だけはしておくつもりです 親父もどうか身辺には用心してください」
いやぁこの平田の顔のカット怖い。
準備だけはしておくつもりですというは今の三角さんのポジションに自分がなる準備ということなのでしょうか?それともお金?
う~ん・・・道心会の若頭ということでいいんだろうか。
そして平田が去ったあと三角さんは秘書である天羽に聞きます。
「どう思う?天羽ちゃん」
「はぁ・・・どうと言われましても・・・ 金を準備するということかと」
「んなこた分かってんだよ もう弁えたくない・・・そいつをわざわざ言いに来たってことは 今より眺めのいい場所がほしいってこったろうな」
平田はやる気満々ではあるのですが、会話を読むと・・三角さんは平田には自分の後を任せる気はないようです。
というのも平田は自分と違って立ち回りが上手いわけじゃなく、本来は仲間蹴落としてでもほしい物を掴む類の人間だと言います。
それが悪いとは言わないけれども、三角さんはあまりそのことに対してというか、平田に対していい印象はなさそう(;´・ω・)
「矢代は別にして 俺みたいな昼行灯の子分がどうしてああいう小難しい男になるんだろうな」
昼行灯ってなに?って思って調べてみました(笑)
間の抜けたぼんやりした人間のことだって。そうかしら!?
竜崎と平田
よかった、竜崎元気だわ。車に乗れって命令されているけど。
この場面でけっこう平田の本音がわかりますよね。
竜崎をつかって話しているけど要はボロ雑巾みてぇに思ってた男に、ケツ使って先を越され続けられてるのは悔しい、と平田は思っているのだというのがわかる。
平田自身、なんだかんだ蔑んでいるけど矢代には一目置いているんだなと。だからこそ存在が怖いのかもしれませんね。
というか・・・読んでるとあることに気づきました。
この場面は時系列が前後してる。竜崎と平田が話しているこの場面は、今の襲撃事件のずいぶん前のこと。平田と竜崎2人の回想部分になっていますね。
そして!やはり竜崎にシャブを取り扱うようにそそのかしたのは平田。
三角さんが跡目をつげば平田はそれなりのポストにつくと考えているようです。
そうなれば竜崎は三角さんから親子の盃をもらうことだってできるんだせ~みたいな感じでそそのかしてます。
要は俺にくっついていればお前もいい地位が保証されるんだよ~みたいなのでいいのかな。
そして、組を一つにしてその若頭に竜崎を任命してもいいと言ってます。今の若頭の矢代はどうするんだろと思ったら、矢代自身は別に欲もないからどうとでもなるみたいな言い方してるの。
「親父のことも心配すんな 俺がうまく運んでやる」
ドス黒平田。でも上手くはいかんだろうよ。
三角さんも馬鹿じゃない。平田に泳がされるわけがない。でもなんかなぁ・・・そそのかされてる竜崎かわいそうですよね。
「どうだ竜崎 昔みてぇにもう一度 矢代を上から見下ろしてみたくねぇか?」
悪魔の声ですね。。。そしてそれに乗ってしまった竜崎・・・
「バカは使いようだな」
ってひとり呟く平田がね。ほんと嫌いです(;´・ω・)竜崎が本当に不憫だしこれぞ貧乏くじ。
平田の陰謀
とある日の平田。
部下から三角さんが頻繁に矢代の会社に訪れているということを聞かされます。そしてしかけた盗聴器・・・
そこで三角さんと矢代の会話を盗聴するんですね。
それは平田には耐え難い話・・・。2巻の三角さんと矢代の会話を盗聴してたんですねぇ。2巻での腹ぁ決めとけよのとこですね。
三角さんは平田ではなく矢代に話をもっていったわけです。
それが原因でシャブのことを使って竜崎に矢代を殺れという平田。そしてそれができねぇなら矢代でなくお前を切るそう脅します。
三角さんの見立てはあたってますよね。ほんと悪賢いやつだわ。
竜崎の回想 竜崎と矢代
若かりし日の竜崎と矢代。事後の2人・・・布巾で身体拭けとか言っちゃってます。けっこう矢代にはひどいこといってるような感じだけど・・・矢代の背中見る目が~
「なぁお前男に惚れたりすんのか? 女になりてぇとか思うのか?」
その問いに、女はいいと思うことはあるという矢代。でもそれは、「女」というだけで男とやるのも苦労しないからだそう。でもそれだけしか思わないといいます。
「あとなんだっけ ああそうだ 惚れたりだ
「惚れたりとか もういい」
そして竜崎に次はもっとめちゃくちゃに扱ってよと。竜崎が持ってきたぼろ雑巾のようにしてもいいからという矢代。
「雑巾じゃねぇって言ってんだろ」
わぉ・・・惚れてますよね?これ。雑巾じゃないというのは持ってきた布巾とかけてあると思うんだけれど竜崎自身が矢代のことを雑巾みたいな汚いものだとは思っていないということですよね。。。
はっと目が覚める竜崎。夢で見ていたんですね・・・昔のことを。
そっか・・・矢代への気持ちを竜崎は拗らせてるわけかぁ・・・(≧∇≦*)こういうのすごく好きなのでちょっとテンションあがります。
三角さんと矢代の会話の中身
盗聴した会話の中身がわかりましたね。
「矢代 考えは決まったか?」
「はぁ・・・なんでしたっけ?」
「馬鹿野郎 跡目決まったらお前を道心会の若頭にしてえって話だ」
「あーそうだったそうだった 三角さん アンタが真面目に考えろっていうなら真面目に答えますがね死人がでますよ そんな人事は」
「俺に感謝しているということなら そろそろ極道の自分を肯定してみせろ」
平田を差し置いてやっぱり三角さんは矢代を大抜擢しようとしてたんですね。組長の平田より上に行くとなるとそりゃ平田は面白くないというのもわかります。
特に平田のような出世欲の塊は。。。見下してる人物にポジションを取られることを酷く嫌うと思うので・・・この抗争は三角さんの責任でもあるような気がします。
平田組長はなぜ竜崎組長が犯人だと言うのか
3巻は回想やらが多かったのですが、現在にもどってからは矢代の場面になります。
病院から出る矢代。どうして病院を出るのかと聞く杉本に、自分を狙ったヤツが殺されたからだという矢代。そして例の刑事から、その「殺し屋」を追っかけてた2人組の特徴からそいつらは最近平田のとこに出入りしている奴に似ているとの情報があったと言います。
矢代のところに電話がかかってきて、竜崎の居場所がわかったと。
お願いします・・・竜崎が死にませんように。
竜崎と七原には死んで欲しくない。この2人、バンバン死亡フラグたってるけど先読むのが怖い。
そして情報を渡す前に例の取引をしようと言われます・・・たぶんあっちの取引ですね。
場面が変わり、、、平田から電話を受けている三角さん。
矢代をヤったのは竜崎だとタレこみます。
たぶんこれで平田墓穴ほるかなと私は読みました。三角さんも・・・信じられねぇなってぼそっと言ってますしね。
「天羽 おまえ言ってたよな」
「松原組のシャブの件 あれ本当か?」
「ええ、純度の高い一級品だというウワサですよ」
「お前はどう思う?」
「意外ですね 竜崎組長はそういうことに長けている人ではありませんし協力者がいる可能性は高いかと・・・」
ほらね。三角さんはバカじゃないのよ・・というより天羽さんがいるから!!!
結局こうやって竜崎の名前を垂れ込めば不審に思うのに。
平田最後はきっちり自分で落とし前つけなさい!と言いたくなりますね。
「・・・なぜ゛信じられない"と?先ほど平田組長におっしゃってましたが」
天羽さんが三角さんに先ほどの電話で不思議に思ったことを聞きます。
三角さんは、竜崎を矢代がやってたと言います。今から殺そうとしてる相手に勃つとは思えないと。
「なるほど となると平田組長はなぜ竜崎組長が犯人だと・・・」
天羽ちゃんさすが!!!いいアシストしてるわ。さすがずっと三角さんの秘書しているだけありますよね。
そして考える三角さん・・・。
そういえば・・・私はすごく平田のセリフが気になりました。
落とし前はきっちりつけさせます
これは・・・竜崎をやっちゃいますって事ですよね?
三角さんも何か感じてますよね。頼みます三角さんが動かないとたぶんこれ解決しないです。
ホテルにやってきた刑事は!?
場面は変わり矢代たち一行。
セックスしに来ただけだという矢代は、百目鬼に車の中で待てというのですが百目鬼は一緒に行くと言います。
ここの会話は二人ともがフクザツな気持ちを抱えてるのがね。。。何より矢代の女々しい台詞の数々にキュン。
百目鬼にご奉仕されたとき、百目鬼が一切矢代を見なかったことが気になってたようですね。やはりあのご奉仕は百目鬼は嫌だけれど自分のためにやってくれたと思っているようです・・・。
相当映画館で百目鬼に勘弁してくださいと言われたのがショックだったのかしら?
矢代自身も言いながら(あれ そんなこと気にしてんのか俺は まてまてまて なんだよこれ)って思ってて萌えた。矢代がかわいらしくて萌え禿げます・・・これ。
たぶん矢代自身も初めての感情なんじゃないのでしょうか?今まで人間を好きになったのは後にも先にも一人だと言ってた矢代ですからね。
恋愛経験値はすんごく低いはずです!そしてまだまだ矢代の口は動いちゃいます(笑)
「指まで落としちゃったし?俺の手足だし?望むことするって言っちゃったし?」
「口だってしたくなかったけど さっさとイってもらわなきゃ困るし・・・」
これ本当に矢代でしょうか?なんかかわいいですこのセリフ。
そしてそんなペラペラマンの矢代に対して百目鬼は言います。
「見たくありません」
それでも矢代がしたいことであるならば、止める権利もないという。
そして・・・そんな矢代のもとに電話が。三角さんからでした。三角さんやっぱりわかったようですね。平田が竜崎をはめて矢代ごと消そうとしていることに。
そして矢代は三角さんに言います。
「アンタは何も知らない方がいい 自分の汚ねぇ尻なら自分で拭きます」
そしてまぁ三角さんがどうしても拭きたいって言うなら今度会った時にでも拭かせてあげますよ、といって電話を切った矢代三角さんは天羽に言います。
「矢代の居場所割り出して跡をつけさせろ 本人にも組の人間にも誰にも気づかせるな」
これ伏線?。
三角さんはぜったい最後の最後で頑張ってくれるはず!!!
ちなみに矢代をホテルに呼び出した刑事は・・・いつもの刑事ではなくその人の先輩でした。情報元がこの先輩だったようです。
さらにはこの刑事、百目鬼のことも知ってた人物。すんごく嫌なヤツ。
嫌ななは顔だけにしておいてほしいものです。プレイまでムカツク!
矢代のT子を縛ってるのよ・・・そんで傷跡が出血するほどの激しさ。でもこの場面もしっかりとこのムカムカを吹き飛ばすシーンがあった!
T子を縛られてたからどうやら出せなかったみたいで。自分でやると言うけどうまくいかない・・・となると百目鬼のご奉仕が!!!
最初は手でやってたのですけどああ・・・もっ・・・っ舐めて
にはひゃっほ~(≧∇≦*)ってなりました。
ちなみにあのクソ刑事は・・・出てきたところで百目鬼にぼこられてました。
七原が知ってしまった真相
七原が奪っていった携帯電話登場です。
携帯電話に竜崎から電話がかかってきました。留守電になるのですがメッセージを残す竜崎。
そして平田の狙いは矢代一人だと伝えます。
事実を知り、呆然と立ちすくむ七原が印象的。
なんだか3巻は場面がいっぱい変わるので忙しい巻でしたね(;´・ω・)。ボリュームもすごいのですが。。。飴と鞭というか甘いのと辛いのが交互・・・みたいな感じで疲れずに読める。
これがヨネダコウという天才のなせる技なのか。
まとめ
ヤクザ関連の話、恋愛の話なんか同時進行してて難しいんだけれど、百目鬼×矢代はちょっと動いた感じ。
3巻終わってしまった・・・と思ったら書下ろし最高じゃないですか???
久我と影山の会話でしたが。
久我がさらっとあっ、そういや矢代って百目鬼に惚れてんのな。この前のバーのさ、あれやっぱヤキモチだよなって。
にぶい影山はコーヒー「ぶっ」って吹いてそうなのか!?と。
「あれ?気がつかなかった?」なんて久我言ってる。
久我には矢代は百目鬼を大事に大事にしているように見えるんだって!!!
あれで本人すら分かってなかったら超はずかしいなって。
えぇ。。。わかってませんよ矢代は(笑)だからこそ戸惑っているんだと思う。
そういえば・・・スペシャルコンテンツか何かでヨネダコウ先生の直筆だったともうけど
幸福を知らない男とその人を知ることで再生していく男の話みたいなのを読んだことがある。。。
だからこそこの2人は2人で一つだし、百目鬼にとって矢代はなくてはならない人。そして矢代にとっても然り。
あ~でも早く平田のことは片付いて欲しい。。。
電子書籍
コミックス