ヤクザもののBL。どМ淫乱×インポという異色な2人の超展開!囀る鳥は羽ばたかない2巻のネタバレありの感想
1巻の3話からぐんとヤクザモノのストーリーになってきましたね。2巻冒頭ではコスプレから始まります(笑)
そして百目鬼のモノローグ・・・
2巻はめちゃくちゃ内容が濃いです。そして胸が締め付けられるような終わり・・・。本当にこの2人を幸せにして欲しい!そう願わずにはいられない展開でした。
そしてワタクシこの2巻がどの巻よりも好きだったりします。切ないのにすごく印象に残る巻。それは・・・それぞれの気持ちが動いた巻だからかもしれません。
囀る鳥は羽ばたかない2巻/コミックス情報&評価
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内容紹介
真誠会若頭で真誠興業の社長である矢代は、ドMで変態、そして淫乱だ。
元警察官で付き人兼用心棒の百目鬼は、 矢代を綺麗と言ってはばからず、心酔している。
だが、矢代が昔から想いを寄せる影山と、その恋人久我の存在を知ると次第に百目鬼の矢代への想いも変化し、それを自覚していく。
そんなとき、矢代が何者かに狙われる。
本当に怒涛の2巻です・・・。これはもう本当にBL枠から飛び抜けちゃったなという印象。
難しくなってきた展開ですが面白くて目が離せないです。
囀る鳥は羽ばたかない2巻の感想は以下より。ネタバレ含みますのでご注意ください。
【ネタバレ注意】囀る鳥は羽ばたかない2巻 感想
自分が性的に不能だと気がついたのは 刑期を半分終えた頃だ
刑期中、他の囚人からお誘いはあったみたいだけれど反応を示すことはなかったという百目鬼。
その時初めて自分の中からそういった欲求が欠落していることに気がついたらしい。でも!それが返って妹を襲っていた父親とは違うと思えて問題には思わなかったようです。
百目鬼の中ではどうしても父親の件はトラウマになっているようですね(;´・ω・)
父親の血を引いている自分が妹を襲った父と「違う」ということを認識できることでもあったんですねインポは。。。百目鬼にとってはインポは悪いことばかりではなかったのだなぁと思いました。
矢代は相変わらず百目鬼のあれを咥えていますが。。。百目鬼の矢代の髪の毛を触る手つきがエロいんです(〃▽〃)
(俺はこの人の髪に触れるのが好きだ)
なんか切ないカットなんですよねこれ・・・愛おしそうに髪の毛に触れている百目鬼が。で矢代はいうと~百目鬼に警官の服を着せて絶賛コスプレプレイをお楽しみ中です(笑)
この場面の会話はすごく面白いですね。なりきってるのか本心なのか!?
百目鬼の返答に矢代が急にもうお前のモノはシャクラねぇ!と怒るけど・・・またまた~ですよね(≧∇≦*)
まぁそんな会話はいいのですが・・・百目鬼は矢代を車で送りながら、もしやめたくなったら早めに言えと言われたことを思い出し(どうして頭は俺をやめさせたいんだろう)と思います。
この辺り矢代と百目鬼の感じ方が交錯しそうだなと思いました。
そしてこの2巻では・・・
影山と百目鬼の初対面があります!
矢代と影山の会話を聞きながら何か思っているような百目鬼です。ニブちんの百目鬼もあすがに気づいたようです。ニブいけど・・・矢代に関してはセンサーフル稼働なのでしょうか(≧∇≦*)
車の中で・・・綺麗な顔している矢代。。。
じ~っと鏡越しに見つめる百目鬼。影山と久我のことをおちょくる矢代だったけれどやっぱり傷心なのかって感じてしまいます。
そして今日は俺の部屋に泊まっていけという百目鬼に言います。
そしていつものように矢代は百目鬼のモノを舐め回しますが・・・その時に百目鬼が言います。
「あの人がそうなんですか?」
人間に惚れたのは後にも先にも一度だけだといった矢代。その相手が影山だとピンときたようです。
そして矢代はお前はいつもオレに聞いてばっかだな。質問ごっこも大概にしとけよと・・・。
このシーンかなり重要でして。
その後矢代に怒られた百目鬼は部屋の外で寝ることになります。
朝起きた時に部屋の外で寝ている百目鬼を見た矢代。
百目鬼を見て、影山が唯一惚れた人間だったということは百目鬼には触れられたくないとなぜか思います。
どうしてそう思うのか、いまの矢代にはまだわかってないのかなぁと。
百目鬼のことが影山と同じようになりつつあるから、昔のことに触れて欲しくないのかなと読みながら思ったのですが、ここら辺はフクザツそうです。
でもハッキリしたのは、矢代は明らかに百目鬼のことを意識しているということ。
事務所にて
ここから今回も話がややこしくなっちゃうんですよね~。竜崎が矢代の事務所にやってきました。
七原が先に自分の組みのモンに手を出したという竜崎。ちょっといちゃもんに近いです。
ドキドキしながら読んだのですが、矢代のこの竜崎は前に関係のあっ二人みたいですね!
竜崎はシャブ関係で今後も関わってきます。
第6話
扉絵の百目鬼と矢代は向かい合っているんだけれど、後ろの絵の鳥がそっぽ向いているのは何かの暗示かな(。。;)
百目鬼が今日の朝初体験のことを覚えていないといったのはあれ以上矢代がするところを見ていたら勃ってしまう気がしたかららしい。
矢代は,勃たない百目鬼のモノを舐めるのが好きでそばにおいていると思っているのでしょうね。
だから勃ってしまったら矢代は自分をそばに置かなくなると考えています。
強く強く矢代のそばにいたいと思う百目鬼。本当にね・・・お互いがお互いを思えば思うほどすれ違っていく気がしますこの2人は。。。
三角さんと矢代の会話
「お前は基本どーでもいいやつとしかヤレねぇからな」
は?という矢代に
「なんだ自分でも気がついてねーのか?って無理もないか」
「惚れた相手と一度も寝たことないもんなぁ」
ここで百目鬼の顔が大きくなるカットなんですけどね。ホント見せるのがうまい・・・。
話しっかり聞いちゃっている百目鬼のカットです。
そして・・・三角さんはなんか感じ取っているようですね。この会話を百目鬼の前にしたことに意味があって三角さんはもし百目鬼と矢代が寝てたとしたらお前はどうでもいいやつなんだよとクギを刺したかったみたい。
だけれど実際はそんな関係じゃないですからね。
だから 「バカヤロー 意味ねぇどころかお前・・・っ」てなるんだと思います。
どうでもイイ相手だとすぐ寝る矢代。でも百目鬼はどうでしょうか!?
インポくんなのにずっとそばに置いているという時点で・・・ということになるんでしょうね。
百目鬼はその会話を聞いて影山と矢代、影山のところから帰る矢代の切なそうな顔を思い出しています。
言葉にあまり出さない百目鬼のカットがほんとぐっとくる。本当に百目鬼は矢代の事は好きなのだなと感じてしまいます。
影山の病院にて
七原の治療に同行している百目鬼。じ~っと影山を見ています。そこへ久我登場。相変わらずイケメンだわ久我。。。あの重そうな目がいい~(><)
誰だコイツみたいな感じで久我を見ている百目鬼(笑ですが、この二人が意外にも!仲良くなるのですよね!!!
百目鬼×久我の会話も必見です!
もうね百目鬼のセリフがツボる。みんな固まっちゃっているし!!!久我大爆笑!
百目鬼の矢代愛溢れた場面だと思います(≧∇≦*)
矢代の可愛い行動
三角さんとの話が終わり、百目鬼に迎えにと電話する矢代。ですが電話にでたのは久我でした。
さっきの流れで一緒に飲みに行ったようです。久我は今日はこのまま百目鬼を貸してくれと言います。電話越しに言い合いしている百目鬼と久我。気が合うようですね(o^―^o)。そんな会話をシ~っかりきいている矢代。
今すぐ戻りますという百目鬼に、戻んなくていいと。。。
「二度と戻ってくんなバーカ」 プープープー・・・
矢代もしかしたら嫉妬しちゃったんじゃないだろうか?あの百目鬼が久我と敬語も忘れてしまうほどじゃれあっているから。
でも「二度ともどってくんなバーカ」はね。。。子供か!と矢代がより愛おしくなりました。かわいい(●´∀`●)
第7話
扉絵が素敵!キリッと前を見ながら座っている百目鬼に寄りかかる矢代。後ろの2羽の鳥も向かい合ってます。。。でも・・・全体的に暗いから不穏な雰囲気です。
さっきの電話が気になったのか、やっぱり戻るという百目鬼。怒ってたような気がするらしい。でも久我はあと一杯だけ付き合えと言います。
久我がトイレで席を立ったあと、影山が百目鬼に話しかけます。
百目鬼が珍しく質問してる~!やはり影山のことは気になるようです。
久我と恋人なんですよね、もともとそうだったんですか?とか~。
影山は、男は久我が初めてだと言います。そして百目鬼は矢代とのことを聞きます。
「あいつは友達・・・つうか腐れ縁だ高校からの」
「どんな人でしたか?」
矢代のことになるとがっつくよね百目鬼。影山が矢代について話しているのをじっと聞いている百目鬼。
「矢代の自己完結は ガキの頃から備わった自己防衛なんだろうな」
影山なりの矢代にたいする気持ちを話しているのですが・・・実はこれを矢代が聞いているんですよね。
矢代、百目鬼が飲んでいるところに来ちゃいました。久我もびっくりしています。百目鬼のことを話す久我に
「コイツ馬鹿だから相手にしなくていいから 特にお前は。」と言います。ここを読んでかなり確信がもてました。
矢代は久我に嫉妬してると。
影山への想いは今はどうかわかりませんが、百目鬼は取られたくないって気持ちがすごく伝わってくる!
今回の2巻は・・・はっきりと自覚はしてないにしろ、百目鬼も矢代もそれぞれすごく気にしている相手だなとうのがわかった巻だったかなと思います。
2巻がすごく好きなのは、こうした心情の動きが定まってきたからなのかもしれません。色々な環境で左右されるにしろ。。。百目鬼も矢代も惹かれあってると思えるのがこの2巻でした!
まぁ百目鬼の前には影山という大きな壁があるのですが。それもみどころのひとつです。
今後矢代がどういった感情を持つのか・・・影山・百目鬼との対比にも注目していきたいです!
映画館にて
代に連れて行かれたのはピンクの映画館でした。映画を見ながら出演している女性と矢代を重ねてしまう百目鬼。。。
そんな百目鬼に、しゃくらせてという矢代。
女性と矢代を重ねていたからちょっと興奮してた百目鬼は・・・(たぶん勃ちそうな気がしてたんでしょうね)「今日は勘弁してください」と断ります
じゃぁそのへんの奴のをしゃくってくるという矢代。そんな矢代の腕を咄嗟に掴んでしまいます。
「ここにいてください お願いします」
嫌だねといって席を立つ矢代。一人残された百目鬼のカットがほんと切ないんです。
だんだんと頭がうなだれていく百目鬼のコマもね・・・ほんとすごいわと思う。こういう無言のコマ見せってほんと効果的ですよね。。。
無言なのに本当に百目鬼の心情がわかるんですよね。
そんな下を見ている百目鬼のもとに~矢代が帰ってきたよぉ~!!!
百目鬼に寄りかかる矢代もいい。矢代のかってきてくれた缶ジュースもいい仕事してくれてます。
百目鬼が切ない切ない(´;ω;`)缶ジュースは甘いのに切ないんだよ!!!
襲撃
映画館から出ようとしたのですがジャケットを忘れてしまう百目鬼は矢代を残し、取りに戻ります。すると・・・矢代日近づく黒い服・・・
パンパンという音から始まりました。
撃たれた矢代。百目鬼が戻ってきました。倒れながら百目鬼のことを考える矢代。
このシーンは、矢代の内側がわかるシーンなので必見!
個人的に思ったのは、百目鬼への想いが思って以上にあるのではないか?と。
深く深く意識が沈む中、矢代は自分の幼少時代のことを思い出していました。
(俺は 全部受け入れてきた)
(何の憂いもない 誰のせいにもしていない 俺の人生は誰かのせいであってはならない)
(人間を好きになる孤独を知った それが「男」だという絶望も知った 俺はもう充分知った)
矢代の気持ち・・・いつもは何を考えているかわからないし、ヘラヘラしている矢代が心の底で思っていること・・・。
百目鬼のことを思いながら意識が沈み、幼少期のことを思い出しいままでの自分を振り返っている場面ですよね。
この場面というのはたぶん百目鬼が矢代の好きになる「人間」に入ってきたということなのかなと思いました。
場面はかわり、ベッドで寝ている矢代が痛々しいけれど、とりあえず一命はとりとめた感じです。
百目鬼の懺悔
上の人達から当然がごとく痛めつけられる百目鬼。全部自分のせいだという百目鬼に、七原はいつまでも宙ぶらりんだからこんなことになったんだ、指を一本詰めろと言います。
百目鬼は渡された刀を見ながら思います。
(そうだ俺が悪い 俺が頭を守れなかった 俺が弱いからいけない)
(怖くない 俺が怖いのはー)
はぁ・・・ほんと胸が張り裂けそうな場面です(´;ω;`)・・・。指を切った百目鬼。
・・・何でもします 鉄砲玉になれというならなります
この時の百目鬼の顔が。。。百目鬼の意志がこちらにもはっきりと伝わってくる場面でぞくぞくしました。そして・・・ここ号泣。
やばい。ほんとこの2巻はクスって笑えるかとおもったら切なくなって胸がぎゅ~ってなって忙しい巻でした。
9話~10話
矢代を撃った犯人は誰かという話で、七原は平田(組長)から竜崎がやったと言われます。
これが3巻では大きく関わってくるので一応記載しとこうかなと。
で・・・9話は矢代と三角さんの出会ったころのおはなし。
これは結構面白い。特記することはあまりないのだけれど三角さんがどうして矢代を溺愛するのかがわかるかな。
そして影山と矢代・・・・矢代がヤクザになるきっかけがわかります。
矢代がね、持ち物なんてどうでもいいだろうにコンタクトケースだけは大事にしているのがわかる場面があるの。
やっぱりどうなっても影山のことは一途にすきなんだなぁって感じました。
病室にて
影山がお見舞いにきました。いろいろ話す2人。
そして矢代は影山に百目鬼を見てないか?と聞きます。。。影山から小指を落としたと聞かされた矢代。
矢代が死ぬかもと感じたと話した時に思い出した百目鬼の姿。やっぱり矢代の中で百目鬼が大きな存在になってきてますよね。
場面は変わり、百目鬼は七原と会っていました。
百目鬼はどこまで行っても純でまっすぐ。指を切りたくないと言えば戻れたかもしれないという七原に対し、
「ここしかない 頭と同じ世界にいたい あの人の役に立ちたい」
「いまの俺にはそれ以上に大事なことがない」
そう言います。
それを聞いて七原はお前は頭のそばにいて動かないかもしれない右手になれといいます。
七原にはわかったんでしょうね、百目鬼が惚れているということが。
「にしてもなぁ・・・惚れるかフツー あんなきっつい人によぉ」
「・・・変でしょうか 俺には全部 綺麗に見えるんです」
でもいままでずっと矢代の下にいた七原は、矢代は矢代のことを本気で惚れたやつの首を切るからせいぜいバレないようにしろと忠告します。
病院にて矢代と百目鬼
こっそりと病室をに入り矢代を見つめる百目鬼。帰ろうとすると矢代が袖を引っ張ります。
話す矢代を見て感極まったのか涙を流す百目鬼・・・
そんな百目鬼を見て矢代は・・・・
「泣くなよ」
ここで終わりっすか???えぇ~!!!ここで号泣しちゃった私ですがこの終わりは酷過ぎます(´;ω;`)
この記事かいている今は3巻出ているからいいけど。←酷すぎると書いててちゃっかり3巻読んでてすいません(笑)
矢代が泣くなよとか言っちゃっているんですヨ。百目鬼が来てくれて嬉しいんです寝たふりなんかしちゃって・・・で帰ろうとしたら袖掴んじゃうっていう萌え★
しっかし・・・本当に先生も言っているけど、矢代あっての百目鬼ですよね。無口なのに・・・無口がゆえに一つひとつの言動や行動が響く。
かなり余韻残る2巻でした。切ないし、痛いし。。。でもこの2巻が二人心情がはっきり動いたなと思う巻なので好きです。
この2人には本当に幸せになって欲しいです!
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